2022年振り返り。腰の重い私にしては、いろいろ観ることのできた年だったかな。観劇は特に、八嶋智人さんや松村武さんや小出恵介さんをなるべく観たいなと追いかけていたおかげで、（多い人に比べれば全然少ないものの）さまざまなお芝居に触れることができて充実していた。
音楽はなんといっても、11年ぶりの新譜を出したムーンライダーズのAround70とは思えない活動に引っ張られて、たくさんのライブに参加させてもらった。私が出かけられたのは6回（＋ハーフムーンライダーズで1回）だけれど、ソロやイベントなども含めたらメンバー参加ライブとんでもなく多い。アメイジング老齢バンド！
1月12日（水） 『ミネオラ・ツインズ』 @ 青山スパイラルホール
1月16日（日） 青木孝明『声』レコ発ライブ @ 神保町試聴室
1月27日（木） モダンスイマーズ『だからビリーは東京で』 @ 東京芸術劇場シアターイースト
2月12日（土） パルコ・プロデュース2022『腹黒弁天町』 @ 紀伊國屋ホール
2月23日（水・祝） ムーンライダーズの数名による二、三の事柄「新譜と、日比谷野音3.13 LIVE を語ろう！」 @ ニュー風知空知
2月26日（土） ヨーロッパ企画『九十九龍城』 @ 関内ホール
2月27日（日） 舞台『群盗』 @ 富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ
3月13日（日） ムーンライダーズ『moonriders LIVE 2022』 @ 日比谷野外音楽堂
3月18日（金） MONO『悪いのは私じゃない』 @ 吉祥寺シアター
3月19日（土） フライダーズ Presents 『Time Between VOL.3』 @ 渋谷7th FLOOR
4月7日（木） パルコ・プロデュース『三十郎大活劇』 @ 新国立劇場 中劇場
4月10日（日） CORNETS 3rd CD『濯う』発売ライブ @ 吉祥寺MANDA-LA2
5月21日（土） 夢見る港『5月のスリーマンライブ』 @ 神保町試聴室
6月3日（金）、5日（日） イデビアン・クルー 井手茂太新作ソロ『イデソロキャンプ』 @ シアタートラム
7月9日（土） ジャック達、How I Survived『7月のイースター』 @ 吉祥寺MANDA-LA2
7月16日（土）（1st、2nd） moonriders『マニア・マニエラ Special Live』 @ Billboard Live TOKYO
8月5日（金） 白井良明プロ生活50周年ライブ「50年、それがどうしたぃ！」 @ 浅草公会堂
8月6日（土）、13日（土）、14（日） カムカムミニキーナ『ときじく』 @ 座・高円寺
8月11日（木） 秘密のミーニーズ、ayU tokiO 「樫の木陰でお昼寝すれば」vol.2 @ 渋谷La.mama
9月24日（土） ムーンライダーズ『moonriders LIVE 2022』@ 昭和女子大学 人見記念講堂
9月27日（火） 劇団時間制作『12人の淋しい親たち』 @ 東京芸術劇場シアターウエスト
10月19日（水）、24日（月） COCOON PRODUCTION 2022『パラダイス』 @ シアターコクーン
10月29日（土） フライダーズ『LONG TIME AGO』発売記念ライブ @ 渋谷7th FLOOR
11月14日（月） 富岡晃一郎 ソロ読み『スチュワーデス物語』 @ 下北沢 小劇場楽園
11月18日（金）、30日（水） KERA・MAP #010『しびれ雲』 @ 本多劇場
11月20日（日） 『銀平町シネマブルース』ワールドプレミア＆トーク @ TAMA映画祭
11月27日（日） 「舞台『日本昔ばなし』貧乏神と福の神～つるの恩返し～」 @ 東京芸術劇場シアターウエスト
12月5日（月） ラッパ屋『君に贈るゲーム』 @ 紀伊國屋ホール
12月10日（土） 『夢見る港 11周年ツーマンライブ＆忘年会』 @ 神保町試聴室
12月25日（日） moonriders アンコールLIVE マニア・マニエラ＋青空百景 @ 恵比寿 The Garden Hall
というわけで、2022年一番お会いできたアーティストは計9回の夏秋文尚さん（うち6回はライダーズ。あとジャック達、コルネッツ、フライダーズのゲスト）。それでもesqとかこまっちゃとかは私行けなかったから、夏秋さんどれだけ忙しかったんだという…。ムーンライダーズの屋台骨としてもプロデューサーやレコーディングエンジニアとしても八面六臂のご活躍、くれぐれもおからだには気をつけて…！澤部さん、優介さんを含むムーンライダーズメンバーにはみんな5～7回お会いできました。それ以外では、秘密のミーニーズ1回、フライダーズと夢見る港それぞれ2回の計5回観れた青木利文さん。青木さんのギターが鳴るバンドは個性違うのにみんなすさまじく良くって、ここ2年間ずっと驚き続けてる。2023年もたくさん聴けたらいいな。
演劇界では（カムカムミニキーナの「ときじく」3回＋その他3回で）、八嶋智人さんと松村武さんにそれぞれ6回ずつお会いできた。それでも全部のお芝居を観られてはいないから、お二人もとても忙しかった2022年と思う。（ちなみに2022年観たお芝居の感想文、「ときじく」と「しびれ雲」だけメモ書きのまま書ききれていない…。自分のタイミングで、書けたらこっそりアップしよっと。）
2022年も新型コロナの災禍はやまなかった（これを書いている2023年も）。無策を極める政府とそれに慣らされてしまった世間の空気のせいで被害が見えにくくなっていて、困難は余計に根深いようにも思う。そんなバッドな状況の中で、なんとか芝居を上演しライブを開催しようとする、エンターテイメントを生業とする人々のタフさには頭が下がるばかりだった。でもほんとは、そのタフさに社会が甘えて寄りかかりきってしまってはいけないとも思う。エンターテイメントは人が生きるのになくてはならないものなのだから、ピンチの時にこそ国を挙げて滅びないように守ってくれないと。それが「国を守る」ってことなのでは。
個人的にもいろいろなことが目まぐるしく起きた年で、そのせいなのか、1年経たないのに年の前半のことはすごく遠くの過去に思える。ヘヴィーなことも多くて弱気なため息も出るけれど、まあこんなコロナ禍の中、生きてるだけでもえらいよと極力自分とまわりをホメながら日々をゆくのだ。そして、限りあるチャンスの中でにはなってしまうけれど、よい音楽やよい芝居に出会い続けられたらうれしいなって思う。
コロナ禍覚え書き。2022年、「行動制限のない」というマクラコトバが横行していたけれど（だからこそ、か）、波も来たし感染者数も多かった。あったはずの「謎々効果」の恩恵も霧散して、2023年初めの時点では、世界で一番新規感染者数の多い国に。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221231/k10013939181000.html
