月夜のドライブ

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CORNETS 3rd CD『濯う』発売ライブ @ 吉祥寺MANDA-LA2

2017年の『乳の実+』のときにすっかり流れに乗りそびれてしまっていたので、生でコルネッツ観るのはもしかしたら89年のメトロトロン・ワークス以来なのか?(33年ぶり?)という私。このメンバーならよくないわけがないとは想像がつくけれど、すばらしいライブだった…!

 

3rd CD『濯う』発売ライブ @ 吉祥寺MANDA-LA2
4月10日 (日) 開場18時 開演18時半
予約 ¥3,000+1drink / 当日 ¥3,300 + 1drink
CORNETS are :
小熊 純子 Vocal, Chorus
北田 かおる Guitar, Chorus
長谷川 結子 Bass, Clarinet, Chorus
池田 知絵Piano
ゲスト: 西村哲也(Gt.) 夏秋文尚 (Drs.) 美尾洋乃 (Vln.) 四家卯大 (Cello) 棚谷祐一 (Acc)

 

cornets man2.jpg

 

ライブ始まる前のセッティングの段階で、椅子とマイクと譜面台がぎっしり。お客さんも満員で、みっちり感半端ないマン2。最初はcornetsの4人だけで数曲。声、楽器、ひとつひとつの存在感がきりっと独自の世界を創っている。さらに小熊さんが「最強の2人」と呼ぶ、西村さんと夏秋さんが加わって数曲。ふたりとも独特な世界観を創りだす人なので、独特に独特が加わって凄いことに。

 

小熊さんの歌を、そして北田さん、長谷川さん、池田さんの演奏やコーラスを聴きながら、コルネッツって、普段「ある」ことをすっかり忘れている場所を、ぐぐぐーっと拡げてくれる音楽だなあと思う。そうだ、こういう場所や時間って確かにあるはず。コルネッツという、ここにしかない王国に招き入れられているようだ。

 

美尾さん、四家さん、棚谷さんが入ったフルセットはもう、この世のものとは思えないようなすばらしい音。9つもの音が入っているのに、どれひとつとして埋もれることなく、他の音を邪魔することもなく、それぞれが最大限の完璧な球体を描きつつひとつに溶け合う。こんなに贅沢な音ってある…?このライブの時間、たぶん世界で一番贅沢な音楽がここ、MANDA-LA2で鳴ってたと思う…。

 

四家さんがライブ前のTwitterでコルネッツのことを「ガールズロックバンド」と呼んでいて、一般的にはアコースティックギタークラリネットとピアノと歌の4人組をこうは呼ばないだろうけど、実際のライブの音聴くと、この呼び名が一番しっくりくるなと思った!もう、絶対に人の言うこと聞かない一線がありありとあるのがわかる音。信じるものをかたくなに追いかけるその感じが、たぶんデビュー当時からまったく変わってなくて、まさに「ガールズロックバンド」だなあって。夏秋さんが「くじらさん並にハラハラするMC」と評する(笑)、小熊さんと北田さんのやりとりと、演奏に入ってからのカッコよさのギャップも超魅力的。

 

コルネッツでしか聴けない音に、何度もハッとさせられたライブ。これだけたくさんの音楽であふれかえる世の中でも、“ここにしかない音”ってあるんだとしみじみ。コルネッツの今が詰まっているのだろうNewアルバム『濯う』、この日物販で手に入れた。くり返し何度でも、たくさん聴こう。

 

 

余談1

とても久しぶりに観る生の西村さん、久しぶりに聴く生の西村さんのギター、最高のひと言。終演後に思い余って「またライブやってください!」と(ただのマスク姿の不審な人だったと思うけど)話しかけたら「コロナがね~…」と言ってらしたので、コロナが落ち着けば!可能性あるってことでしょうか!コロナやっつけるポーズしながら待ってます!

 

余談2

ステージ下手の棚谷さん・美尾さん・四家さんの3人は、2018年に神保町試聴室で観てすばらしかった「棚谷祐一と江ノ島兄弟社」も思わせた…。あれ忘れられないほどよかったので、またやってください棚谷さん…(とここでひっそりお願い)。

 

 

*小熊さんが後日ツイートしてくれたセットリスト

1.洗濯
2.朝
3.鳩
4.著莪の花
5.のびる影
6.養老院
7.雨
8.RED
(休憩)
9.なつのまつ
10.鍵
11.公園の古い木
12.JAM
(換気休憩)
13.瞳の奥の
14.恋人の犬を連れて
15.長い塀
encore
16.春の猫

 

セッティング20220410.JPG

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