月夜のドライブ

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フライダーズ Presents 『Time Between VOL.3』 @ 渋谷7th FLOOR

フライダーズ企画のライブシリーズ。本当は2/19開催予定だったのが、コロナ禍のため1か月後ろ倒しに。2月よりは少し感染者数が減ってきていたので今度は無事開催できてよかった。前日は冷たい雨だったけれど、この日は暖かめの曇り。7th Floorには3回続けて休日の午後に来ているけど、テラスの向こうに広がる空間が開放感あって気持ちいい。

 

『Time Between VOL.3』
2022年03月19日(土)
たけとんぼ / Fryders
渋谷7th Floor
開場12:00 開演12:30
前¥2500 当¥2800 +1d

 

看板.JPG

■たけとんぼ

音楽好きの友人知人経由で名前だけ知っていて気になっていたバンド。私は今回がお初。あとから友達に教えてもらって気づいたけど、ジャック達が出る予定だった2020年4月の斉藤哲夫さんのイベント「音楽給食」の出演者にたけとんぼも名前を連ねていたんだね。コロナ禍で中止にならなければこの時に観れていたのかも~。

 

たけとんぼはメンバー2名+サポート2名(平松稜大(AG.Vo)さん、きむらさとし(Dr.Vo)さん、《サポート》中村功大(Ba)さん、和泉眞生(EG.Cho)さん)のセット。最初はおふたりだけがステージに上がりスタート。まず、長髪+ティアドロップ型メガネの平松さんの姿に『70年代からやってきましたか?』と思い、アコースティックギターとドラムのリズムで奏でられる伸びやかなフォークロックにおおっと思う。サポートメンバーを呼び込んだ2曲目からがまたとってもよい感じ!ギターの方、見た目もだし音からもアメリカのワイルドな風が吹いてきてとてもよい~。4人息ぴったり、緊密で達者なバンドサウンド。平松さんもきむらさんも、人柄がそのままメロディや音になって鳴っているようだったなあ、ふわっと自由な風のような平松さんの歌声、メロディ、ギターの音。きむらさんのしなやかで朗らかなドラムと歌声。平松さんの近くにいたのでギターの指運びを凝視、歌を歌いながらよくあんなに細やかにつま弾けるなーとシロウトとしては心から感心してしまった。ハーモニーも心地よく、よい音楽聴いたなーって満足感に満たされた!

 

■フライダーズ

休憩挟んでFryders。メンバーがステージに上がって楽器の準備をしたり、試し弾きしたりしてる、そのこぼれる音を耳にしただけでもう体温がクッと高くなってしまう。“いいバンド”ってこうなんだよなあ…ちょっと出した音だけでもう絶対的にいいバンドなのがわかってしまう…。1曲目、「小梅」(去年のライブのあとCD聴いてるので今回は曲名が少しわかる)。佐藤ユウキさんの12弦ギターと青木利文さんのギターがねばっこく絡み合ってうねっていくこのイントロ、たまらん…!ドラムもベースもキーボードも一歩も譲らずどしどしと世界を広げていく、はーーーかっけーなー!

 

Fryders、まだライブ2度目の初心者なんだけど、よくてよくて参るー。ナマだとさらに音デカいし楽器の音色(おんしょく)ド重いし、ほんとに最高!目の前でいいギター×いいギターが鳴りまくるとか、天国でしかないワケですよ…。今回みんみんさんのキーボードの間近に座ってたのでギター見つつ鍵盤も凝視してましたが(全部見たすぎて忙しい)、そのカッコよさにも魅了されまくり。とても緻密にアカデミックに弾くタイプなのかなと思うのだけど、その音を強気にブッ込んでくる結果、サイコーにもほどがあるバンドサウンドに。みんみんさんオトコマエすぎて惚れてまうやろー!青木さんのギターも、毎度とてつもなくいい音。あまりによすぎて、ライブ中びっくりして何度見もしてしまう。Fryders、フロントマンの佐藤さんをはじめとしてメンバーみなさんパッと見は物静かで控えめなイメージでMCも煽ってくるような感じ一切ないのに、出てくる音ったらゴツくて重くて遠慮なしにギャンギャン鳴りまくってて、抒情にあふれながら音めちゃめちゃハード。いいなあーーー。

 

どの曲だったかな…とっても好きな曲あった、憂いが溶けこんだメロディとボーカルとバンドサウンドが、聴き手ごとさらって時間を超えていくような。聴いてて泣きそうになっちゃうような、とても美しいたたずまいの音。こういう音を出すバンドには抗えない…。セカンドアルバムも楽しみだな。

 

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たけとんぼ×フライダーズ、とっても素敵なツーマンでした!たけとんぼもフライダーズも、それぞれ確たる個性があって好きな音楽を遠慮なく鳴らしていて、すばらしかった。よい音楽ってたくさんあるなあ…とつくづく。あと、ああいうモデルのギター(知識がないので説明できない…セミアコというのかな?)ばっかり3つ見る(たけとんぼのサポ和泉さん、フライダーズ佐藤さん青木さん)ライブもワタシ的には珍しくてすごく楽しかった。

 

2バンドともたしかMCで、コロナ禍でライブが減ってしまって…という話をしていた。このコロナ禍でのバンド活動は普段にも輪をかけて大変だろうなと想像するけれど、その困難さを乗り越えてこうしてライブをしてくれること、本当にありがたい。おかげで、アンテナの感度も鈍ければキャッチする積極性にも欠ける私のようなぼんやりリスナーにも、よい音が敢然と届いてくれる。できる限り、こういういい音楽がたくさん鳴り続ける世界であってほしいな…と思う。

 

 

【追記】

Fryders公式さんがTwitterにセットリストをあげてくださってたので転載。私がたまらなく好きだ…と思った曲、たぶん本編ラス前の「境界線上」じゃないかなと思う。セカンドにも入るのかな、すごく楽しみ。

 

1.小梅(1st)
2.Tell Me Why
3.麦わら帽子
4.春になれば
5.Long Time Ago
6.ジメジメ
7.ユーリ
8.境界線上
9.線香花火

アンコール
10.最高の夜(1st)
11.ぼくはきみへ(1st)

 

開演前.JPG

ライブ前のステージ、たけとんぼのセッティング

 

フライヤー.jpg