(その日のツイートを簡単にまとめたものを自分メモ用にあとからアップ。2022年04月)
ナイロン100℃ 45th SESSION『百年の秘密』
2018年4月7日(土)~30日(月・振休)
東京都 本多劇場
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:犬山イヌコ、峯村リエ / みのすけ、大倉孝二、松永玲子、村岡希美、長田奈麻、廣川三憲、安澤千草、藤田秀世、猪俣三四郎、菊池明明、小園茉奈、木乃江祐希、伊与勢我無 / 萩原聖人、泉澤祐希、伊藤梨沙子、山西惇
4/24(火)に、ナイロン100℃『百年の秘密』本多劇場、観てきた。はああ。KERAさんのお芝居はナイフのようだったり機関銃のようだったりするけど、この『百年の秘密』は、斧だな斧…
それまでKERAさんの作品はムーンライダーズつながりの『ドントラ』(03年)(これは大好きだった)とその次の『ハルディン・ホテル』(03年)ぐらいしか観たことなかった私が、2012年の『百年の秘密』観て以降、KERAさん(ナイロン)のお芝居に取り憑かれた。それぐらい、初演時めちゃくちゃ衝撃だった作品。
初演時は(KERAさん作品初心者だったこともあり)ただひたすら主役の二人がすごいすごいと思って観ていたけれど、今日あらためて観るととんでもないチームワークのもとにできてる芝居だとわかる。登場人物も役替わりも多く年代も年齢も行き来するのに、混乱させない腕と技術。そしてやはり初演時にこの世の出来事とも思えないほどの衝撃だったオープニング。その後KERA作品のプロジェクションマッピングを多数見たから、未知でないという意味で驚きが多少薄れたのは確かだけど、そのセンスにはつくづく打ちのめされる。時間が経っても「センス」って古びないんだな…。
それにしても、こんな作品KERAさんよく書けたな…。ドストエフスキーかトルストイかという。重くて長くて厚くて面倒くさくて好きすぎる世界。その後の『祈りと怪物』とともに、私の中では双璧だな…(『祈りと怪物』も再演願う…)。初演のときにぐさーっと刺さったティルダの台詞があったことを今日まさにその台詞のところでまざまざと思い出した。で今日もぐさーっと刺さって貫通して背中から刃先見えるぐらいだった。ケラさんという人は…。
あと『百年の秘密』何がすごいって山西さんが本当に30歳の青年に見えるところがすごい。他の人も同じようにすごいんだけど、山西さんのはなんか腹立つぐらいすごい(笑)。