月夜のドライブ

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『夢見る港12周年ツーマンライブ&忘年会』 @ 神保町試聴室

夢見る港、毎年恒例の「周年&忘年ライブ」。今年は12周年。思えば2年前の10周年のときに行けなくて悔しかったのが、夢見る港との出会い(そびれ)だったなあ。…と、いつまでも思い出しそう。去年の11周年ライブに引き続き、今年も無事参加できてよかった!この日は夢見る港が出番最初と聞いてたので『遅れるわけにはいかない』と緊張して出たら、だいぶ早く着いた…。

 

『夢見る港12周年ツーマンライブ&忘年会』 夢見る港 / 北山昌樹と黒猫たち
神保町試聴室
2023年12月9日(土)
開場 19:00 / 開演 19:30
チャージ 3,000円+1ドリンク(500円)
夢見る港 19:30-
北山昌樹と黒猫 20:35-

 

■夢見る港
私が夢見る港を初めて観たのがここ試聴室なので、このステージに7人並ぶ図は落ち着く…。「サンダークラップニューマン」「一滴」とおなじみのナンバーを演奏したあと、早速!前回ワンマンで初披露してくれた長坂さんの新曲「グッデイ」を。ポップなリズムものびやかなメロディもなみきさんのコーラスも、やっぱりいいなー。そしてこんなにポップなのに、アウトロでは青木さんのギターによる、何かの解体作業ですかというノイズがのっかってきて気持ちをざわつかせる。夢見る港の楽曲に通底する、このよからぬ感覚が好き…。「summer in the rain」のチャカポコいうワウギター、「紅いクチバシ」の謎エフェクト、夢見る港の楽曲では青木利文さんのギターのいろんな魅力が惜しみなく引き出されてそのたびドキドキする。…と、ついギターに言及しがちだけどそればっかり観てるワケでもなく、現場では全力で全メンバーに参ってしまって毎度目と耳が足りないのだけど。

 

さらにこれも前回ワンマンで初披露だった松野さん曲「VPG」。イントロからこれでもかとJazzyなピアノを弾き倒す松野さん、そしてJazzyな演奏に全振りのサポメン3名、カッコよすぎるな…。スリリングなメロを3声で歌い分けていく長坂さんアダチさんなみきさんの歌もすばらしい。これ次の(もう「次の」話!でも、長坂さんもしてた)アルバムで録音されるの早くも楽しみ。そして「真冬の病」の入りのインプロがまたしても猛吹雪…松野さんも青木さんもハヤトさんも遠慮なし、ライブごとにすさまじさ増してる気がする…。ふっと我に返るようにぽつりぽつりと始まる寂しげな長坂さんの歌、気だるく熱っぽい音、そして後半の演奏の広がり、うち震えるほど隙なく絶品。コロナ禍からうまれた空前の名曲だと思う。

 

長坂さんが、たしか前回のワンマンのときもだったと思うけど、ぐるっとメンバー紹介をしたあと最後に「7人で、夢見る港です」と言うんだよね、ちょっとグッときちゃう。「tears」「香りと全て」、今年の私を包んでいた、サードアルバム『やあ、おはよう』の曲たち。至高の楽曲群を聴きながら、こういう誰のものでもない自分だけの大切な時間があるから、日常をがんばれるんだな…と思う。今年はライブもレコ発、野外、ワンマン、たくさん観られてうれしかったな。ラストの「コーヒー」にたまらなくしあわせな気持ちになる。今年の夢見る港に、たくさんのありがとうを。来年もまたよろしくお願いします!

 

セットリスト(長坂さんSNSより)

01.サンダークラップニューマン
02.一滴
03.グッデイ
04.summer in the rain 
05.紅いクチバシ
06.VPG
07.真冬の病
08.tears 
09.香りと全て
10.コーヒー

 

 

■北山昌樹と黒猫たち
前回、夢見る港ワンマンで次のライブ告知したとき、長坂さんが「3年前まで夢見る港でドラムを叩いていた北山さんのバンド」と紹介していた、「北山昌樹と黒猫たち」。どんな音楽なのかまったく事前知識なしに臨んだら、まずセッティングの時点で編成がサキソフォンとトランペット入りでビックリ、北山さんはドラムを叩かないばかりかボーカルだったのでビックリ(「夢見る港でドラムを叩いていた」ですっかり叩くものだとばかり思っていた)、さらに音が出てきて心底ビックリ。かっけぇ!!!!(私の事前の想像はいつも間違ってるんですが、)「北山昌樹と黒猫たち」もっとフォーキーなグループなのかと勝手に思ってた。達者なバンドによるソウルフルな演奏。独特のノリがある北山昌樹さんのボーカルがめちゃカッコよく声もいい。私の狭ーい体験の中でしか言えないんだけど、メジャーデビュー前に渋谷La.mamaでよく観てた頃のオリジナルラブを思い出したな~、自由に才気と魂のまま突っ走る、そんな感じ!そして北山さん、しゃべり出すとゆるくてオモロい(笑)。でもこんなぶっ飛びオモシロな人が夢見る港でドラム叩いてたのか~、意外な感じ。歌と一体となったバンドの演奏は目を見張る巧さ色っぽさ。ドラムの方が他メンバーより少しお若いのかな?北山さんに「どんどん音量がでっかくなってる…」と、(お店に迷惑かからないかと)心配されてた(笑)。北山昌樹と黒猫たち、度数の高い良いアルコールを楽しむような極上の時間。MCでは笑いっぱなしだったし、楽しかったー。どんどん深みにハマりそう。また観る機会あったらいいな~。

 

この日のメンバー、北山昌樹さんのツイより。
平野友義 g
工藤緑矢 b
モンジ dr
安達舞 sax
NATSUKA trp
北山昌樹 vo

 

 

忘年ライブにふさわしい、楽しくて和やかな時間空間。今年の夢見る港にはほんっとーにお世話になりました。とはいっても、もう来年のライブも予定が明かされて、そのうちの近い2月のライブはお休み松野さんの代わりになんと(この日お客として客席にいた)みんみんさんがサポートに入るのだそう。うわー、それはそれで楽しみだ。大好きなバンドのライブの予定が未来にあるって、何よりの心の支え。来年も夢見る港をいっぱい聴けますように&いっぱい観られますように!

 

 

夢見る港

長坂雅司(vo,ag)
アダチヨウスケ(banjo,mandolin,cho)
松野寛広(key)
並木万実(trombone,flute,cho)
support
青木利文(eg)
木下正樹(bass)
ナカムラハヤト(dr)

 

(この記事は【あとからメモ】として記録しました。2024.02.04)