『荒野の五人』三匹夜会、福岡史朗band @ 渋谷B.Y.G

このメンバーでB.Y.Gだなんて見逃してはならないよね…ということで行ってきた。大好きなメンバーだけど、あまりライブに行けていない私はみなさんかなり久々。でもMCによると、三匹夜会自体、西村さんの生誕60年記念（2019年12月の渋谷七面鳥）以来だったのかな？

4月2日(火)
渋谷 B.Y.G
『完結編・荒野の五人』
出演：
三匹夜会(ライオンメリー、西村哲也、熊谷太輔)
福岡史朗band(青山陽一、熊谷太輔、ライオンメリー)
18:30開場 / 19:30スタート
予約¥3800 / 当日¥4300

満杯のB.Y.G。開演までの間流れてたのはけいすけくんセレクトのBGM、この会場のセピアがかったような空気にめちゃめちゃ合ってた。先攻は三匹夜会。中2階の席でちょうど柱でメリーさんが隠れてたけど、ライオン印が大きく貼りついているようなあの鍵盤の音は目をつぶっててもわかるよね。西村さんボーカルの持ち歌からメリーさんお得意の人を喰ったような詞の曲まで、ダイさんのコーラスも強力に、次々披露。西村さんが軽々と（のように他人には見える）弾くギターのえもいわれぬ音色にうっとり。ダイさんがベースに入った曲もあって多才さにビックリ（配置の都合でダイさんの立ち位置が西村さんのすぐ後ろになり、二人羽織みたいになってたの笑った）。メリーさんは言うまでもなく音のひとつひとつに至るまでもれなく天才。「She's A Rainbow」なんて、たった3人で演奏してるのにめくるめく英国極彩色になるの、さすがだったなあ…。「おもしろいこと言いたい～」とずっと言ってたメリーさん、終始挙動不審でオモシロくてサイコーだった。ホントに楽しくて奇妙な夜会に招かれたよう。満たされたー。

福岡史朗さん、私は生で拝見するのひっさびさだった。にもかかわらず、史朗さん見た目が全然変わってない～時が止まってるのか？強靭なブルースナンバーを弾き倒し歌い倒す。このまま三日三晩ノンストップで歌ってられそう。いやーいい声だなーカッコイイなー。胸の奥がぎゅうっとなる曲の感じも、変わらぬ史朗さん。自在な旋律をたどる青山さんのブルージーなギター＋メリーさんの天才な鍵盤で、もー最高にもほどがあるサウンドに。途中から西村さんがゲストで入って、思わぬ青山陽一＋西村哲也の並びが見られて胸熱…青山さんが「昔はフェンダーとギブソン逆だったんスけどね」と（今日は青山さんがギブソン、西村さんがフェンダー）。さらに青山さんがベース弾いたり、アンコールではなんと史朗さんがドラム、ダイさんがベースという特殊編成でメリさんvo曲や西村さんvo曲を。さらには客席にいた川口義之さんがsaxで呼び込まれ、もうどこからどこまでが何のバンドかもよくわからない状態に（笑）。川口、西村、ライオンメリーを見てメリさんが「半分メトロファルスの残党みたいな…」と（笑）。客席にガンちゃんもいたしね。そしてメリーさんの「ここB.Y.Gでホットランディングが始まったんですよねー。ヨタロウがここでバイトしてて…」という思い出話、たまらんって感じだった。大ラスは西村さんの滋味渋味あふれる「牛の群れになって走る」で締め。西村さんのギターも歌もたっぷり聴けてタメイキ。

何をどう演ろうが悪かろうはずがないメンバーだけど、B.Y.Gという場のマジックも重なって、素晴らしい夜だったな。それにしても、ただでさえ腰の重いおじさんたちを「山口と京都と長野から」一堂に集めた熊谷太輔さんの手腕と人望と熱意にアタマが下がる。ダイさんあっての珠玉の一夜と思う。会場にいられたことに感謝。この贅沢すぎるメンバーのライブ、また観れたらいいなーーー。

青山陽一さんからセトリ供給！ありがたや！

yoichiaoyama.jugem.jp

（※転載させていただきました）

(1st)
●三匹夜会
01. 再会（西村哲也）
02. アリスとテレス（Lion Merry）
03. フリカオネーラ（Lion Merry/熊谷太輔）
04. Dog Race（西村哲也）
05. 少しだけ（西村哲也）
06. She's A Rainbow（Mick Jaggar/Keith Richards）
07. 去って行った鳩（西村哲也）
08. ストーンフラワー（Antonio Carlos Jobin）
09. Poor Boy（西村哲也）
10. チョチョイと三匹（熊谷太輔）

(2nd)
●福岡史朗バンド
11. 心は自由に
12. ワウワウうさぎ
13. サンタイガー
14. キミの違和感
15. ONE-TWO
16. めまい
17. ハービー
18. 変わる
19. タガネ
20. プリズム
21. 爪先までブルース
22. ウーラララ
23. ロードスター
24. ライオン・メリー
(All songs by 福岡史朗）