月夜のドライブ

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長坂と並木(夢見る港)、田所せいじ 『唄処せいじ』 @ 阿佐ヶ谷ハーネス

夢見る港の長坂さんとなみきさんのアコースティックデュオを阿佐ヶ谷に観に行ってきた。バンド以外での夢見る港を観るのは初めてなので、どんな感じなんだろ?と思ってたんだけど、とってもよかったーーー。

 

5/12(日)「唄処せいじ」
阿佐ヶ谷Acoustic Live Bar harness
出演/ 田所せいじ a.k.a 个朸
ゲスト/ 長坂と並木(夢見る港)
18:30open/19:00start
¥2.000+Drink(中学生以下はドリンク代のみ)

 

 

SSWの田所せいじさんが開催しているライブシリーズ(だと思う)「唄処せいじ」、“長坂と並木”は今回のゲスト。告知のあったときから行きたいな~と思ってたんだけど、初めての場所なので(ライブハウスでなくバーだし)どんな感じなのかな~こわくないかな~予約したほうがいいのかな~どうなのかな~ともじもじしてたところ、当日なみきさんが「予約なしでも大丈夫」とツイートされてたのが目に入り、安心して出かけることに。

 

■田所さん前半
ライブは主催の田所せいじさんがまず歌い、真ん中でゲストの「長坂と並木」にバトンタッチして、最後にまた田所さんパート、という構成。田所せいじさんは去年の夏と今年の春のワイキキイベントで拝見したことがあるのみだったんだけど、近い距離でのんびりお話を聞きながら弾き語りを聴くの、楽しかったなー。それにしても田所さん、いろいろなタイプの曲があるけれど、どれもこれも言葉と音が最初からぴったり一緒になって生まれてきてるような。田所さんの存在そのものが歌という感じ。

 

■長坂と並木
田所さん数曲歌って、長坂さんとなみきさんがステージに。初めて観る「長坂と並木」、私は、長坂さんが歌とギター、そしてなみきさんはコーラスを担当なのかなと思ってたんだけど、なんとなみきさんはトロンボーンとフルートをがっつり吹く(+もちろん歌もうたう)、そういうデュオだった!わーーーそうなのか、かっけぇ!この組み合わせで聴く夢見る港のナンバーも、味わい深くてとてもよかったなー。夢見る港を支える、無垢の柱や梁のすばらしさをあらためてしみじみと眺めてため息つく感じ。この基本構造が、まず強くて美しいんだよなあ…と。

 

長坂さんが夢見る港以前にやっていたchiki sounds時代の楽曲も2曲演ってくれたのだけど、これが!えっらくよくて!特に最初の「彼の波長と彼女の波長」、なにそれ!ってびっくりするようなド名曲。まさにポップスの神様に選ばれた人じゃなきゃつくれないメロディ…すばらしいなー。MCで長坂さん曰く、この頃の曲のほうが難しい、と。(ミュージシャンあるあるだ!)キーも高いから無理しないと歌えないんだけど、キー変えちゃうと雰囲気変わっちゃうからそのまま歌った、とか。聴けてよかったなあ…。あと長坂さんは、弾き語りが苦手なんだという話も意外だった。アレンジをしながら曲を書くタイプなのであまり弾き語りを想定していないんです、って。そうなんだー。あとなにげないひとことだったけど、長坂さんが「夢見る港は続けるのが目標のバンドなんで」と(だから「ペースはゆっくりだけど」という文脈でだけど)言っていたのが、ひっそりと超超超うれしかった。好きなバンドは永遠に続いてほしいから。私の何よりの願い。

 

いいギターの音と、トロンボーンやフルートのふくよかな音と。音数少ないシンプルな演奏の中で、楽曲のよさをひとつひとつじっくり噛みしめる時間。ステージの上のふたりを見ながら、音楽を生み出す人って(長坂さんもなみきさんもだし、田所せいじさんも、その日客席にいたミュージシャンの方々もそうだけど)ほんとにすごいな…って。だって、ゼロから、言うなら空気を材料に、あんなすばらしいものを次々生み出すわけでしょ、なんて尊い仕事なんだろう…と。

 

長坂さんが「カバーを1曲…ぼくら世代のアンセムを」と言うのでなになに~?と思ったら、まさかの田所さんの曲「ことりちゃん」!客席がどっと沸いて田所さんも「あ~ぼくやろうと思ってたのにー」(笑)とボヤキながら、みんなでなみきさんの歌うことりちゃんにニコニコした。そのあと、ラストですと言って長坂さんが「コーヒー」と曲名を告げたら、客席みんなが「アンセムだ!」って口々に(笑)。全員で歌ったね、楽しかったー。

 

長坂さんがあとでSNSにあげてくれたセットリスト。

サンダークラップニューマン
一滴
彼の波長と彼女の波長(chikisounds)
trip of the 31st seat(chikisounds)
西ヶ原サンセット
ハナレバ
やあ、おはよう
ことりちゃん(田所せいじカバー)vo.並木
コーヒー

 

※写真1枚だけ掲載させていただきます♪

 

■田所さん後半
「長坂と並木」の演奏を受けて、「ぶりぶりだったね~、ブリティッシュブリティッシュだった」と(笑)。バンドのときの聞こえ方とはまた違ってブリティッシュフォークを感じた、との田所さんによる「長坂と並木」への賛辞だった。田所さんは後半もいろいろおしゃべりしながら。ワイキキイベントのときのMCでも思ったけど田所さんは惚れっぽいのかな(笑)、今日も女の子を好きになっちゃったときの歌をいろいろ歌ってた。それにしても室生犀星谷川俊太郎や…といった詩人の詩を歌うのと、レイ・チャールズを意識した曲とかメタメタのブルースとか、ふつうに同居もするし、全部が結局は“田所せいじ”にほかならず、おもしろいなー。ワンちゃんのワルツの歌、好きだった!楽しい時間だったなー。来れてよかった。

 

 

阿佐ヶ谷ハーネスというこのお店のことはこれまで知らなかったのだけど、今回のライブきっかけで、鎌田ひろゆきさんがやっているということを知ってビックリしていたのだった。だーいぶ昔に(あとで検索したら2006年とか!)さねよしいさ子さんのライブでドラムを夏秋文尚さんが叩いていたことがあり、そのときそのバンドでギター弾いてたのが鎌田ひろゆきさんで(同じく割礼の宍戸さんも)、それきっかけで一時期鎌田さんのソロや割礼のCDをどっぷり聴いてたから…。とそんな話を、帰り際思いきってカウンターの中の鎌田さんに話しかけたら「そうなんだ~、あれけっこう前だよねー」などやさしく返答していただき、ミーハーの私、歓喜。そんなこんなで、ライブ本編もそれ以外も、楽しく感慨深かった。(ちなみにその頃書いた鎌田さんソロCDの感想文も過去記事に残ってる。文章若くてちょっと恥ずかしいけど…。)鎌田さん、以前と変わらず雰囲気あってステキだった。

 

 

この日長坂さんが歌っていたchiki soundsの曲があまりによくて(サブスクにあるとは知らなかった)その後聴いてみたんだけど、ちょっと困るほどよかった!長坂さんの声は今よりだいぶ若くて、サウンドはキラキラで眩しくてエモい…!よいメロディとアレンジだらけで、長坂さんの才能は昔からあふれまくっててあらためて凄いなって。でも、長坂さんのやりたいことはずっと変わってないんだなあとも思ったり。いい曲をいいアレンジでいいバンドで演奏する、ってこと。

 

長坂さんとなみきさんのあいだに流れる、つかずはなれず、でもどーんと信頼し合ってる空気、ステキ…。なみきさんがふっと長坂さんを見るときの視線などにいつもそれを感じて、いいなーいいなーと思いまくってる私なのだった。デュオ、とてもよかったのでまた聴きに行く機会があるといいな。

 

【2024/05/18記】