月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

ワイキキと雨のサマーコンサート @ 上野恩賜公園 野外ステージ

ワイキキレコードのこのイベントに夢見る港も出演するよ~というアナウンスはわりと早くにあって、チケットが発売されてすぐ光の速さで買ったのだけど、『いつもと違う編成とは、はて…(スーパーサポメンの青木さんもマサキングさんもナカムラハヤトさんもイベント情報リツイートしてたので出るみたいだし…)』と思っていたら、まさかのアダチさんと松野さんが欠席と!でも空中カメラの中村竜さんがキーボードに入り、ototogiの音璃さんがコーラスに入るという特別編成、いったいどんなふうになるんだろ?と楽しみにして迎えたこの日。上野公園の野外ステージは初めて行くので、アクセスなどめっちゃ調べてシミュレーションして、入口わからずちょっとグルグルした末、開場前に何とか到着!

 

 

“ワイキキと雨のサマーコンサート”
2023.08.06(日)
会場:上野恩賜公園野外ステージ
開場:12:00 開演:13:00 終演予定時間:18:30

出演:ELEKIBASS / kiss the gambler / Smooth Ace / ザ・ペンフレンドクラブ / 夢見る港 / ナカムラハヤト(空中カメラ/ Magic, Drums & Love)
出店:Bar雨 / AMOAKO FOODTRUCK

チケット代:3,800+ドリンク
小学生 ¥1000 未就学児童無料(ともに保護者同伴)

全席自由・整理番号順入場
※屋根付き・雨天決行
※入退場自由(受付時にリストバンドの着用をお願いします)

 

上野公園野外ステージは、舞台をすり鉢状の客席が囲む、日比谷野音を少しこじんまりさせたような会場。でも屋根が付いていて雨も陽もよけられるし、椅子は木でできていて背もたれもあり、だいぶ観客に優しい仕様。真夏の公園の中とあって、会場全体がシュンシュンという蝉の声に満ちていて、この日の全ステージ、音楽の鳴っていないときはMC時も転換時もずっと蝉の声がBGM。

 

■ナカムラハヤト
一番手、私にとっては夢見る港のサポートドラマーでおなじみの、そして空中カメラのメンバーであるナカムラハヤトさんが、(ドラマーなんだけど)ギターを抱えステージ中央に。ここで明かされたところによると、なんとこの野外ステージ(都の施設)の抽選を当てたのがハヤトさんだそうで!本日のラッキーボーイということで、ワイキキレコード主宰の坂本さんに「俺を出せ」と言って(笑)この日の最初の出演者となったのだそう。なるほどー!ラッキーにちなんで、細野さんの「悲しみのラッキースター」をポロロンと弾き語り。そしてもう一曲、友部さんのナンバーを。夏の午後にゆるく聴くのにぴったりだったな~。もうゴキゲン。

 

この日、5時間ぐらいのあいだに計6組+αのミュージシャンのステージがあったのだけど、ひとつひとつのバンドのサウンドチェックが丁寧にされていたのが印象的だった。転換もそんなにバタバタせず、客席側も食べたり飲んだり思い思いに過ごしていて、ゆるりとした空気がとってもよかったなー。

 

■ザ・ペンフレンドクラブ
大人数バンドなこと以外、事前知識何もなくどんな曲を演るのかも知らずに臨んだら、イキナリ「Got to Get You into My Life」!女性ボーカルさん、英語ネイティブなんだね、カッコイイ~!リードギターとドラムスが男性で、あとvo、kb、ag、b、perc、sax、の計8人、厚みのある演奏とコーラス。衣装もみんな華やかでかわいい~。そのあとも、「Pleasant Valley Sunday」「Darlin'」などイカしたカバーを連発!ボーカルさんの声にパンチがあって、ジェファーソン・エアプレインみたい…と思った曲もあったし、ハッピーなステージングが、海外のカレッジのダンスパーティーで演奏するバンドのようにも見えたな~。すごく楽しかった!

 

Smooth Ace
スムースエースの名前はもちろんずっと前から知っていたけど、観たり聴いたりする機会はないままだったのでこの日観られるの楽しみにしてた!今日は、メンバーの重住ひろこさんと岡村玄さんに、ツヤトモヒコさんと星野みちるさんを加えた4声で、バックには中村竜さん(g)とナカムラハヤトさん(perc)が入る編成。まず最初に岡村さんの声低くてビックリする、そんな声の低いキャラに見えないのに~(素人感想)。重住さんのしなやかな歌、4人の自在にして躍動感のあるハーモニー、無条件にワクワクしちゃう!そして、ゲストで登場し1曲歌ったSOTAROくん(スムースエース家の次男)のパフォーマンスがあまりにすばらしくて口あんぐり!なんていい声!物おじしないのと同時に音楽への深いリスペクトのこもった、素直でのびやかな「だいすき」、カッコよかったよ~やんややんや。スムースエースのステージ、音楽への愛にあふれてて会場中みんなニコニコだった。

 

この日の空、ピーカンから曇り、雨までくるくる変わるお天気だったんだけど、スムースエースのステージの終わりぐらいから次の夢見る港のセッティングあたりまで、すごい土砂降りに!屋根があってよかったけど、席の端のほうは雨が吹き込むぐらいの風雨。

 

■田所せいじ
夢見る港の前に、短いステージをつとめたのは田所せいじさん。MCによると、最近久しぶりに活動を再開したのでいろんな人に連絡していたら、ワイキキ坂本さんから「じゃあ8月のイベントに出る~?」と声をかけてもらったとか。(さまざまな人の話の端々からあふれる坂本さんのお人柄。)ギターつま弾きながら、小鳥のような女の子、という歌を歌ったあと、MCで「小鳥のような女の子は実在のモデルがいるんだけど、僕の本命はその隣の人だった」っていう話がおもしろすぎた。さんざん「かわいいね」って歌っといて(笑)!全部で3曲かな、飄々とした風をさーっと心の中に吹かせていった田所さんでした。(ゴメンナサイお写真撮り忘れ!)

 

■夢見る港
お待ちかね、夢見る港~!田所さんの出番の前に一度メンバー全員が出てきてセッティングとサウンドチェックをしていたのだけど、かなりたっぷり音出しをしていて、大好きな「香りと全て」のギターのイントロがまるっと聴けちゃったりしてそれだけですでに撃たれまくってた。か、かっこいい…。

 

広いステージに、長坂雅司さん、なみきまみさん、いつものサポメン青木利文さん、木下正樹さん、ナカムラハヤトさん(今日すでに3度目の登場)、そして下手キーボードに中村竜さん、長坂さんの斜め後ろに音璃さん。夢見るotoカメラ、的なメンバー。長坂さんの「夢見る港ですー」の挨拶から「サンダークラップニューマン」。さっきの急な土砂降りから急速に晴れ上がってきた会場の空気と、海の上をゆったりたゆたうような曲調がぴったりだったなー。中村竜さんのキーボードは、松野さんの音ばかりかアダチさんの音を担うところも(たぶん)あったりして大活躍、でも例えば「一滴」のアウトロとか、随所で、聴き慣れた松野さんの旋律とは違う音が耳に飛び込んできてとても新鮮だった。そして音璃さんのコーラス、なんて素敵なんだろう~!女声コーラスがひとり加わるとこんなふうになるんだ~というオドロキ。ふわっとしたオレンジ色のサマードレスのイメージもあいまって、音璃さん、まるで女神のようだった。セットリストは、「run run run」や「tears」、屋外に似合うゴキゲンな曲多めだったかな。ラストに「コーヒー」、オープニングのやわらかな歌に遠慮なくぶっ刺さってくる青木さんのギターの音、キターーーーッ!!!!って感じ、はーかっこよ!最高すぎる…。

 

残響強めの会場に放たれるトロンボーンやフルートの音色、スライドギターやギターの響き、長坂さんの歌と虹のようなコーラス、夏と溶け合うバンドサウンド。蒸し暑い空気と蝉の声とこの場所この時間だけの、夢見る港・祝祭バージョンという趣。観られてよかった…。

 

<夢見る港セットリスト>
01.サンダークラップニューマン
02.run run run
03.一滴
04.Tears
05.香りと全て
06.コーヒー

 

 

■kiss the gambler
なにげに観るの3度目のkiss the gambler。今日はキーボード一台で、完全にひとりで弾き語り。聴くほどにじわじわ、いいなあ…と思うキスギャンさん。素朴でかわいらしい雰囲気にニコニコする気持ちと、すさまじい天才さに震え上がる気持ちの両方が同時に起こる。ちょうど夕方に差しかかり、斜めに差し込む陽の光(夕暮れというには強い日差しだったけど)を見ながらの、井戸の底の歌がぐっときたなあ…。

 

三四郎さん
ELEKIBASSのステージの前に、坂本さんからひとこと紹介があり、『ワイキキと雨のサマーコンサート』の“雨”の部分である、Bar雨(10周年)の三四郎さん(かな?)が、坂本さんのギターで1曲。レーベルのお祭りの中に、こうしてゆかりのミュージシャンのステージを用意する、こんなところにも坂本さんの懐深く慕われる人柄をまた感じてしまうよね。

 

ELEKIBASS
いよいよ大トリ、エレキベース!ホーン隊のサポートメンバーとしてなみきさん再登場。そして中村竜さんもコーラスと各種鳴り物でマイクの前に再々登場(今日は中村兄弟祭りだー)。voの坂本さんはこんな真夏でもちゃんとスーツのベスト姿なんだねー、とひそかに感心(個人的に“衣装決まってる芸人(アンタ山崎とかU字工事とか…)”がカッコよくて好きなので好感度爆上がり)。エレキベースのステージ、ポップでにぎやかで楽しくて、お祭りにぴったり。ミュージシャンたちががっちりクオリティの高い演奏でキメてるからこそのポップネスでもあって。曲を知ってる人も、あまり知らない私のような者も、みんな一体となってのファンタイム。アンコールに加えてのダブルアンコールでは、坂本さんが中村竜さんにギターを持たせて真ん中に立たせて、空中カメラの曲を!なんという粋なはからい。ハヤトさんも、Smooth Aceも、キスギャンさんもステージに上がっての大団円~。

 

 

はー楽しかったー。夏っぽいイベントにはあまり縁のないリスナーだけど、このコンサートはまったりゆる~く夏を味わえる感じでとてもよかった。夢見る港目当てで参加したけれど、どのアーティストも音楽性豊かでひたすら興味深く楽しかった!イベントの開催に尽力されたワイキキ坂本さんとスタッフのみなさんに大感謝。ありがとうございました!

 

夏の空気の中で聴いた特別編成の夢見る港も、きっとずっと忘れられないと思う。来れてよかった。次観られるのを(10月かな)、また心から楽しみにしてます!