月夜のドライブ

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フライダーズ、相馬圭弐&天狼 “海街ですまっち” @ 銚子GARE

今年は(私は行けていないけど)名古屋でのライブもあったし、かなり活発に活動している印象のフライダーズ。確か前回の5月のライブのときに「次のライブは銚子です」という告知があり、え?銚子!?と調べたら、行けなくもないか…?という距離。アプリで調べたそのルートメモを保存してずっと眺めてて、帰り時間の関係で少し早めに途中退場しなくてはならなそうだったけど、やっぱり行きたいなーとぎりぎりに予約をお願いした。

 

ドラムのタミオさんが諸事情で出られないこの日、代わりに夏秋文尚さんが参加、という告知がありそれもレアだな~!と思っていたら、急な体調不良でお休みとのこと。わーん…夏秋さんどうぞお大事に!(高熱で大変だった様子…泣)

 

(※ここからしばらく小旅行の記録でライブの記事になかなかたどり着きません)
時間のある土曜だったので、行きはとことこ普通の電車(総武線総武本線)で行ってみよーと。うちは東京の奥のほうなので御茶ノ水に出るまでもまあまああるんだけど、そこからさらにこれだけあった!家から銚子まで4時間近くかな?電車に乗るのは好きなので楽しかった。

 

来たぜ銚子~。


駅前の通りを抜け、ライブのあるお店の位置をだいたい把握したところで、気づいたらそのすぐ先に海っぽいものが見える!海だー。これ自体は利根川で、左に見えるのが銚子大橋、右手側の先が利根川から海への河口になるみたい。風がさわやか。

 

というわけで、周辺ちょっとプラプラしたあと、開場時間あたりにお店へ!GARE!“怖がらずにお上り下さい~”と!

 

 

初めてのお店ドキドキ。「フライダーズさんに予約していて…」とおずおずと告げると、東京からですね~と話しかけてくださって(あとから考えると天狼のベースの方だったかも)、「たぶん途中退席になっちゃうので(目立たない後ろのほうの席がいいかも)…」と恐縮しながら言ったら「全然大丈夫ですよ!」と見えやすい席に案内してくださった。う、温かい(涙)。階段あがってきたときのコーヒーのいい香りにつられて、コーヒーを注文、おいしかった。三々五々お客さんが集まってきて、「久しぶりー!」なんていう地元の人同士の会話も聞こえてきたりして、なんかこういうのいいなー。

 

で、1時間ほどして開演。

"海街ですまっち"Vol.1
2023.7.22(土)
銚子GARE
Open 18:00 
Start 19:00
Charge 3500yen
相馬圭弐&天狼(銚子)
フライダーズ(東京)

 

最初に地元バンド・天狼を率いる相馬圭弐さんがマイクの前に立ち、"ですまっち"開演の挨拶を。相馬さん、いでたちがもうカッコイイ。客席を盛り上げに盛り上げて、フライダーズを呼び込んでくれた!やんややんや。

 

■フライダーズ
フライダーズはゆったりと「Long Time Ago」から。ドラムのいないフライダーズというのが(もちろん私は)初めてだったけど、ドラムレスだとやわらかい感じになるのかなと思ってたら、なんだろう、想像していたのよりもずっとゴリッとした感じがあった。佐藤ユウキさんのアコースティックギターもいつも以上にとがってて存在感増し増しな気がしたし。

 

新曲の「迷い鯨」でその感じがぶわーっと出てたなあ、青木利文さんのギターもみんみんさんの鍵盤も、攻めに攻めてた。それが適切な例えかはわからないんだけど、はちみつぱい鈴木慶一さん、渡辺勝さん、本多信介さんが、ギター3人だけ(だけ!)で中津川フォークジャンボリーで演奏したというあのステージのチャレンジングな感じをちょっと思い出しちゃった。無謀さと果敢さ。

 

そんな感じで思った以上にハードで粗削りなフライダーズだったのだけど、曲間のMCタイムはお店やお客さんの雰囲気ともあいまってほっこり温かい空気に包まれてた。メンバーが紹介してもらって出かけた地元のおすすめのごはん屋さんが、手厚くもてなしてくれたうえにめちゃおいしかったという話とか。あと、チューニング中に青木さんのギターの弦が切れてしまったのだけど、すぐに替わりの弦を対バンの方が出してくださったり。(このあと青木さんかっこいいソロをバリバリ弾きまくってたので、弦があってよかった…!)曲終わるごとの拍手もとても温かくて。「夫婦善哉」(私の中のサザエさんポジの曲)では、客席から自然に手拍子が!楽しかったな~!

 

佐藤さんが、「ぼくは生まれが釜石なんですけど、銚子は海が近い感じや町の雰囲気がとても似てる」というMCをしていたのだけど、フライダーズの、風の匂いや土の湿り気を感じるような曲たち、この土地で鳴るのにとても合ってたな。「やさしい雨」とか「ジメジメジトジト」とか。

 

今日、タミオさんは大切なお友だちの結婚式と重なったそうで、佐藤さんが「それは行きなさい」と言って送り出したと。で、ドラム無しでやるつもりだったのが、たまたま夏秋さんにその話をしたら夏秋さんが「7月22日ね、わかった」と(でも「行く」とも言わずにただ「わかった」と 笑)。それで参加してくれることになっていたのだけど、急な体調不良で残念ながらお休みでという説明をしてくれた。それでやっぱりドラムレスになったけど、4人で犬吠埼で「闘おう」って言い合ったって(笑)。青春フライダーズ。

 

「境界線上」は無条件に大好きな曲だけど、この日の特別な編成の特別な空気の中で聴くこの曲はまた、たまらない感じがした。なんだか独特の浮遊感にさらわれてしまうような…、ちょっとドラッギーでさえあったな。どこかに連れてかれちゃって戻ってくるのに時間かかった。ふぅ…。

 

ラスト、なんと「ゲストがドラムで参加してくれます」とのことで、呼び込まれたのは先ほどオープニングの挨拶をされた相馬圭弐さん!「次のバンド(天狼)に負けられないからね!」とフライダーズ側になって気炎を上げてくれる(笑)。相馬さんがこの曲とても好きで、今日、直前に「一緒にやろう」ということになったのだとか。「春になれば」。(ちなみに相馬さんがドラムを叩いたので、私は『へえ天狼ってドラマーがフロントのバンドなのか、珍しいなー』と思ってたのだけど、次のバンドが始まったら相馬圭弐さんはふつうにど真ん中でギターボーカルでした!笑 ドラムもじょうずだった!)

 

いつもは写真撮らないのだけど、せっかく銚子まで来たので(?)始まってすぐに一枚だけパシャリ。遠い町でレアな編成のフライダーズ、観られてよかったな。

 

【フライダーズ セットリスト】(たぶん!)
Long Time Ago
やさしい雨
迷い鯨
線香花火
夫婦善哉
境界線上
ジメジメジトジト
春になれば

 


■相馬圭弐&天狼
セッティング替えの時間を挟んで、相馬圭弐&天狼の登場!相馬さん(vo,g)、みんみんさんのお知り合いで今回フライダーズを呼んでくれたベースの方、それとドラムの男性とキーボードの女性、という4人編成。1曲目ド迫力のロックチューン!相馬さんのゴールドのレスポール、めちゃめちゃイイ音してたな~!のびやかでちょっと甘さのあるボーカルも魅力的。(あとから知りましたが相馬圭弐さん、ザ・コブラツイスターズの方なんですね!そりゃ華があるわけだー。)バンドも達者な演奏!そして2曲目「かっぱブルース」というの、面白かったなー。かっぱの友情がブルージーに歌われる大作だった。(なんでも相馬さんがかっぱハウス?の館長だそうで。)

(お写真載せさせていただきました)

 

このあとますます天狼の演奏は盛り上がったはずなんだけど、本当に申し訳ないながら帰りのタイムリミットで私は2曲め終わったところで失礼することに。途中退出ほんとうにごめんなさい…!

 


お店を出て駅まで急ぐ道すがら、ふと見上げるときれいな三日月が(例によってうまくは撮れてないけど)。短い滞在ながらとーーーっても楽しかったなあ…来てよかった!いつもライブを観る場所とは離れた土地で、音楽を愛する人やお店にふれられて、そしてそんな空気の中で大好きなバンドの音を聴けたことが、とてもシアワセだった。

 

フライダーズのみなさん、相馬圭弐&天狼のみなさん、楽しい時間をありがとうございました!高熱で大変だった夏秋さんどうぞお大事に…!そしてタミオさんのドラムの入ったフライダーズもやっぱり恋しいので次は会えますように!

 

そうそう、紙チケットがちゃんとあったの、うれしかった。