月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

夢見る港、ELEKIBASS『珈琲と電気』 @ 渋谷Spotify O-nest

GWの昼下がりに、夢見る港のライブ。7階の7th Floorには最近よく来ているけど、O-nestは超久しぶりだー。(記録によると、2013年のGRANDFATHERS以来だったみたい…!先日のGF's大阪のliveは行けなかったが…。) O-nest、現在はアタマに「Spotify」って入ってるのね。ELEKIBASSとのツーマンということで『珈琲と電気』というイベントタイトルも素敵。入口でおまけのコーヒーのドリップバッグをいただき中へ。

 

2023年5月3日 (水・祝)
渋谷Spotify O-nest
“珈琲と電気”
出演者:ELEKIBASS / 夢見る港
開場 12:30 / 開演 13:00
前売入場券:¥3,500 +1drink ¥600
当日入場券:¥4,000 +1drink ¥600
憂いと浮遊感を合言葉にポップスの桃源郷を目指す、バンジョートロンボーン含7人編成のバンド「夢見る港」と、indie pop musicをリリースする〈WaikikiRecord〉のレーベル・オーナー、サカモトヨウイチ率いる、ポップ・ミュージック・バンド、「ELEKIBASS」の2バンドによる、お昼の渋谷のランチイベント「珈琲と電気」。ゆっくり、ゆったり音楽をお楽しみあれ。

 



■夢見る港
めちゃめちゃ好きすぎて、ずっと前から知ってるような気になっている夢見る港だけど、初心者ファンの私はまだ今日でライブ3回目。これまでの2回を観た試聴室に比べると、今日はステージ広々で7人乗っかってもゆったりめなのが新鮮!7人の音が合わさって曲が始まった途端、車窓の外をまぶしい景色がゆっくり流れ始めるよう。サウンドに乗ってからだがふわっと別世界の中を運ばれていく感じ。

 

何度観ても、そして毎回同じこと書くけど、この7人が構築するサウンドが素晴らしすぎて陶然とする。7つもの楽器が同時に鳴っているのに、そしてみんな個性つよっつよで一歩も引かない音なのに、その強さをお互い損なうことなく、強いまま美しく結晶する。アダチさんのマンドリンバンジョー、松野さんのキーボード、なみきさんのトロンボーン、青木さんのエレキギター、ステージのあちこちで超絶とんでもない音色やフレーズが鳴りまくっててその度鼓膜が奪われてよろこびに震える。強く確かな木下さんのベースとナカムラさんのドラムと、それら楽器の音と、長坂さんの歌声とが見事に溶け合うさまは、本当に毎回信じられない思いがする…。

 

MCでは、ニューアルバムの発売日が6/28に決まりましたというお知らせも!ひゅーひゅー。しかもレコ発も決まっていると!いぇぃいぇーい。すでにライブでも聴かせてもらっている曲も入るアルバム、楽しみだなあ。今回対バンのELEKIBASSサカモトさんのWaikikiレコードから出るのだけど、市場に流通するCDの形で出るのはバンド初だと。初心者ファンとしては初めてアルバム発売をリアタイできるというのもうれしいなー。

 

どの曲もほんっとによかったけど、この日の「時間」やばかったな!イントロかっけーーーーー、この曲にこのイントロを持ってくるセンスよね、好きすぎる。またこのフレーズのメンバーの演奏がブチ切れてて最高。なみきさんのフルートも途端にプログレみ増してダークになるし、松野さんのキーボードも青木さんのギターもここぞとばかりに荒れ狂うし!最高だ!演奏も歌も詞もコーラスも、夢見る港だけのバランス、夢見る港だけの世界。まさに今ここにしかないバンドという奇跡を聴いてるんだなあと思う。あとこの曲“夢見る港”っていう言葉が出てくるところがすっごくよくて、じんとしてちょっと泣きそうになっちゃう。

 

長坂さんの曲も歌もそれ単体ですでに素晴らしいのだけど、あんな腕利きのミュージシャン集団にあんな超絶な音で演奏されるなんて、曲たちにとって考えうる最高のシアワセだよな…(世の中のすべての曲がそんな体験をできるわけではないので…)と思いながら聴いてた。ほんとにカッコよすぎる夢見る港…!ライブ最高だ。またすぐ観たいよ。次回ライブのチケットも販売してくれていたので帰りにソッコー買いました。

 

長坂さんがあとでSNSに上げてくれたセットリスト。

spring
星降る夜
サンダークラップニューマン
一滴
白い部屋
時間
tears
香りと全て
コーヒー

 

ELEKIBASS
休憩&ステージのセッティング替えの時間を挟んで、後攻はELEKIBASS。名前は知ってたけど、まったくのお初で事前知識なしでした。どんなバンドなんだろ…?(というか後から気づいたけどELEKIBASSってof Montrealと一緒にツアーやったりしてたバンドじゃないか~!私がオブモンにハマる少し前だったので“そんな日本のバンドがあるんだ、すげー”と思ってたけど!)セッティングの様子見てたら、ELEKIBASSも夢見る港に劣らず大所帯のよう。で、出てきてビックリのエンタメバンド!いきなりみんな仮面やら帽子かぶって登場してのショウタイム!めちゃめちゃポップでゴキゲン!フロントマンのサカモトさん、人をひきつけてやまない魅力と歌声、よいなー。バンドの音も衣装もステージングも、80年代っぽい派手なガチャガチャ感があってよき。夢見る港のなみきさんもサポートメンバーで、こちらではバキバキにファンキーなトロンボーン吹いてた。終始ニコニコしちゃった、よいもの観れたー楽しかった!

 

長坂さんやサカモトさんのMCによると、もう20年来ぐらいの古い友達だけど、こういうふうにちゃんとした対バンの形でのライブをやるのは初めてだったそう。そんな時間に居合わせることができてよかった。両バンドのみなさん、すばらしいライブをありがとうございました!