月夜のドライブ

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鬼滅の刃「全集中展」観に行ってきた!

GW明けの月曜日(5/9)、世の中が仕事に学校にと否応なしに戻っていく中で、全集中展観に行ってきた!まあここしかチケットが当たらなかったからだけど…。ちょっとだけ備忘録のメモ。(盛大にネタバレしてます)

 

TVアニメ鬼滅の刃「全集中展」無限列車編・遊郭
松屋銀座8階イベントスクエア
2022年4月20日(水)-5月9日(月)
午前10時~午後8時(入場は閉場の30分前まで、最終日は午後5時閉場)
※4月24日(日)、5月1日(日)、8日(日)は午後7時30分閉場

 

前回の全集中展(竈門炭治郎 立志編)に足を運んだのは、昨年2021年3月のこと。そのときに比べると、今回なんとなく展示内容サラッとしてる印象だったんだけど、あの濃いにもほどがある原画展を見てしまったあとだからそう感じるだけかもしれない。去年の全集中展はまだ無限列車編の上映もバリバリ盛り上がってる時期だったし、春休み中だったから家族連れや小さい子であふれかえっていた記憶。今回私の行った日はGW明けの平日昼間だったせいもあって大人(の主に女性)ばっかりで静かな印象。しかも東京会期の最終日だったから、グッズにダッシュする人とかももうほとんどいなかった。気分的にゆっくり見れてよかったかも。

 

展示はおおむね無限列車編→遊郭編の順。撮影可のところもけっこうあった。入ってすぐに無限列車のシルエットがあり、煉獄さんの「うまい!」の声が延々流れてた(笑)。それから無限列車編振り返りパネルの数々。

 

「強制昏倒睡眠・眼(まなこ)」のフォトスポットも(一人だったので撮れずザンネン)。

 

このあとに、煉獄×猗窩座戦を3面スクリーンで観られるスポットが。右に煉獄さんがいて、左に猗窩座がいて、お互い一歩も引かず激突して…などのシーンを臨場感あふれる大きな音と映像で。あれだけ映画館で観ていた無限列車編に触れるのが久しぶりで、やはり「煉獄さんっっっ…(泣)」ってなったし、(無限列車編までで止まっていた頃の私と違って)その後の遊郭編を知っている身としては、煉獄×猗窩座戦では手も足も出なかった炭治郎や伊之助たちが、今は立派に柱と共に戦ってますよ、煉獄さんが身をもって示したことはすべてちゃんと彼らに伝わってますよ…、と煉獄さんに未来から報告するような思いで猗窩座との戦いのムービーを観てしまうのだった。

 

煉獄さんの羽織や日輪刀の展示も。その他、撮影不可だけどキャラ設定の巻物風の展示も各所に。


無限列車編から遊郭編への橋渡しに、今回のキービジュアルの屏風どーん。美麗なり。


そして遊郭編へ潜入。人の通らない一瞬のすきを狙って襖撮影。この襖には仕掛けがあって、穴を覗き込むと向こうに何かが見えたり(いくつか撮ってみた、うまく撮れてないけど)。

 

ふすまの反対側に絵がはめ込まれている障子が。あっ、ムキムキネズミだ!ここは下から潜り込んで中に入るとムキムキネズミを正面から見られる(笑)。こんにちはー。

 

伊之助の手の甲に出たのと同じ階級の文字が、ブラックライトで浮かび上がる仕掛けも。「俺たちの階級“庚”だぞ!」(入場時にみんなスタンプ押してもらってたのだ。)いろいろ楽しませる工夫してるなあ~。


堕姫と妓夫太郎。堕姫ちゃんの天井に伸びた帯がリアル!八重帯斬りで切られそう!鬼化が進んだ禰豆子もいた。

 

宇髄さんの日輪刀はデカくて迫力があってカッコイイなー。これをあのガタイで振り回すのか~。


堕姫&妓夫太郎を振り返るパネルがあって…。


次が遊郭編の戦いを観られるシアターだった。ここでは、各自配布されたヘッドフォンで音を聴きながら映像が観られる。宇髄さんの「譜面が完成した!」の劇伴とか、臨場感ある音で聴けてよかったな。さすが音柱、という感じ。そして気持ちはさっきの煉獄×猗窩座戦から続いてるので、炭治郎たちの目を見張るような成長ぶりにまた涙するという…。ほんとに頼もしくなったね…。その分激烈な闘いに巻き込まれていくので、「もう無限列車のときまでのような子どもじゃないんだな」と見ててつらくもなるのだけど…。

 

このあとキャラデザ・総作画監督松島晃さんのアイキャッチ画のパネルがどどどーーーと展示されていた(撮影不可)。松島晃さんの画、見れば見るほどため息が出るようだ。吾峠さんの画への絶大なリスペクトと、松島さんの中に独自に生まれて紙の上にほとばしる圧倒的な筆致。江戸の世なら浮世絵師にでもなっていたのではないかしらと思う松島さん。こういう才能と各所で運命的な出会いをしているのが、鬼滅のすごさでもあるんだよな…。

 

そして刀鍛冶の里編の予告コーナー!きっと今想像してる100万倍、映像カッコイイんだろうなー!むいくん、みつりちゃん、よろしく頼みます!

 

キメツ学園コーナーちょこっと。ペンキ塗りビジュアルのみなさん。煉獄さんの腕のたくましさ(悩)!

 

そしてラストに、恒例のufotableスタッフによる色紙がずらーっと(撮影不可)。前回のときよりもだいぶ数が増えている!スタッフの数も増えているのだろうな。しっかしみんな絵うまいな~!でも、それぞれの線やタッチや色付けにはすごく個性があって、たぶん好きな絵のタッチもみんな違うのだろうけど、でも仕事のうえではそのそれぞれの能力をブレないひとつのクオリティの高い映像に集約していけるの、すごいな、プロだなーとあらためて感心…。

 

で、上の流れに入れられなかったんだけど、いちばん時間かけて見てしまったのは、無限列車編コーナーと遊郭編コーナーのそれぞれにあった、1カット展。鬼滅祭で見て、もう一度全集中展でも見られるといいなーと期待してた、まさにそれ。鬼滅祭のときよりモニター大きかったのとわりとすいてて時間もあったので、貼りついてじっくり見てしまった。いや何度見てもufotable制作陣の有機的な仕事ぶりに驚愕…。撮影は不可だったけど、スタッフ名、紙とペンで懸命にメモった。

 

無限列車編 第5話C316
原画 大曲健克
3DCGI 佐藤号宙
これは、無限列車の先頭車両での炭治郎伊之助vs魘夢の触手の戦いシーン。映画で観たときから、「動き、どうなってんのかまったくわからん!!!!」と思ってたやつ。CG先行でキャラも含めた動きをつくって、CGの動きに合わせて原画を描くという流れが本当にすごい。解説動画の、キャラを模したCGのVコンが原画Vになるところが、驚きでもあり快感でもあり。

 

無限列車編 第7話C55
原画 阿部望
第2原画 阿部望松島晃
煉獄さんが「玖ノ型 煉獄」を繰り出すシーン。ufotableの誰もがこのシーンはエフェクトの得意な阿部望さんが担当すると考えていた、と。プロ集団の中でそんな風に思われるプロ中のプロ、カッコよすぎる…。説明には、松島晃さんが作監しながら第2原画として手も動かした、と書いてあったと思う。これまたカッコよすぎる…。

 

遊郭編 第8話C252
原画 小船井充
第2原画 巽一透/鏡礼央/小倉友介
宇髄さんと妓夫太郎の戦いのシーン。アクションの得意な小船井さんの技術が、第2原画を担当した若手にも継承されている…というような説明が書かれていたと思う(うろおぼえなので違ってたらごめんなさい)。

 

遊郭編 第8話C278D
原画 武智敏光
第2原画 星野秀馬/小山将治
3DCGI 佐藤号宙
撮影監督補佐 吉川冴
善逸伊之助vs堕姫の戦い。これも、CG先行で動きをつくってあとから原画を描いたというシーン。なるほど、魘夢の触手とか堕姫の帯とか、空間をダイナミックに使うような映像は3DCGの腕の見せどころなんだね。いやそれにしても動き!!!!説明動画で見てもわけがわからない、発想があまりにもすごすぎる。CGのスタートからトータル7カ月かかった、最も時間を使ったシーンだということだけれど、7カ月かかるよなあ、逆によく7カ月でできるよなあ…。CGはもちろん原画も動画も撮影も、総力をあげて仕上げたという説明。はーーーータメイキしか出ない。

 

それにしてもこの第8話のVコン見てても思ったけど、遊郭編ってつくづく善逸がカッコイイパートだよね。眠ってる善逸の鼻ちょうちんが、ちゃんとカットによって風になびいてる描き込みの細かさもどうかしてる(イイ意味で)と思うけど、眠ってるわ、ヘンな化粧と髪型のままだわ、隊服でなく着物のままだわ、なのに!動きもセリフもあんんんなカッコよくて!伊之助じゃないけどホント「お前眠ってた方がいいんじゃねえの?」だよねえ(笑)はーかっこよ。無限列車編では戦いシーンの少ない善逸が遊郭編ではこの堂々の活躍、この辺のうっとりするような緩急も原作のすごさ。


出口を出ると物販コーナー。聞いていたような(会期初めごろの)殺気立った空気はなく、みんなのんびり物色してた。私は最近グッズ購入控えめにしてるので(ほんとか?)今回もそんなに買うつもりはなかったんだけど、実物見たらカッコよかった煉獄さんのキービアクスタ2種とアクキーと東京限定クリアファイルを購入。


…と、そんな全集中展でした。無限列車編と遊郭編をじっくり見返したくなったなあ…。全っ然チケットが当たらなかったけど、1つだけ引っかかってくれて行けてよかった!