うあーーー、やっぱスゴいんだ、永友くんてば!と、3連続バク転ぐらいして叫びたいほどの気分!でもバク転はできないので、叫ぶだけで(笑)。結局、発売から1カ月も遅くなっちゃったけど、『108DREAMS』キャプテンストライダムーーー!
とりあえずさ、「マウンテン・ア・ゴー・ゴー・ツー」「流星オールナイト」「キミトベ」「悲しみのシミかな」と、シングルに切られてきたこんだけの楽曲がゼイタクにもぶちこまれてるって時点でもう、驚愕のアルバムであることは明白で。世の中は、このポップさかげんに存分に悶えるべし!って感じ。全11曲が息もつけないほどのキラーチューンで、同時に全11曲がゴリゴリの骨太ロック。できそうでできない芸当を、永友くんたち3人はニヤッと笑って軽々と、あざやかにキメちゃうんだ。なんてこと。
昨日、出先の空き時間にひっさびさに「ロッキンオンJAPAN」なんか立ち読んだりしたんだけど、(で、あの雑誌の独特の語り口に「やっぱ私はこれを長い時間は読めねーな…」と、定期購読を辞めた10年ぐらい前と同じようにまた思ったんだけど、まそれはどうでもいいとして、)その中のキャプストのインタビューがとても興味深くて。曰く、永友くんと彼の中の歌謡曲テイストの話だったんだけど、すごーくナットク。03年の秋に渋谷BOXXで彼らを観たとき(in the city 2003)に、ナツコが「筒美京平の再来!」とコーフンしてたのは、まさに、なのよねー。でも、「ロックと歌謡曲のあいだの柵」を理屈で「ない」と言うのは簡単だけど、実際の音として、これだけスカッとブチ壊しちゃうなんて!
「マウンテン・ア・ゴー・ゴー・ツー」は、元歌(?)の「マウンテン・ア・ゴー・ゴー」を聴いたときほんと倒れたけど、あれから2年半、相変わらずサビでブッ飛ばされる。「♪ランランランスがホームラン♪(これは初期バージョンだが)」と、つい歌わずにいられない!名曲。前に書いた「流星オールナイト」の比類なき開放感、「キミトベ」の音符の駆け上り方の快感…、とにかく尋常ならざるキャッチーなメロディの連打。そのインタビュー記事でも、永友くんのメロディメーカーぶりについて「職業作家的」という言葉さえ出ていたけど、ほんと、たとえて言うなら筒美京平が顔可愛くてギターも弾いて甘い声で歌うようなモンですからね、こりゃ大変なデキゴト。そしてそのポップなメロのバックでは、轟音リズム隊がうなってたりするんだからもーヤバい。
あとね、ミュージシャンクレジット・フェチなんで(笑)、インナースリーヴにいちいち反応。プログラミングやギターで参加の大平太一さんは、あのCECILの方ね~。素敵なピアノ弾いてる浦清英さんの名前は、つい最近ENDLICHERI☆ENDLICHERI のアルバムでも見かけたばかり、うーんなんかつながってるつながってる~。また、それぞれのクレジットにつけられた「ミドルネーム」が、バカバカしくておっかしくて最高。これだけですんごい楽しめる。
アルバム聴いてたらナマを観たくなっちゃって、思わずライブスケジュールを調べてしまったんだけど、来週の堂島くんとの対バン(しかしこれもキラキラな…永友くんと堂島くん、誕生日ぴったり同じ才能くん同士!)は当然のごとくソールドアウト、そして次の東京はジャック達と同じ日なんだよねー、うむ~ザンネンながらダンネン。でもいずれぜひ、と狙ってみよう。私のような年喰った女子がそこにいていいのかは別として…(笑)。
とりあえず、驚愕です。この11曲を3000円弱で手に入れられるということが。
*『108DREAMS』キャプテンストライダム