月夜のドライブ

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『Coward』ENDLICHERI☆ENDLICHERI

画像ウエケンさんつながりってことでもあるので、このアルバムを。話題の堂本剛くんソロプロジェクト、ENDLICHERI☆ENDLICHERI『Coward』。いやー、この私がオリコンチャートの1位になるようなアルバムを買うこと、もう後にも先にもなさそうだな…。前にも書きましたが、この中の1曲で夏秋文尚さんがドラム叩いてるからという、ちょっと(…かなり、か?)マイナーな理由で買いましたです。

 

もちろん私は、堂本剛くんについてもKinKi Kidsについても知識はほとんどゼロ…。ただ、KinKi Kidsに曲を書き下ろしていた松本隆さんや山下達郎さんが、彼らの持つ「アイドル性を超えたアーティスト性」みたいなことに目を見張っているのを常々聞いていたから、ぼんやりと、タダモノじゃないんだろうなという程度には思ってた。

 

で、このアルバム『Coward』。いや、素直にビックリした。これはアイドル堂本剛ではなくてアーティストENDLICHERI☆ENDLICHERIのアルバムなんだね、間違いなく。全13曲(通常盤)のすべての作詞と作曲を彼がしているというだけでも驚愕だし、またそれがとても個性的で独自の世界を持ってることにも驚く。キンキキッズの曲をちゃんと聴いたこともない私なので、堂本剛くんの歌と声が、こんなに色っぽいことも初めて知った。またね、彼の書く詞が女々しくて情けなくていいんだよね。地に足の着いてない、ふらつく空想日記みたいな感じが。

 

どっか難解な印象もある彼の曲を、その野心もくみ取りつつポップな作品に仕上げているアレンジワークが素晴らしい。ENDLICHERI☆ENDLICHERI本人がすべてのアレンジに名を連ねているほか、十川知司さん(ウエケンさんのアルバムでもkeyb.弾いてますね)と上田ケンジさんが、ほぼ半分ずつアレンジを担当している。ま、ここんとこ粗くて雑なバンドサウンドばっかり好んで聴いてる私には、この、いかにもオリコンチャート上位作らしいビッチリ隙のない音は、豪華すぎる食事を目の前にしたようでちょっと戸惑っちゃうとこもあるんだけど(笑)。だってミュージシャンクレジット見てるだけでクラクラするもの、ブラスもストリングスももちろん全部ナマでしかも厚いし。月ドラ的には、夏秋さんのドラムやウエケンさんのベース(←スッゴイいい音してる)はもちろん、棚谷祐一(ハモンドオルガンクラビネットで1曲参加)、松永俊弥美久月千晴、渡辺等、CHAKA、なんて名前にも激しく反応しちゃう。ゴージャスだなあ…。

 

私がこの慣れない(笑)アルバムを買う理由となった夏秋さん参加曲は、通常盤にのみボーナストラックとして入っている「美しく在る為に」という曲。夏秋さんがご自分の日記で「意外な曲調」と語ってらしたのが頷ける、どこか大河的流れを感じさせる壮大な曲。うーんできればドラムの音ぜひもうちょっと手前に!(笑)というのは超個人的な要望としてあるけど、いやーカッコイイっす。スネアの音とシンバルの音はやっぱ夏秋さんだーーー。

 

…って、意外に語っちゃった。うん、特にファンというわけじゃない私でも、語りたくなっちゃう魅力あると思う、このアルバム。自分でも意外だったよ…。ジャニーズね~。

 

*『Coward』ENDLICHERI☆ENDLICHERI