月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

西村さんと夏秋さんの夢を見た…(笑)

画像昨晩、スゴクいい夢見ちゃった。なんと西村哲也さんのバックで夏秋文尚さんが叩く、というライブの夢。すげーピンポイントな夢、登場人物指定しすぎ(笑)。しかしいまだにこんな夢見てる私ってつくづく大バカだなあ…。もう治んないからしょうがないけど。というわけで(どういうわけなんだよ!)、その夢に倣ってこんなCDを聴く。西村さんのミニアルバム『GOOD BYE』(04年)。西村さんのソロに夏秋さんのドラムは欠かせない存在だけど、この自主制作盤でも、たぶん最初の2曲を夏秋さんが叩いてる。

 

このCDは、2年前の春に井の頭公園で買ったんだ。ここ何年か毎年桜の咲く頃に、西村さんは吉祥寺の井の頭公園でゲリラライブをやっていて、一昨年初めて、私は足を運んでみた。天気のよい土曜日で、花見の客があふれかえる中、公園をぐるぐる巡って、あきらめかけたころに西村さんの姿を見つけたときはうれしかったな。そもそもナマの西村さんを見るのが、10年以上ぶりだった。何しろ90年代中ごろから私、個人的な音楽空白期に入っていたので。でも久しぶりに見る西村さんは、黒ブチ眼鏡の外見も雰囲気も全然変わっていなかった。

 

ラ・ママでもこんな近くでは見なかったかもなあ、なんて思いながら西村さんのボッソリとした、でも心地よい弾き語りを聴いて、「ちょっと休憩しますね」と彼がギターを置いた合間に、私はCDを買うために話しかけたんだ。すっげードキドキしたよ、グラファン時代にも直接お話ししたことなんてなかったから。西村さんはいつものあの気さくな様子で私の話を聞いてくれて、私が「グランドファーザーズのころからファンで…」と告げたら「そんなに昔から!」と笑ってた。そういえばそのときはカーネーションの大田さんも見に来てて、遠くから歩いてくるその姿が、あんな人波の中でもひときわ迫力あって目立ったのが可笑しかったっけ。

 

『GOOD BYE』は、7つの曲と、2曲ぶんのカラオケが入った、9曲入りのCD-R。派手じゃないけれどものすごく深みのある、西村さんの世界。聴けば聴くほどその良さはこちらの身体中に回って、最後には虜にして離してくれない。穏やかな顔してかなり中毒性が高い音。多重録音のハーモニーが深くせつない「Golden Years」や、イントロのマンドリンの音がどこかグランドファーザーズを思い出させる「フライング・マウンテン・ボーイズ」、どの曲も、60年代終わり~70年代のグッドミュージックのエッセンスを胸の奥にたっぷり湛えてる西村さんじゃなきゃ書けないメロディライン。そして、美しいのにどっかクレイジーなギターと、日常を滑り落ちていく危険さを後ろ手に隠したアレンジ。本当に好きだ、西村さんの作り出す音楽…。1曲めの「GOOD BYE」、2曲めの「コンフェッション」で聴ける夏秋さんのドラムがまたいいんだよね。言葉数は多くないのに、言いたいことはすべて伝えてるような、そんな音。西村さんの音楽の魅力をわかっているからこそ、こんなドラムが叩けるんだと思う。

 

西村さんのソロ作では夏秋さんがドラムを叩き、夏秋さんのソロ作では西村さんがギターを弾いたりしてる。どちらも、本当にいい音。それが入ることで、生まれたばかりの音楽が、たぶん本人たちにとっても意外な地点にまで広がって、より魅力的に鳴り響く。スポットライトのたくさんあたるような舞台の上ではないかもしれないけれど、自分たちの場所で淡々とそして真摯に、作品を作っているこんな人たちの音を聴けて、私は本当にシアワセな思いをしている。今、西村さんは次の作品の製作中で、そこでも夏秋さんのドラムは鳴るみたい。ワクワクするな~、すっごく楽しみです。

 

で、昨夜の夢なんですが。おふたりの演奏が終わって、私はナントおふたりと会話してた!どひゃーーーシアワセーーー(熱)!でも、私の隣で夏秋さん思い切りもくもくタバコふかしてたんだけど、本当はタバコ吸わない人だよね。やはり夢は夢だったか…(笑)。

 

*『GOOD BYE』西村哲也