月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

ムーンライダーズ"LIVE2010 PRE-FLIGHT" @ SHIBUYA-AX

画像当日twitterでつぶやいたきり、ちゃんとした感想文は書けなかったなー。すごくいいライブで、ほんとうに「ムーンライダーズ、宇宙一あいしてる!」と思ったさ。セットリスト、プラスアルファ、軽くメモ。

 

2010年12月10日(金)
moonriders
LIVE2010 PRE-FLIGHT
@ SHIBUYA-AX
開場 18:00/開演 19:00
指定席 6.300円(税込) ※入場時ドリンク代別途500円必要

 

*セットリスト(公式サイトより)
M-01 地下道Busker's Waltz
M-02 D/P
M-03 さすらう青春
M-04 バックシート
M-05 鬼火
M-06 ブラッディマリー
M-07 さよならは夜明けの夢に
M-08 独逸兵のように
M-09 スイマー
M-10 檸檬の季節
M-11 Frou Frou
M-12 犬にインタビュー
M-13 今すぐ君をぶっとばせ
M-14 モダーン・ラヴァーズ
M-15 スプーン一杯のクリスマス
M-16 イエローサブマリンがやってくる、ヤア!ヤア!ヤア!
<アンコール-1>
EN-01 くれない埠頭
EN-02 ゲゲゲの女房のうた
<アンコール-2>
EN-03 ガールハント

 

客電が落ちて最初に、ステージ向かって左から姿を現したのは、、赤い灯のランタン提げたかしぶちさん、続いて武川さん。アコースティックギターとバイオリンで「地下道Busker's Waltz」。武川さんが全身赤の衣装だったのと、部分的に「60~」と替え歌詞になっていたので、ああ還暦おめでとうコンビということか!と、この二人が出てきた意味に気づいたのだった。さらに「D/P」「さすらう青春」「バックシート」と、セットリストはさながらかしぶち哲郎祭りの様相。「D/P」「バックシート」、なんて曲続けざまに演奏されたら、全世界がかしぶち哲郎に恋しないわけにいかないでしょ…。

 

好みは人それぞれだけど、個人的にはほんとに「待ってました!」って言いたいぐらいのセットリストだった。特に中盤、「檸檬の季節」「Frou Frou」「犬にインタビュー」「今すぐ君をぶっとばせ」って、すばらしすぎる!こういうアルバムの真ん中あたりに入ってるような何気ないミドルテンポのポップロックを、激甚な重さと迫力で演奏できるのが今のムーンライダーズの真骨頂だと思うから。「檸檬の季節」は、夏のジャック達のライブで慶一さんがゲストだったときに「20年以上ライブで演ってない曲」と言ってwithジャック達バージョンで演奏してくれたのが倒れるほどよかったのだけど、本家本元で聴けるなんて。さすがだったなあ~良明さんのギターの怪しさ狂おしさ!ライダーズほんといい曲たっくさんあるんだから、「BEATITUDE」ばっか演奏してる場合ではないよ!(いや、あれはあれでまーいいんですけど。)「鬼火」も「さよならは夜明けの夢に」もよかったなあ。はあーーー…。

 

月ドラ的にはやはり、かしぶち哲郎×夏秋文尚、のあまりにもカッコイイツインドラムに惚れ惚れ。あれは完全に致死量を超えている。「バックシート」の破綻すれすれのすさまじさ、「檸檬の季節」のクールな色気。もー世界一カッコイイわ…。「犬にインタビュー」の夏秋さんのドラムがまたオトコマエで惚れ死ぬかと思った。

 

でも!それまでのすべてをふっ飛ばして余りあったのが本編ラストの「イエローサブマリンがやってくる、ヤア!ヤア!ヤア!」だったなー!

「では、踊りますヽ(・∀・)ノ」

って、ホントに6人前出てきて踊っちゃったもん!!!!どっきゅーーーーーん!!!!わーーーかわいいかわいいかっこいいっっっ!!!!この瞬間、アラウンド還暦のおじさん6人、カンペキ嵐を超えたね!思い出したのは、2001年年末の渋公の『Dire Morons TRIBUNE』レコ発ライブ。あのとき、病気でツアー欠席だった岡田さんの回復を祈るように(かどうかはわからないが)、5人が前に出てきてジャニーズばりの踊りを披露したのがこの曲だった。あれからまた10年近く経ってメンバーが60を超えようという年齢になって、こうやって全員揃ってすっとんきょうな踊りを披露してくれることのうれしさ。そう思ったら泣けてきた…。やーそれにしてもこの曲での、かしぶちさんのハジけっぷり(笑)!良明さんが直前にtwitterで「最近オモロイかっしー。今日もきっとオモロイぞ。」とツイートしてた意味が一気にわかる。こんなにおもしろいと思わなかった、あんなに耽美でダンディな人なのに(笑)。この曲は基本的にオケが流れてのパフォーマンスだったんだけど、サポートの夏秋さんひとりだけきっちりとバックでドラム叩いてて、でも、リズムに合わせてメンバーが次々ポーズをキメてくとこだけ夏秋さんもさりげにスティックの片手上げて振りに参加してるのが萌え死ぬカワイさだった。はーほんとこの1曲だけでもDVD化希望~。ほんと素敵だった。

 

なんだろう、ちょっと今までにないような、シアワセな感じとバンドへのいとおしい思いに包まれたライブだったなー。シンプルなのに奥深いライティングもその後ろだてになってた。還暦に半身突っ込みながらも、募る一方のアグレッシヴな姿勢と、その裏のユーモア。ムーンライダーズってバンドのチャーミングさが特別際立ってたライブ。ほんとにシアワセ感じた。ムーンライダーズ、宇宙一あいしてる!

 

固定カメラの映像でいいから、この日のライブ、DVDになるといいなあ。あの人数だけで独占してしまうのはもったいない映像の記憶だった。