月夜のドライブ

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『ジャックとしのぶとしょうこ達』 @ 新宿JAM

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遅れに遅れて、いちおー、メモ。

鈴木祥子「SHO-CO-SONGS collection 3」発売記念SPECIAL GIG!!
『ジャックとしのぶとしょうこ達 in 新宿JAM
鈴木祥子(Vo,G,Pf,Dr)With
一色進(G,Vo)、宙GGP木原(G)、夏秋文尚(Dr)From ジャック達
かわいしのぶ(B)
日時:2009年12月13日(日)
会場:新宿ジャム
開場/開演:17:30/18:30
席種:オールスタンディング(限定150名)
チケット代:前売り4,000円/当日4,500円(ドリンク代別途)

 

鈴木祥子さん+ジャック達+かわいしのぶさんというメンバーでのライブ、もともとは渋谷のAXと大阪のシャングリラの2公演だったのだけれど、直前にこの新宿JAMで「スペシャル・ギグ」をやると決まったって聞いたときは驚いたな。何より祥子さんが、この5人で、「バンド」として演りたいんだろうな、って思った。じゃなきゃ、新宿2丁目の狭いハコなんて、選ばないものね。

 

それまでに2度、ジャック達と鈴木祥子さんが共演しているのを見ていて、ジャック達と祥子さんのあいだに浮かぶキーワードが、どうも「B級」とか「商業ロック」とか「あばずれてる」とか「下世話」とかそんな感じで(一般的にはいい解釈されないワードだけど、ワタシ的には、そしてたぶんジャック達的にも祥子さん的にも、ホメ言葉)、そんなこのバンドにぴったりのハコだったなー、新宿JAM

 

ライブはまずジャックの3人とかわいしのぶさんが登場してイキナリ「Arcade Cascade」「謎の帽子屋」って、わあ、ジャック達のライブじゃないんだから(笑)!びっくりさせるなあ。キハラさんのギターとかそこそこヨレてた感じのとこもあったけど(笑)、この吹っ切れた荒さもジャック達らしく。

 

かわいしのぶさんのオットコマエなベース、最近はtricomiでよく聴いていたけれど、これがジャック達と絡むサマがおもしろかったなあ。ブイブイ太くうなるベース、そこらの男子よりよほどたくましくて骨太なんだけど、バンドの音のあいだを縫うその身のこなしが、やっぱり柔軟というか細やかというか。強靭で有能なくの一みたいな感じ(笑)。大田さんの剛直な骨太さとは、また違うんだなー、おもしろい。

 

3曲めから登場の祥子さんは、ナントYAZAWA Tシャツでお出まし。ロックな気合みなぎる。ここから先の演奏はもう、ふつうに5人編成のバンドのライブを観ている感覚だったな。サポートに徹するキハラさんのギターが、もちろんいつものジャック達のときよりも控えめではあるのだけど、そのぶんいくつもの引き出しからバラエティに富んだ音があふれるようでうっとり。それと一色さんのギター、ね!一色さん、マジメにやるとあそこまで弾けちゃうんだなーーー。ま、破壊ギターには変わりないんだけど。そして、一色進のギターの成分が増すと、どんどんオルタナティヴな音になるんだなー、とか思った。すげーカッコよかった。

 

この日だけのスペシャルその1は、祥子×一色の「高校時代の作品対決」。ふたりがそれぞれ、高校生のときに作ったという曲を歌ったのだけど、どちらも今につながる片鱗が見えておもしろかった。そして、一色さんの曲に祥子さんが詞をつけた「My Sweet Surrender」がはじめて披露されたのだけど、これがとんでもなくイイ曲でフッ飛ぶ。一色進のメロディ、つくづく驚愕。そこでそういくか?っていう、音符のミラクルでチャーミングな動き。たまらん…。

 

祥子さんの曲は軒並み初聴きなのが申し訳ないのだけれど、どれもいい曲、そしてロックな演奏がとても輝いてた。で、「Angel」でね、バキューーーーーンと、撃たれてしまった。涙あふれた。そうか…。自分の胸に、問いかける。

 

それにしてもアンコール。予想外もいいとこ。「河原の石川五右衛門」byオシャマンベ・キャッツ(『Let's Ondo Again』)、って(笑)。出た当時はもちろん(だって5千枚ぐらいしか売れなかったんじゃなかったっけ)、ロンバケのヒットで大滝さんの過去作品が再評価されたときでさえ相当マイナーだったレコードのこんな曲を、ねえ(笑)。しかも、祥子さんとしのぶさんの、完璧なピンクレディー振り付き!うはは、やりたかったのか(笑)。この曲では一色さんがベースにまわり、カンペキに、暴走する姐さんたちを下っ端の小僧3人が支えてるっていう図(笑)。これをリハスタで演ってたのかー、スピリットはほぼ文化祭の高校生だな、すばらしい!

 

ライブのあいだ中、とにかく祥子さんが終始すごく楽しそうだったのが心に残った。いいバンドだなー。この5人。

 

 

*セットリスト(祥子さん公式より)

01.Arcade Cascade #ジャック達
02.謎の帽子屋 #ジャック達
03.TRUE ROMANCE
04.きのう夢の中で
05.All Through the Night【Jules Shear】
06.Sulky Cat Strut
07.駱駝 #一色進ソロ
08.誕生日まで待っててね
09.海辺とラジオ
10.My Sweet Surrender
11.夜の中へ
12.きみの赤いシャツが
13.恋とショットガン(懲りないふたり)
14.Angel
15.HAPPINESS?
16.月とSNAPSHOTS

EN1.憎いあの娘【キャロル】 #ジャック達
EN2.黒い夜
EN3.河原の石川五右衛門【オシャマンベ・キャッツ】

EN4.GOIN' HOME

 

【】=カバー曲のオリジナル・アーティスト

M.08=高校時代にJAMで演ったオリジナル曲、弾き語りバージョン

M.10=新曲(鈴木:作詞/一色:作曲)