あやさんのBLOGの文章(「ジャック達絶ちの日々」)を真夜中に読んで、ぎゅんと胸がしめつけられちゃった。「最後の4人、に会いに行こう。」そう、あのとき、まだまだ先だと思ってたライブ、もう今週末なんだね。
あのとき、というのは、ベーシストの福島ピート幹夫さんがジャック達を脱退する、という知らせをジャック達BBSで見た5月7日のこと。それから3~4日のあいだ、私はジャック達のCDを回しっぱなしにして、その音にどっぷり潜ったままいろいろなことを考えたり思いを巡らせたりして、ここにもいくつか文章を書いて、自分なりにそのことを前向きに受けとめる心の整理ができたつもりだった。センチメンタルになるようなことじゃないよ、って自分に言い聞かせて。
でも、そのあとから今まで、ジャック達のCDはほとんど聴かなかった(聴けなかった)な…。たまにCDを引っ張り出すのだけど、4人が揃うジャケットを見るとやっぱりなんとなくつらくなっちゃって、元の場所にまたそっと戻す、なんてことをなんどもくり返してた。ジャック達の存在や話題自体をわざと遠まきにしてた、かもね…。心の整理はいったいどこにいっちゃったのよ、って自分にツッコむべきとこだけど。
で、6月15日には、オリジナルメンバー4人が揃う、最後のライブ。
「最後」という言葉には、身を切られるような痛みがある。どんなに晴れやかな分岐点だったとしても、別れってどうしても寂しいものだし。でも「最後の」「4人の」「ジャック達の」「ライブ」って言葉を並べたときに、私にとって意味が重いのは、圧倒的に後ろの3つなんだな、って、今、これを書きながら気付いた。それは、カッコつけでも強がりでもなんでもなく。
ライブってそもそも一度きりのもので、むしろ、毎回が「最後」みたいにも見える。ライブの「瞬間」は、リアルな体験なのに、ぜったいにつなぎとめられない。すくった砂が指のあいだからどんどんこぼれ落ちるような焦燥を、どんなライブでも観るたび痛切に感じる。いいライブほどその寂しさは強く大きくて、だから、ジャック達のライブはいつでも、とびきり楽しいのと同時にものすごく寂しいのだった。それは、今に始まったことじゃない。6月15日だけが寂しいわけじゃないと思う。
「4人のジャック達のライブ」は、今までと同じように楽しくておかしくてキュートで、すさまじくて激しくて圧倒的で、そして今までと同じようにちょっぴり寂しさをたたえてるだろう。これまでそうだったように、一度きり、の寂しさとかけがえのなさに満ちているだろう。
新生ジャック達が始動してる、という情報は伝わってきてるけど、私はまだ、「この4人」以外のジャック達を知らないから、やっぱり、このバンドが最高、だと今は思う。最高に好きな4人なんだ。それはそれで、別にいいよね。いずれ、「この4人」を超えるジャック達があることを知って心底驚く日が来るのだと思うけど、それはまだリアルには想像できないな。この4人以上に最高のジャック達があるなんて、ね?
日曜日は、大好きな4人を観て「やっぱりジャック達大好き」って、焦がれるように思うはず。最後だろうが最後じゃなかろうが、それは変わらない。たぶんいつものように、そうなるだけ。
「Beautiful Girls & Highlanders」
Newbury presents 2008
ALCOHOILIDAY SHOW TIME Vol.33
6月15日
「Beautiful Girls & Highlanders」
at 新宿・Newbury
出演:ジャック達
open 18:00 start 19:00
前売 2,500円 当日 3,000円(1 drink付)
問:Newbury(phone:03-5330-8098)平日17;00~25;00