月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

最高の4人

やっぱり今朝の知らせはかなりショックで、ね…。GW中にここに書こうと思ってたこともぜんぶふっ飛んで、なんだか今日一日、亡霊みたいにふわふわしてたな…。もちろん一応大人だからちゃんと洗濯機も回すし夕飯の食材も買いに出かけるんだけど、ずっと心がザワザワしてて呼吸が浅くて、ときどき息苦しいのに気付いてふーっと深呼吸してやっと肺に空気を入れるような、そんな感じ。まあ、しかたないよね。

 

これほど好きなバンドだったからには、もちろん「このメンバーが最高」と心から思ってた。3年半、ずっとずっとそう思ってきたし、ライブを観るたびその確信を強めていた。

 

私がはじめてジャック達のシングルを手にして聴いたとき、心を撃ち抜かれたのは、「誰かひとりの音」にじゃなくて、「この4人のバンドの音」にだった。そのことは、自分でも意外だったから、すごくよく覚えてる。クレジットの中の一色さんと夏秋さんの名前を知るだけだった私が、キハラさんのギターにジーンとして、ピートさんのベースにドキドキして、楽器の音って、ギターとベースとドラムの音の重なりって、こんなにカッコイイんだって気付かされた。

 

ライブに足を運んだのはそれからアルバム発売を挟んで1年近くもあとだったけれど、はじめてナマで観るジャック達は、私が思い描いていたとおりの…ううん、それをはるかに超えるカッコイイ4人だった。「なんてバランスのいい、絵になる4人なんだろう!」その第一印象は、その後くりかえし彼らを見ることになっても、少しも変わることがなかった。ライブに出かけるたび、私はまるではじめて彼らに会うように、「なんてバランスのいい素敵な4人なんだろう!」って驚いてたんだ。

 

最高のバンド、最高の4人だと思ってたよ。ほんとにね。

 

ピートさんのベース、すごく素敵だった。繊細なちがいを追えるほどの耳がなくてピートさんの音の魅力を100%はわかっていなかったと思うけれど、ピートさんのベースは、いつでも自分だけのメロディを持っていて、甘くロマンティックで、クールなくせにとっても熱っぽかった。センスのよさでは、夏秋さん・ピートさん、この組み合わせの右に出るリズム隊はないだろうなと、ずっと思ってた。このベースとドラムにキハラさんのギターが絡んで一色さんのメロディを奏でる様は、やっぱりちょっと、想像を絶する体験なんだ。大げさじゃなく、ね。

 

一色さんだけを気に入ってたわけでも、夏秋さんだけに惹かれてたわけでもなく、何よりも、この4人でできている「ジャック達」ってバンドが大好きだった。「いいバンドだな」と何度も思ったし、「バンドっていいな」と何度も思った。危なっかしく転がる一色さん、クールにバンドを引き締めるピートさん、ほがらかでやんちゃなキハラさん、静かに微笑みつつバンドを牽引する夏秋さん、4人のバランスが大好きだった。ほんとに大好きな4人だった。だからやっぱり、メンバー脱退、はすごく寂しい。それは、悲しいのともまたちょっとちがう、「寂しさ」。

 

もちろんわかってる、そんなすべてをたぶんメンバーは考え尽くし話し尽くしたうえで、一色さんの文章にもあったように、すでに「3人ジャック達は始動して」るんだってこと。それは挑戦で冒険で未来で、いずれすぐに私も、今までとはまったくちがう新しいジャック達の行く手を見つめる、ドキドキするような視線を手に入れることになるのだと思う。

 

でもね、その前にまだ少し、少しだけ、時間が要るかな。この寂しさを私が自分なりに消化するのにはね。一色進、夏秋文尚、宙GGPキハラ、福島ピート幹夫、この4人のジャック達がどんなにすばらしくてどんなに最高だったか、それをじゅうぶんに心の中で反芻したり分解したり眺めたりしてからじゃなきゃ、次の「最高のジャック達」に、私も飛び立てないから。

 

ほんとに最高のバンド、最高の4人だったと思う。ジャック達、大好きさ。

 

 

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