月夜のドライブ

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『Icons, Abstract Thee』of Montreal

of Montrealは、今ちょうど長い長いUS/Canadaツアー中。ツアー日程眺めては「21日はNYだったんだ~。27日にはLAのCOACHELLA Festival か…。うわ、オブモン以外にも気になる名前だらけじゃん…」とか、ぼーっとKevinの足跡を追ってる私は何者なのか…(笑)。そして5月に入ると彼らEuropeツアーで、ノルウェースウェーデンデンマーク、ドイツ、オーストリアクロアチア、イタリア、スイス、フランス、イギリス、スペイン…をほぼ1カ月でまわるという激烈なスケジュール。5/1~6/3までの1カ月で30カ所(!)だって。Kevin、カラダ大丈夫なのかな…と本気で心配する私も怪しすぎだが。

 

YouTubeに今ツアーのライブ画像(たぶん)がいっぱい上がってて、夜中に見始めちゃったりなんかすると大変なことに。Kevinくん、ほんとクレイジーイカレてる。前にこの記事で書いた、「Heimdalsgate Like A Promethean Curse」のPVそのままに、Kevinが何か台に乗っかって道化師の長いマント着こんでヘンテコな帽子かぶり歌い始めるシーンもあったし(その作業をせっまいステージでやってる、クレイジーだ)、他の映像では上半身ハダカのKevin、パンツいっちょう+太ももまでの網タイツ姿でクネクネ踊ってたし…。チープでB級で下品でうつくしいKevinの背骨のラインに惚れそう~。ああ、もう…(悶)。

 

画像ま、それはそれとして(どれとするんだ…)、今聴いてるのは、レーベルの直販で買った『Icons, Abstract Thee』という5曲入りミニアルバムというかシングル。最新アルバム『Hissing~』はLPだと2枚組でCDより5曲多いのだけど、その5曲が入ったCDEP、ということみたい。これがまた本当によい曲ばっかりで、Kevin Barnsって人の才能の果てしなさに半ばあきれてしまう。この人ってばほんとにどうなってるんだろ。

 

特に4曲めと5曲めには、つくづく参っちゃった。4曲めの「Miss Blonde Your Papa Is Failing」は、アコースティックギターとピアノとストリングスが鳴る、静かでシンプルなバラッド。どこかビートルズっぽい手ざわりもあるし、メロディのうつくしさはブライアン・ウィルソンとかバート・バカラックなんていう名前を思い出す。さりげないのにあまりにも名曲すぎて打ちひしがれる…。5曲め「No Conclusion」も大好き。いい曲なのに、ドラムの音、コーラスの重ねかた、どっかB級っぽさがあるところがどうにもオブ・モントリオールらしい。そして、10分に及ぶポップな曲が終焉に向けて徐々に狂っていくさま。息もつかせない凄まじさがあると同時に、ユーモアをはらんだ馬鹿げた哀切さもあって、もう、いとおしくてたまらない。こんな曲が、世の中に存在することに、ただ驚く。Kevinすげーな…。

 

あー私がもしアセンズに住む10代の女子だったら、もうゼッタイKevinくんのツアー追っかけしてるだろうなー(←だ~か~ら~!仮定にムリがありすぎだって…)。まあ実際は日本の子持ちハハなのでしませんけどねっ。

 

この『Icons, Abstract Thee』というCDEP、これまでレーベル直販とライブ会場でしか売ってなかったみたいなんだけど、5月にはamazonとかでも買えるようになるみたい。ものすごくおススメ。グッドメロディとはこのこと、と思う。

 

*『Icons, Abstract Thee』of Montreal