of Montreal
2009/03/12 Thu.
東京 渋谷duo music exchange
OPEN 18:00 / START 19:00
前売り \5,250 / 当日 \5,750
(1D別)
大阪の2日後は東京公演。こちらはちらっと、メモ程度に。
このところ仕事が立てこんでて、この日も私は痛恨の徹夜明けに…。(めったにないことなんだから万全の体調で臨みたかったのにー!)少し仮眠とったりまた仕事したりしてからだったので、出るのにバタバタ。せっかくのオブモンのライブ、ド派手なカッコして行きたかったのにできずに終わって悔しいー。
duoに着いてみたらめちゃめちゃ人がいて、うっそー早く並ばなくちゃ!と勇んだら、それは上の階の「斉藤和義×フラワーカンパニーズ」の列だった…。東京は、大阪のときと開場・開演時間もチケ料金も同じだけど、ワンドリンクが付く・付かないのちがいがあるとは当日まで気づかなかった。適当に並んだところで入場。最初はフロアスカスカだったけど、しだいに混んできて開演直前にはぎゅうぎゅうだった。そして外国人度高し。
この日は、ステージより何列か離れた、ちょうどケヴィンとブライアンのあいだぐらいに位置取り。それでもけっこう近い。ケヴィンの動きや表情が正面から見れてシアワセ。メンバーの衣装は、たぶん初日とほぼ同じだった。アンコール前までの、本編のセットリストも。
ほんの少しだけど、Kevinもバンドも、初日大阪よりリラックスしてたかな。動きも歌も、オーヴァーぎみで。ステージ上で一瞬、KevinとBryanの素の会話があったりもしたね。ベジタリアンが何とかって言って、クスクスって笑って。大阪ではこの手のMCほとんどなかったけど。(そーだ、これはたしか大阪だったかもしれないけど、Kevinが曲終わりで「アリガト So Much」って言ってたの、カワイかったなー。)
強いビートと奇抜なパフォーマンスと洪水のように降る映像(David Barnesのイラスト)。オーディエンス、ハデに盛り上がってたね~。このカオスを、異国トーキョーでも瞬時に生み出せるのが、今のof Montrealなんだな…。でもKevinはオーディエンスを熱く沸かせつつ、足跡残さない亡霊みたいな、どっかクールでココロここにあらずみたいな感じが、やっぱり天才気質のアーティストだなって思った。
女性がウェイトレスに扮して出てきて、果物やキャンディを客席に投げ入れたり、ほとんどハダカに近いみたいな下着の男女が引っ掻きあったり絡みあったり。バンドの演奏のまわりで繰り広げられるパフォーマンスは、(こう書くと前衛的な感じがするかもしれないけどそういうわけでもなくて、)David Barnesのイラストさながらに、グロテスクかつチャーミング。Kevinのクマの子みたいなあの衣装はやっぱりカワイかったなーーー。首のあたりからモクモク出るスモークが、だんだん顔のまわりに立ちこめてくるのもモノともせず、平生な顔して歌うKevin。
アンコールナンバーが大阪とはちょっとちがっていて、カヴァー2曲がない替わりに自曲を2曲、の計3曲。個人的にはカヴァー曲がとてもよかったのでちょっと残念だったけど、「Suffer For Fashion」を聴けたのもそれはそれでうれしかった。最後が「The Repudiated Immortals」というのは意外な終わり方だったね。それもオブモンらしいかも。
『of Montrealを、今、ナマで観てるんだ!』という飛んでっちゃいそうにふわふわした現実を、できる限りしっかりつなぎとめるようにして聴いた1時間半。次から次へとノンストップで曲をつないでいくような構成ゆえ曲数はそれなりに多いけど、終わってみればあっというまのデキゴト。ほんと、夢みたいだったな…。
私はすごく新しいファンで、“エレファント6出身のドリーミーポップの新旗手”なんて言われ方をしていたころのof Montrealをリアルタイムで知らないから、シアトリカルな演出を面白く思うのと同じくらい、「バンドっぽいof Montrealをもっと見たいな」っていうキモチを持ったりもするのだけど、そこはof Montrealにとっての「今」ではないんだろう。そんな矛盾した思いを抱えることも含めてリアルタイムのファンとして「進行形のof Montreal」を観られたことがすごくうれしい。
ほんとに楽しかった。いいライブだった。またすぐ、今すぐにでも、of Montreal観たいよ…。つのるように、もう思ってる。
*セットリスト
We Were Born The Mutants Again With Leafling
Bunny Ain't No Kind Of Rider
And I've Seen a Bloody Shadow
Gronlandic Edit
Sink The Seine
Cato As a Pun
New Song (Tender Fax)
Requiem For O.M.M.2
Beware Our Nubile Miscreants
For Our Elegant Caste
An Eluardian Instance
She's a Rejector
Heimdalsgate Like A Promethean Curse
October Is Eternal
Mingusings
Id Engager
A Sentence Of Sorts In Kongsvinger
【encore】
The Party's Crashing Us
Suffer For Fashion
The Repudiated Immortals