月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

「ふつうのロック」のすばらしさ

画像一昨日買ったCDはコレ。とある人が「ふつーのロック、ふつーのイケメンだけど、すごくセンスがいい」と評してたのがものすごくおかしかったJason Falkner(ジェイソン・フォークナー)。ふつうのイケメン、ってソレ、ホメてんのか微妙…(笑)。ふつうどころか、ジャケ見ればわかるように相当カッコイイ男子です(笑)。『I'M OK... YOU'RE OK』という新譜が出たので(日本先行発売らしい)買いました。発売日ピッタリに洋楽のレコード買ったのなんてたぶん生まれて初めてだ…。元ジェリーフィッシュ、と言われても、洋楽オンチの私はバンドの名前以外知るわけもなく。HMVではちょっとしたコーナーに「元Jellyfishの!」「8年ぶり待望の!」というPOP付きで積まれてて、そうなのかーとその扱いを新鮮に眺めたり。

 

少し前に知人に教えてもらって遅ればせながらファースト(96年『Jason Falkner Presents Author Unknown』)を聴いて、ものすごくいいなあと思ったアーティスト。その「よさ」は、この新譜の中でも、まったく同じたたずまいのままに思える。センスのいいメロディと、センスのいい演奏。「ふつうのロック」とは至言かもしれず、そこにある音は奇をてらっているわけでも、目新しさを誇っているわけでもない。ただ、「ふつうに、ものすごくいい」。これ以上にむずかしく、素晴らしいことってあるかな。

 

でも、そのセンスのよさが尋常じゃないために、ふつうなのに、ぜんぜんありふれた音楽になってない。あーいちばんモテるタイプだね、ふつうなのにありふれてないって…。そして彼の声もやっぱり、ふつうなんだけどありふれてなくて、めっちゃカッコイイ。なんて得な人なんだ…(笑)。ジェイソン、マルチプレイヤーだとのことで、このアルバムでもほぼひとりで全部を演奏してるみたいなんだけど、ちょっとしたところがいちいち心憎くて参る。あちこちで聞こえるギターの音、ドラムの音のキモチいいこと!まちがいなく、ロックという場所の最高のランドスケープを知ってる人。

 

「ね、そうだよね?」っていうリクツを超えた感覚を、口に出さなくてもシェアできる人に出合うと、ものすごくうれしくなるよね。ジェイソンの音楽はそんな感じ。気の遠くなるような選択肢の中で、「そうそう!」ってニヤリと頷かされてしまうこのジャストな感じに出合えるって、ちょっとした奇跡。

 

昨日一日、瑣末なできごとで疲弊してた(ちょっとだけね)私に、このアルバムは、やさしく響いた。ふつうの(しかもセンスのいい)ロックが、ふつうの日々に鳴ってくれることのかけがえのなさ。

 

…にしてもジェイソン、カッコよすぎだろう!!反則ぎみの68年生まれ。

 

*『I'M OK... YOU'RE OK』Jason Falkner