月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

pneuma hectopascal@高円寺ペンギンハウス

画像オブモンKevinくんにばっかり騒いでるように見える(見えるんじゃなくて実際そうか…)私ですが、こんなライブも行ったよ。ちょっと書くの遅くなったけど、10日火曜日の夜、pneuma hectopascal@高円寺ペンギンハウス。「プネウマ・ヘクトパスカル」変な名前だけど、ドラマー夏秋文尚さんが参加してるユニット。あ~久々の夏秋さんの生ドラム、めっちゃカッコよかった…。

 

この日は4バンド出演のイベントで、プネウマ・ヘクトパスカルは出番最後の9時半。夏秋さんがこのpneuma hectopascalというユニットに参加してるのは知っていたのだけど、ここ2年ぐらいはまったくライブがなかったようで、もちろん私は未見でした。アコーディオンコントラバスとドラムス、というちょっと変わった3楽器の編成。

 

アコーディオンのふわーんという音とコントラバスのグイーンという音、夏秋さんはブラシでスリスリ…と静かに始まったけれど、またたくまに3つの楽器の音が熱を帯びてきて、とんでもなくテンションの高い演奏に。インストだし曲調もアブストラクトなんだけど、ちっともおとなしい感じはなくてエキサイティングだった!

 

演奏者3人、見ため音大のサークルの学生さんみたいなんだけど、ものすごくアグレッシヴな演奏をするので見てておもしろかった。アコーディオンのかわいらしい女性はとても尖った音出すし、それにコントラバスの男性がめちゃおもろ~。ふつうに弓も使うしピチカートでも弾くのだけど、胴を叩いたりお箸みたいな棒(あれは何?)で弦を叩いたり指で弦をこすって変な音出したり。見ためもの静かそうな人なのに演奏始まるとどこかへトリップしちゃうサマが凄かった。

 

そして夏秋さんのドラム、えらくカッコよかったな…。おとなしめだったのは始まりのほんの1分ぐらいで、あっというまに、この編成でそんなにデカイ音で叩いていいのかと心配になるぐらいの激しい叩きっぷりになってた。ジャック達や西村さんのときみたいなロックビートを刻むドラムとはぜんぜんちがう演奏だけど、ものすごく自在にスティックが太鼓やシンバルの上を行き来してて、その自由さを見てるだけでも気持ちよくてうっとり。即興性の高い音楽だけあってかなり自分の好きに叩いてたようにも見えて、夏秋さんという人の中から生まれるリズムやパターンがそのまま放たれていた感じ。この、ポップなんだけどどこかねじれた独特の音と独特のパターン、つくづく好きだなあ…。どんな音楽でどんな叩きかたしてても、かたくなにそこにある夏秋さんらしさにどうしようもなくひかれる。それにしても、ドラムを叩いてるときの夏秋さんってほんとシアワセそう…。

 

1時間もないぐらいで演奏は終了。ひとつの曲が長いので(たぶん演ったの4曲ぐらい)あっというまだったけど、すごくおもしろかった。夏秋さんのドラム目当てという偏向リスナーなんだけど、終わってみるとドラムはもちろん音楽全体がとてもおもしろくて、聴きにきてよかったなと思うのもいつものこと。

 

時間と音がカシスソーダの泡に溶けて、記憶の底に沈む夜。pneuma hectopascal、また聴けるといいな。