月夜のドライブ

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『When You Love Me』鈴木博文AND FRIENDS

画像あーびっくりした。だって、この音源のこと書こうかなって思ってたら、前々記事のコメント欄に、イカレた大人その1(nakamura8cmさん)がまさにこの曲のこと話に出していて、さらにイカレた大人その2(popholicさん)がそれに答えてるんだもの。あーあ、私も含めダメな大人同士は心が通じ合っちゃうんだな…(笑)。まあお互い湾岸バカってことでしょうがない。以上、「イカレた」も「ダメな」も「バカ」も愛の言葉、ね。わかってると思うけど(笑)。

 

『When You Love Me』鈴木博文AND FRIENDS。nakamura8cmさんがご指摘のように、これ、ドラム叩いてるのが夏秋文尚さんなので、博文さん→夏秋さんつながりで書こうかなって思ってたのだ。ほとんど「壇さん大和田さん、壇さん」(連想ゲーム)の世界になってきたなあ…(笑)。96年にアゲント・コンシピオ(その後2003年の博文さんの『bonyari bonyari』もこのレーベルから出てるね)から出たシングルCD。だけど、私はpopholicさんと違って、これは後追いで買ったのであんまり威張れないな。96年ごろっていったらすっかり音楽から離れちゃってた時期で、ね。だから、これが丸井のCFソングだって書いてあってももちろん見たこともないし、どういう経緯でトツゼン(ほんとトツゼンって印象)出たのかも知らないのだ。CF先行って感じの企画だったのかな?

 

“AND FRIENDS”っていうクレジットにこのシングル盤のコダワリがあるのかなって思える、腕利きミュージシャンたちによるハートウォーミングなとってもいい演奏。「鈴木博文 Bass,Vocal / 徳武弘文 Guitar / 夏秋冬春 Drums / 濱田理恵 Keyboard / 吉良知彦 Sitar」、うーん、ブッ倒れそうなクレジット…。そしてカップリングの「Just My Style」は、Michael Gという外国の方がボーカルとってます。徳武さんのギターがね、もうやっぱり有無を言わさぬスゴさ。私が初めて徳武さんのギターを聴いたのはたぶん大滝詠一さんのアルバム群でだと思うけれど、もうそれからどれだけいろんなところでこの独特な音色を聴いてるだろう。世の中にギタリストと名の付く人って何万人もいると思うけど、徳武さんほど「明らかにこの人」ってわかる音を出すギタリストも、そうはいないよね。ひと弾きでナッシュビルの風。イカすなあ。そして、夏秋さんのドラム、やっぱり素敵…。イントロの徳武さんのメロを追って入ってくる、タタン!というスネアの一発、もうそれだけでマイッちゃう。いろいろな顔を持つ夏秋さんのドラミングの中でも、実に湾岸的な叩きっぷりという感じ。シンプルさの中にしたたかさが潜み、軽やかさの下に強情さがある。もう、リクツ抜きに大好きなんだ、この音が…。あ、また妄想入ってますか、スミマセン…。モニョモニョ~ンって絡んでくる吉良さんのシタールが、またカワイキモチよくていいのだ。

 

この「When You Love Me」を聴くとあらためて、博文さんの歌っていいなあって、その「声」の魅力を感じるな。あんな詞を書けてあんな曲を書ける人が、こんな声で歌えるって、どう考えても神様は与えすぎでしょう。博文さんの歌もすごく幅があって、やっぱり私は「銅線の男」や「馬鹿どもの夜」みたいな、聴くこちら側が道を過っちゃいそうなぐらい凄みのある声に何とも心を奪われてしまうけれど、一方で、こういう肩の力の抜けた軽やかな歌もすごく魅力的だよね。

 

まさにスモール・サークル・オブ・フレンズ的な音が鳴ってるこんないい曲が、この8cmシングルの中だけで時を過ごしているのは、考えてみたらもったいないね。どこかに再録されればいいのにな。

 

nakamura8cmさん、popholicさん、いつもコメントほんとにありがとう。湾岸に足向けて寝られない者同士、ライブ盤「Motel」に参っちゃってる者同士、そしてこれからもこんな感じのしょうがない大人同士、ってことでどぞヨロシクです。

 

*『When You Love Me』鈴木博文AND FRIENDS