月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

ああ『Broken Words And Music』!まずはDisc1

画像『Broken Words And Music』聴きまくってるよ。Disc1も2も。ほんとに凄いな、青山さんって。やっぱ大好きだ。あまりにも圧倒的な音の質と量、おっそろしいくらいの。こんなアーティスト、ちょっといないよね…。こうやって27曲も並べたら、途中で少しぐらい飽きそうなもんだけど、それがまったくないんだもん。もーずっと鳥肌立ちまくり、1曲1曲違う引き出しから出てる感じで、青山陽一という人が含んでる「音」の膨大さっていったいどんなんだろうって目まいする。

 

Disc1に入ってる曲、いい選曲だね~、こうしてみると。「Rainbow」「4D RAVEN」「STARLAB」「Quick Talk」「電波組曲」「最後はヌード」「So Far,So Close」って、青山さんの魅力炸裂しまくってる!ま、Disc2のタイトル見るとこれまたブッ倒れそうな名曲ばっかなんだけど。今さら言うまでもないけど、青山さんのメロディとリズムと歌詞…つまり曲としての「すべて」なんだけど、あまりにも独特であまりにもオリジナルで、ね。こんな音楽、他に世界中のどこにもないって思う。

 

1曲めの「月曜のバラッド」からもう、遠い場所に連れて行かれるような感じ。ライナーの「冬場にピッタリの曲調」って、ほんと。針葉樹とか、カウチンセーターとか、ココアの入ったマグカップとか、息で曇る窓とか、そんな空気の中に身体ごともっていかれちゃう。詞がまた、映画の小編みたいで想像かきたてる。

 

「4D RAVEN」、ああやっぱゾクゾクする、この曲。イントロからメロディ、サビ、そしてBメロへっていうスライド具合が、とんでもない快楽を呼ぶ。泰行さんの声のミステリアスなとこがものすごく出てて、ほんと鳥肌立つ。連歌のような歌詞が、またゾクゾクするんだよね…。

 

「STARLAB」は、最後に入ってくる田村玄一さんのスティールパンの響きにほんと泣きそうになる。普通に考えて、スティールパンが生きるような曲って、そうは存在しないよね。青山さんがたどりつこうとしている音の、果てなさを感じるな。世の中にある多くの曲は、ここまで遠い旅を想定も決意もしてないと思うから。

 

ここのところライブでは定番の「Quick Talk」。このイントロの、伊藤さんのキーボードの音聴くとワクワクするなー、「うわー、キタ!」っていつも思うもん。最後のインプロビゼーションがスゴイことになっちゃって大興奮なのを思い出す。あと、ボーカルがサビに至る手前あたりで、いろんな意味で(笑)ドキドキする感じも。「青山さん今日は大丈夫かな」って(笑)。まさにそのことについて、曲解説で、「ギタリスト気質が前に出て」歌のキーよりもギターの響きを優先させたんで歌うのに苦労してる、って書いてあって、楽器のことよく知らない私は、そうなんだーーーって目からウロコ。そこまでのコダワリを積み重ねた結果の、あの音なんだなあって。

 

やっぱりそのミュージシャン気質の結果なんだろうと思う、「最後はヌード」のアコギの響き。聴けば聴くほどクラクラしちゃう…。楽器のこと、ギターのことわかる人だと、もっともっと別の面でも青山さんの音楽ってたまんないものがあるんだろうね、ちょっとうらやましいな。

 

「Blue Moon Sailin'」の、すでにこの世じゃないくらいにうっとりしちゃう感じもまた…。玄さんのペダルスティール、もう楽器というより、風とか光とかそういう自然のものに近い気さえする。タメイキ。

 

…と、それぞれについて書いてたら、もういくら字数があっても足りないね。このDisc1でも私が感じるのは、そもそもの青山さんの曲の圧倒的な力と、それに加えて、この不可思議な音符たちを、楽器を通して形あるものにするBM'sの凄さ、なんだよなー。青山さんの中に存在してる常人離れしたメロディとリズムとグルーヴを、青山さんが考えているように、またはそれ以上に、空気の中に生み出していくって、とてつもないことだと思うんだよ。普通のバンドと違って、メンバーが入れ替わることもあるBM'sだけど、それを率いる青山さんの「やりたい音」への思いがいかに一途かってことと、それから歴代メンバーの技量と理解がいかに深いかってことを、つくづく思う。

 

ま、それについてはまた書きます。あー思いはあふれて止まらないよ。というわけでいずれDisc2に続く、かな…。ほんと、青山さん大好きだー!!…って叫ぶ前に、年賀状書かないとな…。

 

 

*『Broken Words And Music』青山陽一