月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

ジャック達のデビューアルバムが出た!

画像

いや実際のところ抜け殻ちっくなわけですけども、月組月間が終わってよりこちら。でもね、ブルーになってる場合でもないのだ、こんなアルバムが届いちゃったんだもの。待ちに待ってた、ジャック達のデビューアルバムぅ~、「MY BEAUTIFUL GIRL」!ジャック達、言わずと知れた(いや知れてはいないかもしれないけど)、元シネマにして元タイツの一色進さんのバンド。(ジャック達のことは過去→ココで、タイツのことは→ココで、書いたことあり。)

 

一色進さん(vo,g)、宙GGPキハラさん(g)、福島P幹夫さん(b)、夏秋文尚さん(ds)。平均年齢オーバー30は確実な(しかも一色さんのせいでかなり後半に持ってかれてると思われる)彼ら4人、でもね、音はいやんなっちゃうほどストレートでロックでさ。若くはないこんなバンドが、年齢やキャリアに関係なくロックへのピュアな衝動を持って、こうして「デビューアルバム」を出すってことが、なんだかひどく泣けてくる。

 

ギターとベースとドラム、っていう編成そのままの、シンプルな音。「東京一のB級カルトバンド」なんてよく言われていた(よね?)タイツの、おもちゃ箱のような音のイメージから考えると、びっくりするほどギミックなし。まあ、前にも書いたけど、一色さんのボーカルっていうのが最大のギミックなわけで、ここはハッキリ好き嫌いがあると思うけど(笑)。もちろん、私は好きさ。ロックのボーカルは技術でも才能でもないんだってことが、いやってほどわかるから。一色さんのこの、巧いとはいえないボーカルに私はやられちゃうんだ、何でだか。

 

でね。シンプルなぶん、ギターの音が、ドラムの音が、ベースの音が、すっごくいい。もー大好きな痩身ドラマー夏秋文尚さん(まあ痩身かどうかはどうでもいいのだが)の音をね、たっぷりと味わえるのですよ、これだけで身悶えしちゃうじゃん。シンプルでストレートなこんな音を、今の一色さんは鳴らしたかったんだろうなーと思う。文句なしにカッコイイ。

 

それにしても。一色進という人は、どうしてこんな詞を曲を、かけるのだろうね。
月曜日になればまた遠のく Weekend
冬と君の間に立ち 僕は君のマフラーになりたい
(EASTEND JUKEBOX)
…まじキケンですよ、おじさんの筋金入りのセンチメンタリズムは。タイツ時代を含めてまだ彼のことをナマで見たことのない私に、ある人が「一色進のMCを聞かずして一色進を語ってはいけない」とアドバイスをくれたほど、一色さんの語りって超絶にオカシイらしいんだけど(本人も音楽よりそちらに賭けているという噂もあり)、それでも、ご本人の意思とは無関係に、一色さんってとんでもなくメロウな人なんだと思う。そして、その一色さんの魅力をストレートに生かしてくれるメンバーに出会ったとき、彼の音楽は圧倒的に輝くんだと思う。ジャック達って、そんなバンドなんじゃないかな。「みみずく」という曲で、メトロファルスのライオンメリーさんがゲストでピアノを弾いているんだけど、それ聴いててもそんなことが頭を巡るんだ、この人は一色さん自身があんまり表に出さないセンチメンタルな泉の在りかを、よく知ってるんだなって。だからこんなピアノが弾けるんだろうなって。いや実際は全然ちがうかもしれないんだけど、私は勝手に、すごくそう感じる。

 

と、またいろいろ書いちゃったんだけど。先行シングルでもあった1曲目の「WHAT'S NEW LOVE SONG」のイントロ聴いたら、それだけでもう説明は要らない、ほんとは。ギターのリフとシンバルの音と、ボーカリストのつぶやきとかぶってくるベースと。こんだけの中に、私が考えるロックが全部入ってるもん。10秒で、倒れる。ヤバイ。

 

「MY BEAUTIFUL GIRL」、ジャック達のホームページ(ココ)から買えます。そうするとたぶん、超レア・一色さん直筆の封筒に入ってくるぜ~(私はそうだった)!(追記:もちろん全国の外資系CD店とかオンラインショップでも買えますよー。)ガカリョウDVDを送ってもらったときの武川雅寛さん直筆(たぶん…「優しげな流れるような字」という白井さん情報で判断すると…)の封筒とともに、またしてもマニア垂涎保存版封筒だ、うはは。ジャック達のこのサイトに書かれてる「ジャック前夜」の話がすっごくグッとくる文章でね、ひそかに何度も読んでるのだ、私。

 

*「MY BEAUTIFUL GIRL」ジャック達