月夜のドライブ

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ムーンライダーズの公録だ@NHKライブビート

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行ってきたですよ、ムーンライダーズご出演、NHKライブビート(→公式サイト)の公開録音。オンエア7月6日の予定だそう。この番組の公録、私は去年Three Blind Mosesで参加して以来の2度目だす。6時半に集合して即入場、7時には収録始まるという優秀な進行。なんでFACTORYではこれができないかね。まいいけど。

 

6時半ちょっと前に集合場所に行くと、ビミョウに年齢層の高い列ができてる。意外に人が多いぜ。世間にムーンライダーズブームきてるのか?いやきてないか。とりりんと「平日6時半にここに来れる客層…ナゾだ」と言い合う。私たちもだ。ほどなく、天井の高い505スタジオへ。さすが天下のNHKの収録スタジオというのか、スリブラのときすごく音よかったので今日も楽しみだー。カーネーションもここで演ったライブ盤出してるよね。

 

最初の登場は、DAMON&NAOMI。このバンドはかすかに名前を知っているぐらい。今日はふたりに加え、サポートメンバーが3人。なんと、ギターの栗原さんは、あの!栗コーダーカルテットの!栗原正巳さんの弟さんだそうですよー。ああ、またしても私をそそのかす男きょうだいが…(どうでもいいその話はココに)。座って聞いていたので、誰が何をどう弾いてたとかはわからないんだけど(我ながら実に役に立たないレポだ…)、音、ステキでした。ボストンの人らしいんだけど、アメリカっぽくない。なんだか、霧にけむる深い森の中を延々散歩してるみたいな気分。1時間ぐらいの演奏。

 

20分ほどのセッティング替えをはさんで、ムーンライダーズ~。ここからはもちろん立って見てたんだけど、ステージが地続きだし、前方に長身の方がいたし、メンバーの何人かは座って演奏してたので、詳細は見えず。でも今日は音が楽しめればよし、ですよ。服装チェックもあまりできなかったんだけど、良明さんはトンピTシャツ(私が持ってるのと同じ、紺色バージョン♪)の上に白いシャツ、博文さんは紫のチャックシャツ、など、おおむねラフな感じ。「ラジオとなるといきなり思い切り普段着だよ…」と、ひそかにとりりんとツッコませていただきました。

 

で、今日は、ドラマー矢部浩志さん~!さんざん坂田学さんにキャーキャー言っといてアレなんですけど、矢部さん、やっぱカッコいいわ…。何あのドラム!オトコマエすぎー!もうねー、矢部さんのドラムってつくづくそれだけでロックだと思った。そしてどっかポップな可笑しみがあって、たまらなくキュートなの。もー矢部さんそのものだね。

 

演奏はたっぷり1時間近くあって、アンコールにまで応えてくれて大満足。何しろ音がよくてねー。いや私は音のバランスがあんまりよくなかったりするときのガレージなムーンライダーズも好きなんだけど(…ヘンか)、昨日はこのバンドの演奏力にうっとりだったなあー。良明さんのギターの響きも、岡田さんのキーボードも(途中生ピアノも弾いてたよね)、博文さんのベースも武川さんのバイオリンも、絶妙なバランスで、それぞれがよく聞こえてた。慶一さんのボーカルもすごく声通ってたなあ、「BEATITUDE」の最初とか、背中ゾクッとしちゃった。

 

「銅線の男」の博文さんボーカル聞けたのがうれしかった…。どうでもいいけど博文さん、アンコール以外ずーっと座って弾いてました(笑)。そもそもラジオってことで、最初なんか良明さんと武川さんしか立ってなかったもんね。「座って弾いたほうが私の場合はギターのミスも少ないんで」って慶一さん。あはは。30年選手が言うセリフか、おかしー。「夢ギドラ85’」もよかったなあ。良明さんと武川さんのハモりにメチャぐっとくる。最後のインプロ部分、なんだか昨日はジャズというよりプログレみたいだったぞ。ってプログレ知らない私が言ってるんで全然アテにならないけど。(オンエア聞いて、こういうのを何ていうのか私に教えてー。)

 

この2カ月、イベントやインストアや公録含めて6回ムーンライダーズを見ているんだけど、ドラマーがいなかったり替わったりという事情があるとはいえ、本当にそのたび演奏がアレンジが変わる。同じ曲でも6回全部違う。これがライダーズなんだろうなあ。到達していくんじゃなくて、スライドしていく、ドリフトしていく。あーもう大好きだ、この人たちのこのイカレっぷりもしくは飽きっぽさ。

 

でも…。うーさびしいよー。慶一さんMC、「春先からの大騒ぎも今日でいったん終わり」で「今後の予定は何も決まってません(きっぱり)」なんだよね…。ま、私も何度も自分に言い聞かせているように、「何もない」=「ムーンライダーズの通常の状態に戻るだけ」なんだけどさ…。とりりんと、帰りのスターバックスで「なんか夏が終わったみたいな気分」「燃え尽きた感じ」…バカか私たちは、と思うけれど、それが実感。でも、30周年に向けての熱い思いを慶一さんバシバシ語っていたし、満を持して来年を待て!かな。と言いつつまだ今年も半分あるんだから、The SUZUKIとかやってほしいねえという勝手な希望もあるのだが。

 

こうしてとりりんと私の「初夏のおでかけシリーズ第6弾」も終わった。いや濃かったなあ。ふたりの総括は(総括するなよ)「接近戦」のひとこと。たしかにムーンライダーズに関しては、とりりんは行けなかったアースデイイベントも、AXソロも恵比寿ガーデンホールも、今回なぜか前方で。タワレコでサインももらっちゃったしなーーー。おそろしい人たちを近距離で見ちゃった青山陽一さんのイベント×2もあったし。倒れそうなほど濃かった、この2カ月。この記憶を胸に、また音の深海へ沈潜していこうっと。

 

とにかく…ありがとう、ムーンライダーズ。理由が100万つけられるぐらい、そして理屈がひとつも要らないぐらい、ほんとに大大大好きだー!