月夜のドライブ

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ジャック達@吉祥寺MANDA-LA2でまた壊れた

画像昨日、行ってきた。カーネーションにあんだけブッ倒れた2日後に、ジャック達。ストレートかつ、どっかフリーキーな音を鳴らす最高のロックバンドってことでは、私の中ではおんなじなんだけど、ボーカリストのキャラにギャップがありすぎなので(一色さんと直枝さんは仲いいと思うんだけどね!)、いろんな意味で私、大丈夫か?(笑)と思いつつ向かったんだけど、くっそ、やっぱカッコよすぎるぜ、ジャック達。

『DECEMBER 12 スペシャル』@吉祥寺MANDA-LA2
「ジャック達」 一色進(V. / G.)、宙GGPキハラ(G.)、福島P幹夫(B.)、夏秋文尚(Dr.)
トリコミ」 水谷紹(V./G./Baritone Sax)、ホアチョ(Dr./Per.)、かわいしのぶ(B.)

 

ジャック達は、いっつも対バンにシビレるバンド選んでくるよね。ひとえに一色さんの好みらしい、さすがに歪んでる(笑)。で、最初の登場はトリコミ。私、東京中低域を一度もナマで見たことないのに、水谷紹さん見るのは今年2度めだ。そう、4月のムーンライダーズカーネーションも出たね)@アースデイライブで、ポエトリーリーディング聴いて以来。(Drのホアチョさんもそのときキリングタイムで出てたかな?)激近で拝見する水谷さん、そうだとは思ってたけど、超いいオトコだー!何でこのようなカッコいい青年やカワイイお嬢さん(bのかわいしのぶさん)が、こんなけったいなバンドやってるかね…。トリコミの曲は全然知らなかったけど、ホアチョさん+かわいさんの屈強なリズムをバックに、水谷さんがギター半分バリサク半分って感じで持ち替えつつ、ニヤニヤ不敵な笑みを浮かべて「この部屋、クーラーないの?暑いわねえ。」とか「アタシは殺し屋の娘。」とか歌う(…というか、リーディングする)んだよ!おっかしくてイカレてて最高。水谷さん、歌うまくないし声もコドモみたいなんだけど、その声でくり出される言葉たちが磐石なリズムにのって疾走しちゃうミスマッチがすげーカッコイイ。うはー。

 

トリコミは1時間弱ぐらいやったかな、で、いよいよジャック達!ああ、思えばナマのジャック達は2カ月ぶり、ジャック達中毒(どんな中毒だよ)の私には長かった…(泣)。セッティングに出てくるメンバーのみなさん、きゃー今日の夏秋さん、メガネ男子だ~!カ・カッコイイ…。(夏秋さんもピートさんもキハラさんも、かけてるときとかけてないときがあるんだよね。メガネ男子バージョンのときは、ドキドキ2割増しでっす。)

 

一色さんがMCの口火切る前に、ピートさんが「キハラくん、そのタオルやめて。」あーすいません、と首に結んだタオルを取るキハラさん。「すげーオープニングだなあ…(笑)」って一色さん。あーおかしい。もうここですでにB級バンドの魅力炸裂(笑)。で、間髪入れず夏秋さんのバスドラ、ギターのリフ、で「オンボロ」。ああカッコイイーーーーッ。なんだよこのバンド、ホント変だよ、MCはヘナヘナなのに演奏になると途端にカッコよすぎるってば!そして2曲めでいきなり、惜しげもなく「MY BEAUTIFUL GIRL」…!何度聴いても、初めて聴くときと同じせつなさを感じる間奏のギターのリフ…。うえーん、だめだって…(泣)。そして「月光」、この曲、始まりは割と飄々としてるのに、途中からいっつもキハラさんのボトルネックの音と一色さんのギターの絡み具合がおっそろしいことになってきて、息が止まりそうになっちゃうんだ。「I Know,She Knows」、二人のギターの響きのあいだをすり抜けるピートさんのベースが、すっごいメロディアスでうっとり。

 

そしてね、今日も一色さんは新曲を披露してくれた。その前のMCで、「電車でここに来るときトイレを我慢できなくなって思わず降りた」(笑)とか、“ロックバンドとは思えない”話をさんざんしてると思ったら、「なんでここのMC長いかっていうと…次、新曲なんです。難しいんであんまりやりたくないんです」って。うははは。でもさ、ここでまたしても私は勝手にグッときちゃったよ。一昨日のカーネーションのライブでも、新曲をやるとき直枝さんおんなじこと言ってたなって。この日本ロック界きってのメロディメーカー、一色さんも直枝さんも、自分でやりたいって思う音が見えてきたら、なんとしてでもそこに辿り着かずにはいられないんだよね、きっと。演奏が難しかろうが歌いにくかろうが、その手前で適当に折り合いつけて、ってことができないんだ。なんて不器用で、なんて素晴らしいソングライター魂!

 

その新曲のタイトルは、「キッチンでデート」。これがまた、のけぞるほどイカしてた!一色さんらしくキャッチーでひねくれたコード進行、たしかに演奏はしにくそうだ(笑)。さらにたたみかけるように、10月のライブで私がブッ倒れた「スーパー・ソニック・トースター」。…と思ったら、キハラさんがやる曲間違えちゃった(笑)。これ、イントロキメてこそカッコいい曲なのに!キハラさん「カウント違うな~と思った」だって(笑)。一色さんに「夏秋のせいかよ!」ってツッコまれてた、あーおっかしい。もとい、「スーパー・ソニック・トースター」!ああ、カッコイイカッコイイカッコイイ!聴き手がMCとのギャップについていけないほど一気に最高の演奏に駆け上がるこのバンド、ほんとどうなってんだろ。MCで何度も「次の曲はセカンドアルバムから。…って、出てねえっつーの。作ってもいねえっつーの。」と言って笑い取ってた一色さん、ああ、でもほんとに早く次の音源が聴きたいよーーー。こんないい曲がごっそり入っちゃうなんて…今からクラクラする。

 

ここで今日のスペシャルゲスト、ライオンメリーさん登場~。キャー私たぶん、初めてナマで見ますー、感激。で、「みみずく」。…これが、すごかった。すさまじかった。後半の轟音ギターバトルで、いつも(といっても今日でたかだかライブ体験3回めだが)気が遠くなってしまう曲だけど、ライオンメリーさんのピアノが入った今日のこれは、もう、鳥肌もので泣きそうだった。なんて圧倒的にせつない音なんだろう。

 

ジャック達、いいバンドだなあ。この日またいっそう、そう感じちゃったよ。なんかさ、ドラムの夏秋さん、ベースのピートさんという「大人チーム」(←ちなみに実年齢とは相関関係ナシ・笑)が、一色さん、キハラさんという、それぞれにタイプの違うヤンチャなギタリストを思う存分駆け回らせてる感じ。これってロックバンドの理想形のひとつじゃないかな、なんて勝手に。一色さんのテレキャスの粗っぽい音、キハラさんのストラトのブチ切れた音。リズム隊の懐の深い豪胆さあればこその、この壮絶なギターロックなんだよなーなんて思って、…ね。

 

そっから先、「ロッカバラッドクロック」、メリーさんのピアノソロが最高に素敵だった「Motorcycle Justice」、で、一色さんが「あと2曲です」って。えーーーっ…。もう…。悲しい…。どうも私の身体は、ジャック達ジャンキーにされちゃったみたいで(誰に?この4人にだ…)、いちどに3時間ぐらい聴かないと満足できないのかも…。「恋はこりごり」、そして「地球はまわる」。

 

いちどソデに下がった4人は、すぐに(笑)戻ってきて、アンコール。「WHAT'S NEW LOVE SONG」。もう、もう、何度聴いても、この間奏の夏秋さんのドラムには崩れ落ちる…。たぶんこれからも永遠に、そうなんだろうな…。そして最後、再度メリーさんを呼び入れ、なんとタイツ時代の曲(元歌を、ライオンメリーさんと作ったのだそう)、「夢の中のリディア」だって!うわー。これもカッコイイ曲、詞がエッチでいいんだよね、「クリネックスも間に合わない」って(笑)。あれだね、慶一さんの「Wet Dreamland」(『P.W Babies Paperback』)と一、二を争う夢精ソング。って他にあるのか知らないけど…(笑)。初めてナマで聴く(何しろタイツは見たことないから)この曲、うれしかった。けど、ほんとは最後にもう1曲ジャック達聴きたかったなー。だってタイツも大好きだけど、今や私、その何百倍もジャック達ってバンドにイカレちゃってるからさ。

 

次のジャック達は、27日、バンブルビー・クリスマス・ディナーショー。一色さん曰く「直枝くんが『ちょっとカーネーションの曲いっしょに演奏してくれないかなー』って言うんだけど。できるかなあ、難しいよ。できるもんならやります(笑)」と言ってたので、カーネーションファンも必見ですぜ。(って、そういう私は、行けるんだろうか…?)

 

あー、また長っげー文…。恋するバカにつける薬はありませんね。でも、ここまでで、夏秋さんのことが意外に少ないでしょ(笑)。あんまりカッコよすぎて、思い返しただけで息苦しくなっちゃって書けない(笑)。後で、も少し落ち着いたら書く、かも。なんというか、ほんとに好きなんだ、夏秋さんのドラムの音。あー、熱出そう…。

 

*あいまいながらセットリスト(ジャック達のみ)

オンボロ
MY BEAUTIFUL GIRL
月光
I Know,She Knows
キッチンでデート
スーパー・ソニック・トースター
みみずく
ロッカ・バラッド・クロック
Motorcycle Justice
恋はこりごり
地球はまわる

(アンコール)
WHAT'S NEW LOVE SONG
夢の中のリディア

 

何度でも言うよ、ジャック達、最高、って。なんでこんなバンドに出会っちゃったんだろう、日常生活がうまく回んなくなっちゃうじゃん。ほんと、私にとっては何から何まで最高のロックバンドだ…。

 

PS.この日初めてお目にかかれた方もいたりしましたね、どうもでした!