月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

ムーンライダーズのライブを見てきたぜーッ

行ってきましたーっ、ムーンライダーズソロlive@渋谷AX~。ああ、本当に待ちに待ったこの日。やっぱりムーンライダーズは私にとって何物にも替えがたい存在だ…。ほんと、泣きそうなぐらいシアワセ。ああでもね、矢部さんはホントにカッコよかったんだけど、やっぱり6人揃った、ほんとのムーンライダーズの衝撃を、切望。かしぶちさんのいないムーンライダーズがこれだけ輝くんだから、余計に、そう思う。で。ちょっとでも感動の濃いうちに、感想、少し書いときます。(以下もしかしたら恵比寿ガーデンホール追加公演のネタバレになるかもしれない内容含みます~。)

 

ギリギリで到着したAX、中でとりりんと落ち合う。席はわりかし前方の右サイド。「博文さん見えるかなあ」ととりりんと散々心配したのだけどダイジョブでした。「Waltzing」バックにメンバー登場~。博文さんの姿が見えただけで、私ととりりんは「カッコイーッ…」と、いきなりメロメロ状態…。位置取りは、前方右から良明さん、博文さん、慶一さん(他の3人よりちょっと前め?)、武川さん、そして後方右に矢部さん、左に岡田さん。FACTORYのときも確かこの位置取りだったね。クアトロじゃ4:2は無理そうだけど、舞台広いからできるのかな。(大阪名古屋はどうだったんだろう?)衣装は、5人は黒ジャケ系。慶一さんだけが白シャツ白ズボンに白ジャケットだったかな。今回博文さんはジャケットの下白Tシャツで、胸元見せサービスはなし。ちょっとがっかり。(←そこでがっかりするな。)

 

1曲目、ナント『Frou Frou』!もうね、矢部っちのドラムの入りが、かっけーよ!んで、音でけーよ!カーネーションかと思った…。今日はなんだか全編にわたって、小僧みたいな威勢のよさですんげーカッコよかった!青くて、ガキで、ロックだったねー。良明さんギター弾きまくる弾きまくる。それはいつものこととしても、今回はさあ、博文さんもベース弾きまくる弾きまくる!(いやいつもは見た目淡々としてるのに、今日は、ヤベ的に熱く弾いていたという意味よ。)終演後「博文さんすごいがんばって弾いてなかった~?大丈夫だったかなー」とバカトーク炸裂させたとりりんと私だ。(ほんとにファンなのか…。)かと思えば『Modern Lovers』では、良明さんのガットギターと武川さんのマンドリンのアンサンブルでしっとりした世界を見せる。うつくしい…。

 

数曲演って、慶一さんのMCだったんだけど、おかしかったなー。かしぶちさんの不在をメンバー全員で何度も深々とお辞儀して詫びたあと、「かしぶちさんは今ごろ自宅で悶々としてると思います」で「全員起立!(客席も起立する。)かしぶちさんの家はあっちのほうなので東を向いて、黙祷!」だって。「黙祷しちゃだめだよ!」と良明さんのツッコミ。もー散々かしぶちさんをネタに、笑いとってました~。(かしぶちさん、悔しかったらホント、早く戻ってきてねー。)

 

そしてそのかしぶちネタMCを受けて「ではかしぶちくんの曲を、かしぶちくんがいないので全員でボーカル回しながら歌います」で、『さすらう青春』。あ~もうダメだってばー、私ムーンライダーズのメンバーにボーカル回されたら、一発で腰砕けだって言ってるじゃん(誰に言ってるんだ)…!岡田→武川→良明→博文で(たしか)、サビを慶一さん…ヤ・ヤバイ…ステキすぎる~…(泣)。だいたい今日は、どの曲もコーラスがよくって、ムーンライダーズのコーラスフェチとしては悶えちまいました。ほーんと、カッコいいんだよ。「巧くないんだけどね。」byとりりん。

 

でねー。『Morons Land』~『銅線の男』の、イケナイ2連発ですよ、ああ…。日本にロックバンド数あれど、こーんなに妖しくていかがわしくて不気味でヤバイ音を出せるのは、このバンドをおいて他にないと思うのだ。こういう音を聞くと、やっぱりムーンライダーズのファンはやめられないと思う。ナマで聞く『銅線の男』、ほんとカッコよかった…。ほんとならこのイントロだけ30分でも1時間でも演奏しててもらいたいぐらいだけど、そのあとさらにイケナイ成分満載の博文さんのボーカルが待ってるのだから、罪つくりな曲だ。もちろん、とりりんと私、倒れ伏す。この2曲は特に、やっぱりかしぶちさんのドラムでもういちど聞きたいなー。

 

そっから先もすごかった。『ボクハナク』『30』…。そんな曲たたみかけられたら泣いちゃうよー。良明さんの『犬にインタビュー』は意外だったなあ、私ライブで聞いたことあったかなあ?この辺の80年代ポップ攻撃に、矢部さんのドラムはメチャクチャ合ってた気がする。それから『夢ギドラ85’』、いつでもピカレスクを呼び覚ます良明さんの歌声にもうるうる…。そして、ただで終わらない後奏がまた。ナマで堪能。本当にいろんな爪を隠してるバンド、こんな演奏しちゃうなんて。

 

『Wet Dreamland』前の慶一さん×良明さんのMCも笑った。慶一「この曲は夢精を歌っていて…夢精というのを説明すると…」良明「みんな引いてるからヤメなさいって」慶一(かまわず続ける)「小学校5年ぐらいのときに…」すると勝手にリズム隊がイントロ始めちゃって曲に入っちゃうの。なんか、こういう仕込みのあるのって「ソロライブ」って感じでイイ!こういう感じ、久しぶりでうれしい!で、この曲、CDだとゴスペルふうの壮大なコーラスが入るんだけど、それを今日は武川、良明、博文で、ですよ。もーこれが。ステキすぎて参りました。バカにカッコいいんだよなあ、ムーンライダーズのコーラスって。「巧くないんだけどね。」そう。そうなの。そこがいい。

 

あとはもーどどどどどっと思い出し書き。『ヤッホーヤッホーナンマイダ』、サイコーに楽しかった!客席もいっしょに参加させてくれて、ありがとー(泣)。武川さんのボーカルカッコよかったなあ『水の中のナイフ』。今日いちばん意外だった選曲『今すぐ君をぶっとばせ』、これ、いい詞いいメロディだなあってあらためて思っちゃった。『地下道Busker's Waltz』で、鈴木兄弟の♪米の国の糞野郎…が聞けたのもうれしかった。キンキーでガレージで品がなくてサイコー。でも、ハーモニーはうつくしい。それから慶一さん+武川さんのバイオリン芸も抱腹絶倒にスバラシかった。都知事から公認ライセンスもらえる、間違いなく。ってあながち冗談じゃなく、辻芸で食っていけそうなところがムーンライダーズの腹の括れてるところなんだよなあ。だからローリング・ストーンなんだ。苔むす大物にならないで、いつまでも転がる小石で、それで世の中に風穴を開け続けてる。

 

久しぶりのソロで、曲はたくさん演ってくれたはずなのに、夢のような時間は過ぎるのもあっという間。あーほんと、もっと見たい、ムーンライダーズ。慶一さんのMC「6人揃ってるところが中々見れなくなってきましたが(笑)」もブラックではあったけれど。あー、私はもっともっともーっとムーンライダーズに人生ダメにされたい。しばらくは、今日の記憶エンドレスリピートで、ダメな人確実ですが…。

 

結局長くなっちまいました。ムーンライダーズのライブは、やっぱり特別。とにかく、そうなのだ。あー、ムーンライダーズ、愛してるぜ!以下、曖昧ながらセットリストめいたもの。曲順違いやヌケモレあるかもです。

 

Frou Frou
Who's gonna die first?
ルーピーに気をつけろ
Modern Lovers
さすらう青春
Morons Land
銅線の男
ボクハナク
30
犬にインタビュー
夢ギドラ85’
Wet Dreamland
スペースエイジのバラッド
ヤッホーヤッホーナンマイダ
水の中のナイフ
地下道Busker's Waltz
Waltz for Postwar.B

(アンコール)
今すぐ君をぶっとばせ
BEATITUDE

 

PS あ、そうそう、終演後ロビーで、談笑する大田譲さんと青山陽一さんを発見!いきなり「青山さんカッコイイー…」と浮気モードになるとりりんと私。さらに私は「この二人、同じバンドやってたんだよなあ…嘘みたい」とヘンな感慨に浸る。そして「大田さん、博文さんのこと見てて心配にならなかったかな?」「俺が替わってやりたい!と思ったかもね」と、どこまでもシツレイな感想を述べつつ帰途についた博文ファン×2人でした。(ほんとにファンなのか?)また細かい話思い出したら書きまーす。