月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

ライブの余韻に浸りつつ

ああー。ムーンライダーズのライブの余韻にどっぷり浸りたいところだけど、土日突入で子守モード…。トホホ。昨日はちょっと感想書くつもりが結局深夜に突入してまで書きなぐってそれから寝たら、武川さんボーカルの『水の中のナイフ』が、頭の中で鳴りっぱなしだったなー。DA,DA,DA,DA…抱きしめたいなら!

 

昨日は、いろいろな場面でこれまでにも何度も聞いている『モダーン・ラヴァーズ』を聞きながら、「雨のエア・ポートはブルー」なんて言葉をロックの文脈で歌えるバンドって、やっぱりムーンライダーズ以外にいないよな…と、あらためてしみじみ思ったのだ。ムーンライダーズの詞は、はっぴいえんどの詞と並ぶ、日本のロックの「発明」だと思う。あんな詞をあんな音に乗せて歌っているバンド、これまでもなかったしこれから先もないだろう。

 

しかも、25年前の詞がそうであるだけじゃなく、現在進行形でそうだから、ため息が出るよ…。例えばためしに昨日演った曲の歌詞をすべてノートに書き出してみたら、きっと彼らが走っている場所のとんでもない遠さと困難さにクラクラするよね。そしてその疾走の速度を緩めるどころか、体力と精神力のギリギリまで上げたまま、2005年「P.W Babies Paperback」の彼らがいる。本当に、慶一さんが言うように、「日本語に命賭けてる」バンドなんだ。ハンパじゃないその覚悟。

 

あーそれにしても。昨日の「ボクハナク」、好きな曲過ぎてなんだか意識が飛んじゃったみたいで、あんまり詳細を覚えていないんだよ…。ただ、真っ白な空気の中で、博文さんを見つめてた。矢部さんがドラムを叩いてたせいもあって、今にもふっと直枝さんの声がかぶってきそうな錯覚があったんだよね。恵比寿でもまた、演ってくれるといいな。

 

…今夜も、彼らの音と言葉を思いながら眠りにつくのだ。水の中の砂色のナイフと、銀貨の満月と、ソファと屋上とマトリョーシカバラライカとアナスタシアと。この海で泳ぐ快楽は、危険と隣り合わせという気もするけれど。そして明日の朝ピストルの音とともに娘の運動会が開会したら、慶一さんと良明さんのツインギターバトルを思い出しつつすこやかに駆け出そうかな。