月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

マジヤバイっす、オールマン

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ぎえええ~!ぐわ~~~!とヘンな擬声を発してますが、マジヤバい!すんげーカッコイイよ~、オールマン。ええ、1stのその名も「THE ALLMAN BROTHERS BAND」がおととい届いたので聞いてるんですが、んもー1曲目のインストで思わずステレオを爆音に!かっけー!キモチイー!うわー、この音、今の私の好みにジャストすぎてコワイくらい。あーなんで私今までオールマンに行き着かなかったかなあ。こんなカッコイイ音だなんてまったく知りませんでしたです。「オールマン・ブラザーズ・バンド」という名前に持っていた私のイメージは(←名前だけで印象を決める私の悪い癖…)、もっとのんびりした音だったのだ。全然違うじゃん、私のバカ~。

 

だいたい私、アメリカの地図さえもよく把握してないので、オールマン聞きながら「ジョージア州メイコンってどこよ?」と、地図と格闘する始末。うーん、そうかあ、サザン・ロック。ここんとこ、デッドのことを知るのにロスとサンフランシスコの位置を確認したり、ザ・バンドの成り立ちが気になってトロントの場所を把握したり、ハーマンズ・ハーミッツとキンクスの違いを地理に求めてマンチェスターとロンドン間の距離を定規で測ったり。人間、不純な動機がないと何にも学ばないもんですな。

 

3曲目、「Black Hearted Woman」、あーこのイントロ!この黒っぽさ!この重たい音!これがツインドラム・ツインギターの底力なのか~。ソウルフルなリズムギターのカッコよさ…マジぶっ倒れる。件の2003年のDVD(→前記事)でもこの曲を演ってるわけですが、アレンジがほぼ同じなのが笑えるぐらいにスゴイ!だって、それでも全っ然古くないんだもん。泥臭いんだけど古くならない音。このグルーヴ、現在形で今のバンドの上を行くよね。80年代ごろは私、「音楽は進化する」ものだと何の疑いもなく思っていたけれど、どうもそうじゃないみたい、と最近すごく感じる。録音技術や楽器の機能は進化するかもしれないけれど、音楽そのものは、時代と関係なく並列なんだなって。古いものは要らなくて、新しいものがあればいい、というふうには、音楽の(表現の)世界は、ならないんだ。

 

CDの解説を読んでいて、バンド結成前夜のデュアンの演奏歴の中に「ウィルソン・ピケット」「キング・カーティス」「クラレンス・カーター」なんて名前が出ていて、なるほどーと思う。いわゆる60年代のサザン・ソウルってやつなのかな、たくさん聞いてるわけではないけど、私、この辺は大好き~。うーん、ものすごく勝手に私の中で何かがつながった感。だからオールマンの音楽ってこんなにズブズブで重いのねー、だから私こんなに魅かれるのねー、と。

 

あーこのバカ重なドライブ感、マジヤバイです。病みつきになりそう…。このジャケも見事なカッコよさですね。遠からずきっと、みなさまおすすめアルバムにも次々手出してしまいそうな予感。助けてーーーっと、ウレシイ悲鳴。

 

*「THE ALLMAN BROTHERS BANDThe Allman Brothers Band