月夜のドライブ

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ジャック達のライブだ!@赤坂グラフィティ

祝日の夕方、ジャック達のライブのために赤坂へ向かう。電車に乗ってるあいだからなんだかドキドキしちゃって大変。ひどく片思いしてる相手に会いに行くような気分。このドキドキは、終わるまで続いた…。博文さんのソロライブ以来の赤坂グラフィティ、中へ入ると開場時間は過ぎているもののまだ人はまばら。“BOON BOON BUNKA JAMBOREE #1”と題された今日のライブ、出演アーティストはジャック達、若林マリ子、Movin' Jelly、タマコウォルズ。どういう順番で出てくるのかなーと思ったら、楽器のセッティングに出てきた中原さんや鳥羽さんや西池さん…。ってことで、トップはタマコウォルズでした!

 

タマコウォルズ

今回ジャック達との対バンって聞いてすんごく楽しみにしてたのが、このタマコウォルズ。私は初めて見るんだけど、なにせメンバーがヨダレもんです!ギター&ボーカルがセロファンの西池崇さん、ベースが同じくセロファンの河野薫さん、もうひとりのギターが鳥羽修さん、ドラムその1が青山陽一さんバンドやセロファンで叩いてる中原由貴さん、ドラムその2がゴメス・ザ・ヒットマンの高橋結子さん。うはは、ダブルドラム、しかも女性×2だよ、すげー。広いとはいえないグラフィティのステージに2つのドラムセット。で、ゆるゆるっとジャムっぽく始まったこのバンドが、カッコよかったっす!ファンク・ロックっぽい重たいグルーヴがどっすどすと腹にくる。気持ちいいーーー。青山さんバンドで最近よく聞かせてもらってる中原さんのドラム、つねづね女性らしからぬ極太ドラムと思ってましたが、いやカッコイイ!高橋結子さんがまたバッシャバッシャとシンバル鳴らすはバコバコ叩くは、まー二人して低音がうるさいことこのうえなくてサイコー。鳥羽さんの重たいギターと西池さんのアメリカンなギターが絡むのも気持ちよくって。ギター好き(←私)、バンドサウンド好き(←私)、ねじれた音好き(←私)、にはたまらない演奏。揺れまくりました。聴けてよかった。

 

■若林マリ子

2番手はギター弾き語りの若林マリ子さん、パーカッションの男性とともに登場。初めて聴きましたが、印象はNHKみんなのうた」みたいな。すごく美しく端正な音楽なんだけど、今日の他3バンドがみんなうるせーバンドばっかりだったんで、逆に異色(笑)。パーカッションの人が、左足にベルみたいの装着して踏んで鳴らしたり、座ってた箱を叩いて音を出す(あれ何だろう、いろんな音が出る)のがおもしろくて、凝視してしまった。

 

■Movin' Jelly

まったく前知識のないバンド。名前から勝手にハードコアっぽい音を想像してたら全然違った。出てきたメンバー(←ちと年齢不詳…若いのかな?)みんな黒シャツ黒ズボンで、voの男の子は黒スーツに白ネクタイ、黒白ツートンチェックペイントのギターに同じ柄のストラップ。しかも髪ちょっと逆立てて、顔がバディ・ホリー陣内孝則ポカスカジャンののんちんを足して3で割った感じ。つまりは見事にロックンロールの符号、で、音もまさしく!でした。「50~60年代に憧れる80年代」を感じさせる2005年の音楽、これはこれで潔く。ちょっと気を許すと常磐ハワイアンセンターのバックバンドになりそうな危うさもないではないが(笑)、演奏はスカッとキレがよく痛快。ボーカルの男の子のキャラの立ちようは特筆モノで、動きもしゃべりも見てておっかしー。カバーを含め何曲か演ったのだけど、個人的にはもっと日本語でやったらステキなのにぃと。ま、私は詞を書く男に惚れるダメ女なんで…。

 

■ジャック達

待ってました~ジャック達。私といえばもう、セッティングしてるメンバーを見てるだけでドキドキして息苦しいって状態。夏秋さんがドコドン、とちょっと出した音だけでクラクラする。カ・カッコイイ…。一色さんがMCで口火を切る、「お待たせしました~、噂のイケメン集団、もこみち達です」。うはははは!でもさ、一色さんが言うと笑いとれるセリフなんだけど、他3名を見渡すとマジイケメンですから。もこみちなんて目じゃないですよ。あ、ここで大事な(大事なのか?)衣装チェック。一色さんは白Tシャツ(アンコールでバルタン星人Tと判明)にストライプシャツ、下はジーンズ、千葉ロッテマリーンズの野球帽。ベースの福島P幹夫さんはオレンジのツェッペリンTシャツ(←これ超カワイかった)にジーンズ。ギターの宙GGPキハラさんはグレーのTシャツに迷彩柄のズボン、ブルー×黄のナイキのスニーカー(←これもすんごいカワイかった)。そしてドラムの夏秋文尚さんは、だから私悶えちゃうからダメだってば!の赤Tシャツですよ…罪作りなんだからー(泣)。(←泣かなくてもいい。)しかも出てきたときはシャツ着てたのに、始まる前に脱いでドラムセットの端っこに引っ掛けちゃったりして、あーもーカッコよすぎてヤバい…。って私悶えポイントが変か…。

 

今日は4バンド出演だったので、やっぱり時間に余裕はないらしく、一色さんの超絶爆笑MCはほとんどなし。初めて見た人は、マジにカッコイイバンドだと誤解しちゃったかも…(笑)。初っ端に「オンボロ」、そして「STRANGE MOVE」「I KNOW,SHE KNOWS」「MY BEAUTIFUL GIRL」と一気にたたみかける演奏、あーため息。夏秋さんのカウントでメンバーの音が一気にアンプから出るときのこの快感、ちょっと他にはたとえようもないな…。4つの楽器、という以上の「何か」が、私をつかんで放さない。「MY BEAUTIFUL GIRL」のイントロの一色さんのギターがちょっとスベッたり(たぶん)、「みみずく」の入りのボーカルの音がうまくとれなくてやり直したり(明らかに)、クスクス、って箇所がいくつかあるんだけど、そこが粗くてぞんさいで大好き。ビシッと行儀のいいロックなんてつまんないもんね。

 

今日の出色は、新曲「スーパーソニック・トースター」!これ、イントロでブッ倒れたよ!カッコイイーーーー!!!!ほんとに一色進って人はおっそろしいメロディメーカーだとつくづく思う、出たばっかのファーストアルバムに11の名曲をぶちこんどきながら、早くも「オンボロ」「ロッカバラッド・クロック」、そして「スーパーソニック・トースター」、こんな驚愕のメロを次々生み落とすなんて。この「スーパーソニック・トースター」はホントまいった、早くCDで聴きたいよ。一色さんの曲の本懐をいやってほど理解してるメンバーの演奏にも恐れ入るばかり。こんな曲世界でひとり一色さんにしか書けないし、こんなイカシた演奏ジャック達以外の誰にもできないでしょう。いいバンドだなあ…。

 

それにしても、あっという間だったな、一色さんが「あと2曲です」って嘘かと思ったらホントだった(泣)。「WHAT'S NEW LOVE SONG」、いつでも、何度でも、このメロディはそして間奏は、私のどっか奥深くに届いて、私を動けなくする…。こんな音のために、私は生きてるんだって思うよ。最後の曲「地球はまわる」、アンコールの「月光」、他のどの曲もそうだけど、一色さんのやさぐれた粗いギターと、ヒロムさんの豪放にブチ切れたギターが絡む音、ほーんとシビレるなあ。ふと目をやれば、ZEP Tシャツのピートさんは淡々と力強いベースでバンドの底を支えてるし、痩身ドラマー・夏秋さんは、猫背で俯きぎみの文学青年みたいな姿勢で、メチャカッコイイ音を叩き出してるし。んもー何なのよ、このバンド!何から何まで好きだー!

 

時間は短かったけど、またひどくヤラレちゃった…。ジャック達、CDも最高だけど、ライブ、泣きたいぐらいイイ。一色さんのアナウンスによれば、次は12/12吉祥寺と12/27横浜だそう。激しく行きたいなあ。うー。

 

…と、気付けばまた長い記事ですねコレ。すみません…。そして、いつかやるんじゃないかと思っていたがやってしまった、ハイ、ジャック達のみなさんの似顔絵でーす。コチラ。

シュミ絵『ジャック達』

…恋してますね、カンペキ。恋すると私、描いちゃうんだよ似顔絵を。メイワクな話ですがまあロックスターだからガマンしてもらおう、あんま似てないことも含めて、ね。

 

 

*セットリスト(ジャック達のみ)

オンボロ
STARNGE MOVE(変な引越し)
I KNOW,SHE KNOWS
MY BEAUTIFUL GIRL
スーパーソニック・トースター
ロッカバラッド・クロック
みみずく
WHAT'S NEW LOVE SONG
地球はまわる

(アンコール)
月光