月夜のドライブ

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オールマン・ブラザーズ・バンドに直撃される

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いやあ。オールマン・ブラザーズ・バンドですよ。しかも私にとっての初オールマン。このバンドについては、見事に何にも知りません。名前しか知らない。あとはアメリカンロックの大物バンドで、歴史がメチャ長いということぐらい。そんな私が初オールマン体験にこのDVDを選んじゃったのは邪道だったのかもしれないが。「LIVE AT THE BEACON THEATRE」、2003年の映像です。

 

なんでコレを買ったかというと、またしても青山陽一さんの日記ですね。常に私をそそのかす青山さんの日記と西村さんの日記。もうだいぶ前だけど、青山さんがこのDVDを、というかこの中の若きギタリスト、デレク・トラックスを絶賛していて、そのすっかり一音楽ファンになっちゃってるあまりのメロメロっぷりがおかしくて(だからこそ青山さんってあんなに素敵な音楽を自分でも生み出せるのだと思うけれど)、青山さんがそんなに言うなら聞いてみよう、とずっとカートに入れっぱなしになってたのだ。

 

いやもう。こりゃすげー!このあまりにも怪しすぎるオヤジたち!このけったいな雰囲気が既にロックそのものだーーー。ドラム×2、ギター×2…と楽器は多いけれど、音は見事なくらい「ひとつ」。ごっつごつの塊がガッコーンと聞く者を直撃してくる、いや激しキモチよい~。なんとなく名前は知ってるグレッグ・オールマン、この人はオルガン弾く人なのですね、声が渋くてカッコイイー。そしてギターその1のウォーレン・ヘインズとギターその2のデレク・トラックス、このふたりがものスゴすぎて笑っちゃうぐらい。楽器のことわかんない私でも失神しそうなおっそろしいギターを、ふたりともすげー淡々と弾いてるよー。特に、青山さんご心酔のデレク・トラックスは、どうなってんのコレ、左手も右手もまったく魔法のようだ。かっけーーー…。いやしかし、このバンドも見事に「普段着系」ですな。みんなリハーサルみたい、恰好が。

 

うううーん、またしても「バンドにしか出せない音」に、ぶっ倒れるなあ。オールマン・ブラザーズ・バンドって、たぶんメンバーチェンジを何回もしていると思うのだけれど(途中で解散もしてたりするのかな、よく知らないのですが…)、ひとつの名前の下にバンドを続けてきた、その泥臭い執念みたいなものからしか生まれない音って、絶対あると思うのだ。早世したり解散したりで往時の輝きがそのままピンで記憶に留まる美しきロック・レジェンドももちろんある一方で、カッコ悪かろうが歳をとろうが、しぶとくしつこく現在形であがき続ける姿もまた今のロックだなあって。バンドで音を作るという、面倒なばかりで始めは実りの少ない(最初から多いシアワセなバンドもあるかもしれないけど)作業を、それでも何らかの理想を求めて続ける人間に、音楽の神様はちゃんと果実を与えてくださるんだなあって。それが、「このバンドでしか出せないグルーヴ」とか「このバンドでしか聞けない音」っていうものなのかなって、最近は思う。そう、結成20年だの30年だのっていうバンドの音を耳にできるのは、今の時代のリスナーの特権かもしれないよね。ロック創世期にはありえなかった音だもん。

 

と、話はズレてしまいましたが。問題はこれからのオールマン・ブラザーズ・バンドと私ですよ。さすがに歴史が長いだけあって、CDショップで検索するとものすごい数の作品が並んじゃうんだけど、次何を聞けばよいかなあ?やっぱり名盤と言われる「Live At Fillmore East」でしょか。超初心者なのでマジ指南求む。ああーアメリカン・ロックへの旅は多方向に同時進行。いやほんとどれもカッコイイのでマイります。

 

*「LIVE AT THE BEACON THEATRE」DVD The Allman Brothers Band