月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

「バンドにしかできないこと」

画像

ザ・バンドグレイトフル・デッドをはじめ、とても20代とは思えない深くて広い音楽的嗜好をお持ちのブロガーけすいけさん(「ゆる~く行こうぜ♪-からまわる世界で-」)に勧められて、遅ればせながら「ラリーパパ&カーネギーママ」を聞きました。昨年出たライブ盤のその名も「LIVE」というアルバム。…うわーっ、こっ、このギターの音~。ゆっるーいバンドサウンド~。1曲目からいきなりとろけそう。たまらーん。こんなバンドが、いたのですねー。

 

メンバーはみんな70年代生まれだそう。信じられない。こんな音を、こんな時代に、こんな若い人が鳴らしてるなんて。うんうん、いろんなキーワードが巡ります。ザ・バンドグレイトフル・デッドはちみつぱい…。あーでもね、聞くほうが「何々フォロワー」と括っちゃうのは簡単だけれど、こういう音を、実際に鳴らすのはどんなに難しくて大変なことか!こういう音楽を好きな人ならきっとみんな感じてることだと思うけれど。だからのけぞるし、感動する。二人いるというボーカルの人の声が、また哀愁にあふれていてすごくよいし、コーラスの絡みがまた鳥肌モノ。この「感じ」を、過去の盤からでなく、今のバンドから聞けるなんて。あー、ものすごいシアワセだー。

 

こういう音を聞くと、「バンドにしかできないこと」って、つくづく思う。バンドって、感覚の共有できるメンバーが集まることがまず奇跡的だし、意図や思いを音にする技術もなくてはならず、さらにそれを続けていくことに、とんでもない意志と雑多な問題を乗り越える忍耐力と血へど吐きそうな挑戦が要るんだと思う。だからむしろバンドって、続かないほうが当たり前なのかなと最近は思うし。でも、それでも、そんな面倒なハードルをわざわざ乗り越えてでも辿り着きたい、「バンドにしかできないこと」「バンドにしか出せない音」って、絶対あるんだよね。ラリーパパ&カーネギーママのこのライブアルバム聞いて、しみじみ「いいバンドサウンド」だなって思う。こういう音が好きなメンバーが集まって、こんな音を出せて、それをリスナーの私たちが耳にできるなんて。奇跡的なシアワセ。

 

けすいけさん、本当にありがとう。あー、このバンド、ナマで見たいですよ。いいだろうなあ。 

 

*「LIVE」ラリーパパ&カーネギーママ