月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

「BBB」でまだ祭り

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すみません、もうこうなったらしばらく見逃して。下敷の中に入っちゃってる状態ですね、完全に。小学生のころからすぐ挟んじゃうんだ、私、下敷の中に憧れの人を(笑)。ちなみに今年の私の下敷の写真は「ボブ・ウィアー(若い頃の)→坂田学さん→エリック・クラプトン(若い頃の)→夏秋文尚さん」と推移してますね、って何てどーでもいい話なんだ…。まあいいや、私にとっての夏秋さんといえばこれを抜きにしては語れない、私のリスナー史の超・重要作品のひとつ、『BBB』グランドファーザーズです。このアルバムタイトルを書くだけで泣きそうになる、私。今でもほんとに大好き。

グランドファーザーズのこのアルバムのことは、この辺とかこの辺とかにも散々書いたんだけど、どんだけ語っても語りきれない。つい最近、snowyさんに教えてもらって慌てて書店で求めた「Player」誌(楽器オンチの私がPlayer…ぷぷぷ)のインタビューで、西村哲也さんがグラファンの解散のことを「別に仲が悪かったわけでもないし、純粋に音楽的なズレが出てきたから」と言ってるの読んで、また涙涙涙…したばかり。

 

いつ、何度聴いても、ほーんとカッコいい音だなあ。80年代の「軽・薄・短」な空気を世の中がまだ引きずっていた90年ごろ、こんな渋い音を指向していたバンドがあったことが、本当に信じられない。今でも、ラリーパパ&カーネギーママあたりが継承している以外は、なかなかない音だよね。相変わらず少数派な音楽なのかな。

 

前にも書いたけど、2枚めのアルバムであるこの『BBB』のころには、グランドファーザーズはドラマーのいないバンドだった。で、ここでは夏秋さんが大活躍してます、カッコイイーーー。私の大好きな「TRAVELING MOOD」や青山さんらしさ爆発の「異常な夜、貴重な月」とか聴くと、もー夏秋さんのドラムのカッコよさにしびれる。私やっぱ好きだなあ、この、派手じゃないんだけど人の言いなりにはならない感じのドラム。ってどんな形容かよくわかりませんが。

 

あとね。このアルバムのインナースリーヴ、私のような湾岸バカ(これも少数派か)は、マジ参りますよ。鈴木博文さん主宰の湾岸スタジオでのレコーディング風景写真がたくさん載ってるんだけど、いるわいるわ、湾岸系のみなさまが。青山さん、西村さん、大田さんの3人のメンバーはもちろん、棚谷さん、鳥羽さん、レコーディングクレジットには載ってない直枝さんまでなぜかギター持って写ってたりして、こりゃカネファーザーズかグランドネーションかっていう…。そしてちょこっと載ってる夏秋さん、細くて若くてかわいいーーーっ(惚)。(←もうほっときましょう…)もちろん博文さんもダリエさんもいて、レコーディングがとてもアットホームで楽しい雰囲気で進んだんだろうなってことがすごくよく伝わってくる。博文さんがそのころのことを「みんなでバカなことばかりやってた」ってよく書いているけれど、ただ音楽が好きで好きで仕方ない人たちが子どもみたいに無邪気に音と戯れていた(もちろん実際のレコーディングは苦労も多いんだと思うけど)そのころの湾岸スタジオの空気って、きっと「トキワ荘」みたいなものだったんだろうな、なんて想像する。そこから生まれた音は、今でも、他の何にも替えられない輝きを放ってる。ずっとずっと、そうなんだ。

 

しかし私、ここまで自分で自分を盛り上げちゃって大丈夫なのかな…。20日の西村さんのライブ、西村さんと青山さんと大田さんと夏秋さんなんですけど…。すでに自爆ぎみ…。

 

*『BBB』グランドファーザーズ