月夜のドライブ

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気になる男、デヴィッド・クロスビー

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なぜだかこのところ、デヴィッド・クロスビーが気になってしょうがない。どのくらい気になるかというと、明け方睡眠の浅くなる時間に、気付くとヒゲとおでこのあの顔をぼーっと思い浮かべていて、自分でもハッと驚くぐらい。重症だ…(念のため言っておくと、恋患いではないと思う)。

 

デヴィッド・クロスビーという人。「ザ・バーズ」→「CSN&Y」というこの経歴、あまりにもスゴすぎだよねえ。もちろん私も洋楽オンチとはいえ、一般的日本人程度には「ザ・バーズ」も「CSN&Y」も知ってたけど、その中の「デヴィッド・クロスビー」という共通成分にあららと魅かれちゃってるのはつい最近のことだ。鈴木慶一さんが彼のソロアルバムに言及してたので買ってみたり、青山陽一さんが日記で触れていたCRP(クロスビー+彼の息子+もうひとり、のグループらしい)が気になったので買ってみたり、つい最近またThe Byrdsを探る旅に出たり(詳細は→「The Byrdsな日」onバカキュン)、そんなことしてるうちに気が付くと、私のレコ棚に彼の姿がちらほら。いつのまにやらデヴィッド・クロスビー。そして、こんなに長い期間にわたる作品群が、もれなく「デヴィッド・クロスビー」らしい美しい奇っ怪さを持っていることに、妙に魅かれてる。繊細さと粗雑さが同居した、彼独特のフシギな声の響きにも。

 

ソロアルバム「If I Could Only Remember My Name」も妖しくてたまらなくよいのだけれど、今やたら聞いているのは、CSN&Yのあまりにも有名すぎるアルバム「Deja Vu」(70年)です。特にデヴィッド・クロスビーの2曲はなんともいえない凄みがあって、ものすごく好きだー。もちろんデヴィッド・クロスビー以外の曲も、どれもよい。あまりのクオリティの高さに圧倒されちゃうアルバム。でも、これが当時全米アルバム・チャート1位を獲ったと聞くと、こんどは別の意味で驚いてしまう。だってコレ、名盤である反面すんごく変なアルバムだと思うから。クロスビーの「Deja Vu」からナッシュの「Our House」の流れなんて、手触り違いすぎて相当ヘン。でも、いいんだよなあー。こんな作品が売れちゃうアメリカって、やっぱりビートルズとは別個の歴史を持った、ロックに対する懐の深い国なんだなと感心してしまう。

 

そういうわけで、今、ワタシ内「気になる男ランキング」1位のデヴィッド・クロスビー(じ・地味なランキングだ…)。次は、彼がもっとも活躍してたころのThe Byrdsが聞きたい!と思って「ヤンガー・ザン・イエスタデイ」と「名うてのバード兄弟」を注文しようとしたら、どうも4月にリイシュー盤が出るようなのでちょっとおあずけです。アメリカン・ロックの深みにズブズブとはまりつつある私の旅、どこまで続くのだろう…。

 

*画像右上から時計回りに(一応古い順)「Greatest Hits」The Byrds/「Crosby,Stills & Nash」CS&N/「Deja Vu」CSN&Y/「If I Could Only Remember My Name」David Crosby/「LIVE」Crosby&Nash/「CPR」CPR