月夜のドライブ

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明日は九段だ、とハハはつぶやく

カーネーションat九段会館がいよいよ明日。どうしよう、緊張してきた。いや別に私が歌ったりギター弾いたりするわけじゃないんで緊張することもないんだけど。慶一さん博文さん良明さんまで出ちゃうしなー。明日を過ぎるとしばらく無口になっちゃいそうだ、熱にうかされて。

 

2004年、一番ライブを見たバンドは結局カーネーションだった。九段に無事行ければ計5回(青山陽一さんのゲストのときも含めてね)。決して多くはないけれど、子持ちハハとしては夜の外出がんばったほうだ。今年の始めには、こんなことになるとは思ってもいなかった。カビ生えそうなぐらいの古いファンではあるものの、音楽欠落期だった90年代後半を挟んで、カーネーションにはすっかりご無沙汰だったのだもの。それでも彼らは、相変わらずの場所で、ギターかき鳴らしててくれたんだ。

 

ガラガラと崩れ落ちたのは今年の3月、何度も書くけど「気楽にやろうぜ その壱」で、カーネーション鈴木博文さんをゲストに迎えて演ってくれたときだ。博文さんが出るということで当日券で出かけ、15年ぶりぐらいの(あいだあきすぎ)、しかも3ピースのカーネーションを、自分はどう思うんだろうってどきどきしながら待ってた。そして、どう思うどころか、ヤバイぐらい見事に撃ち抜かれてしまったのだ。初めて彼らを見たときとまったく同じように。直枝さん、全然変わってないどころか、ムチャクチャカッコいいんだもん。

 

明日は夕方、3歳&6歳の子どもを駅前の一時預かり保育に託して、九段へ出かけるつもり。オットが忙しい日曜の仕事を早めに切り上げて帰宅してくれるのだけれど、バトンタッチに数時間足りないのだ。私の前記事にトラックバックしてくれたboogiedogさんは、娘さんを連れて参戦の予定だそうだ。少なからずいるであろう子持ちファンのことも考えて、今回「未就学児は入場無料」としてくれたカーネーション&スタッフの配慮と熱意にも、頭が下がる。

 

好きなものにかけるお金と時間がいくらでもあった20代のころに比べれば、今は格段に、ライブ参戦も難度が高い。子どもの行事はない、オットの都合も機嫌もなんとかなった、夕食のめどは立てた、オーケー、…げッ3歳児が熱あるぅーっ。目の前の敵を倒して倒しても、次にまた新たな敵が現れるシューティングゲームみたいだ。それでも、今は子どもが成長しただけまだいいほう。乳児だった頃は、ほんとに軟禁状態かというぐらい出かけられなかったっけ。

 

そりゃー文句はいくらでもある、世の中は子持ちハハの外出に無理解だとか、一時保育が利用しにくいとか、託児つきのコンサートが増えたらいいのにとかね。でも、文句言いながら待ってても、親切な誰かが世の中を変えてくれるわけじゃないのだ。何かを変えたければ、自分が行動してちょっぴりでも突破していくしかない。だから、かけられる範囲の迷惑はかけて、かけられる範囲のお金はかけて、やっぱり私はなるべくライブに足を運んだりCD買ったりしていたい。アーティストの払っている犠牲や苦労や努力には及ぶべくもないけれど、そうすることが、私のできるちいさな闘いだと思うから。文化って、受け取るほうも身と心を砕いて獲得していかないと、消えちゃうんじゃないかなって思うんだ。そのことは、私と同じ2名の子持ちハハでありながら好きなもののためには「キャー」を惜しまない夏嬢から学ぶところも大きかったです。カーネーションムーンライダーズ青山陽一さん、ほかにもたくさんのアーティストが、私が10代20代だったころと変わらず、いやさらに魅力を増してロックし続けてくれてるのだもの。こんな人たちのファンでいられることを本当に感謝しなくては。

 

さー明日が楽しみ。このライブのためにってワケじゃないけど、Newスカートも買っちゃったし(←バカ)。あとはひたすら、3歳児と6歳児が熱を出さないでくれることを祈る。