月夜のドライブ

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九段でカーネーションにクラクラす

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九段下の駅を降りてすぐ、闇の中に浮かぶ九段会館を見ただけで、それだけで、来てよかったと思った。この場所にこだわった3人の思いが、この格式ある建物を包んでるような気がして。“21年目のカーネーションSPECIAL”。それぞれ別に取った席が13番と15番だったとりりんと中で落ち合い、14番の人に席を替わってもらって観戦。(14番の方、ありがとうございました。)

 

たっぷり3時間のステージで、もー見事に壊れちゃった。青息吐息の夢心地で、あまり多くを語れないのだけれど。とにかく、直枝さん、カッコよすぎる…。

 

タテ縞スーツに黒シャツの3人、キマッてるー。1曲目の「OOH!BABY」でいきなりメロメロ。カーネーションの本領発揮、メロウロックの連打。そしていつも以上にサイケデリックな印象の「GONG SHOW」の間奏、直枝さんの手が動いてないのに、どこからか超絶ギターが聞こえるぜ…と思ったら、舞台ソデからギター弾きながら良明さん登場~。なんちゅー登場の仕方だ。マジシャンじゃないんだから。そして「トンピ」など挟み、博文さん登場で「ボクハナク」。あー私が直枝さんと出会った、運命の86年がよみがえり、泣けてくる。このふたりの並びがあったから、今の私があるんだもん。慶一さん登場し「DON’T TRUST ANYONE OVER THIRTY」。ステージ上はみんなサーティどころかOVER40、50だ。それがあまりにもカッコいい現在形であることに、胸のすく思いがする。

 

存在感メチャありまくりのスカパラトロンボーン北原さんが駆け回る曲も、バッファロードーターの大野由美子さん(彼女が元ハバナエキゾチカだったというのは今日初めて知った!)のキーボードとコーラスがキュートにそしてワイルドに絡む曲も、ヒックスヴィルの中森さんがガッチリとギターで支える曲も、どれもこれも楽しくって素敵だった。みんながそれぞれに、カーネーションとその楽曲を愛してるっていう気持ちがスゴク伝わってきて。

 

でもね、もっと思ったのは、やっぱり3人でステージに佇むカーネーションがすげーカッコイイってこと。ゲストを迎えて魅力的になる自分たちも知りながら、それでもたった3人で音を出すことにそれ以上の意味と自信を持っている潔さを感じるんだ。あー「十字路」…。もうこれ以上私を泣かさないで。何て胸を刺す詩なんだろう…。直枝さんの、心を引き裂くようなボーカル。ヤバい私、マジで。きゃーそしてこのイントロ、私の大大大好きな「The End Of Summer」だー。この、いつでも青春の痛みに立ち帰らせるメロディ。ちょっと狂った場所に私を連れてく詩。どこまでもせつなく、どこまでも強い、直枝さんの歌。あー。撃沈…。

 

そしてアンコールで、本当に珍しくギターを持たない直枝さんが、宮川弾トリオのピアノとストリングスをバックに歌った、「Lovers & Sisters」の色っぽかったこと。何ていう魅力的な声なんだろう。終演後とりりんとも話したのだけれど、直枝さんの最近の歌の柔らかさと色気ったらタダモノじゃない。メロディメーカーとしても、詩人としても、ボーカリストとしても、他の誰にも届かない、とんでもない高みにいるのが今の直枝さんだ。ヤバすぎ…。

 

そして。まだあるのよ。アンコールでマジ失神しそうになりました私。あんな「夜の煙突」あとにも先にもこれっきりでしょう、ステージに並ぶ6本のギタ~~~!!左から博文さん、中森さん、慶一さん、良明さん、直枝さん、そしてこの曲だけ引っ張り出されたナナナント青山さん!もーここらへんに私の20代の85%ぐらいが詰まってると言っても過言ではないのだ、どーする?このギタリスト×6は並びすぎでしょう、豪華すぎでしょう。一人ひとりのギターの音なんかモチロン全然わからなかったけど、あまりにももったいなくて恐れ多いことだけれど、もーこの際よし!後ろでは北原さんは吹くは大野さんは弾くは、鈴木祥子さんまで出てきてタンバリン叩き歌ってた!このとんでもないメンツを支える大田さんのベースと矢部さんのドラムったら、やっぱり彼らがいるからカーネーションなんだよなあと思わざるを得ない頼もしさ。ああ…。

 

もー何が何だか。錯乱してます。うっとりしてます。メロメロです。ヤバイです。ほかにもいろいろあって、とても語り足りないのだけれど。終演後の九段下のエクセルシオールカフェで、ダメな人×2名に成り果てていた、私ととりりんがかわしたバカ系ツッコミトークも、機会があれば追々披露しましょう。

 

とにかく、とんでもなく素敵な夜でした。大満足。ありがとう、カーネーション。これからもよろしく。

 


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