月夜のドライブ

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私的スティーヴ祭り!その2

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このCDを買ったのは、元グランドファーザーズで今はソロアーティストの青山陽一さんのおすすめ。(またそれかい…!)青山さんは自他共に認めるスティーヴ・ウィンウッドフリークで、03年のフジ・ロックではかぶりつきで見ていたそうだし、その後10月に鈴木博文さんのライブにゲストで出演したときはウィンウッドTシャツで登場してたほど。そしてついこのあいだの5月のライブで、ゲストのギタリスト伊藤銀次さんと、青山「実はぼくはスティーヴ・ウィンウッド馬鹿でして」伊藤「いやーぼくもスティーヴ・ウィンウッド馬鹿でねえ」という会話のあと演ってくれたのが、trafficの「Dear Mr.Fantasy」だったのです。

 

そんなキッカケがあってこの「mr.fantasy」を購入。67年、彼らのデビューアルバム。聞いて倒れました。私にとって「完璧」に近いレコード。出逢いはずいぶん遅いけれど、巡りめぐってこういうものに30代後半でも出逢えるのだから、ぼんやりとでも音楽のほうに顔向けててよかったな、と心底思う。

 

1曲目、「Heaven Is In Your Mind」のイントロ3秒で、もーマイってしまう。私の買ったリマスターのCD は12曲ものボーナストラックが入っているのだけれど、オリジナルの、「Heaven Is In Your Mind」から最後の「Giving To You」に至る全10曲の流れは、とにかく完璧。ひとつひとつのメロディの美しさ、ギミックに堕しない完成度の高いアレンジ、音楽への深い愛情を感じるアイデアの数々、そしてもちろんスティーヴ・ウィンウッドの魅力的な声。67年という時代ならではのサイケデリックな味つけは好みがわかれるかもしれないけど、今の私はこれが猛烈大好きなので、完全にノックアウト。37年も経って、こんなに色褪せない音も珍しいんじゃないかな、と思う。

 

そして。ここからは完全ハナシが外れますが、スティーヴ!彼の物憂げなルックスに、もう参りまくりです。このとき弱冠19歳の彼、その細く硬質な顎の線、柔らかそうな巻き毛、悪戯っぽい瞳…メロメロ…。はい、痩身ギタリスト好きとなじられようとかまいません。このCDのライナーに、当時のプレス向けバイオグラフィーのコピーが載っているんだけど、スティーヴへの質問「AGE:19 YEARS.」「DO YOU SMOKE:YES.」「HOW MANY CIGS. DO YOU SMOKE PER DAY:ABOUT 15 TO 20.」あたりであ~クラクラ(意味なし)。「IDEAL GIRL:SOMEONE WHO I LOVE.」でもうばったり倒れる、です。あ~、あの瞳であの声で“SOMEONE WHO I LOVE.”なんて言われた日にゃもう40度の熱出して1週間寝込んじゃう…。ま、私が直接言われたわけではないのでかろうじて寝込みませんが。今年ロックの殿堂入りをしたトラフィックの音が今も色褪せていないのはもちろんのことだけど、ワタシ的にはスティーヴ・ウィンウッドの当時のルックスが今見てもそのまんまイケてるのがポイント高いなあ。って邪道な感想ですみません。

 

勝手なタイミングでごくひっそりとウィンウッド様に盛り上がっている私、トラフィックの他の作品や、スペンサー・デイヴィス・グループ、ブラインド・フェイス、今56歳の彼の最新作「ABOUT TIME」など次々CD店から仕入れたので、これからゆっくりと彼を巡る旅をしたいと思ってるとこ。

 

*「mr.fantasy」traffic