月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

フライダーズ Presents "Time Between VOL.2" @渋谷7th FLOOR

土曜の昼下がり、渋谷の一角に満ちるグッドミュージック。演奏しているバンドのことに詳しくなくても、流れてくる音に耳がよろこび心が踊る。シンプルに、いい音楽を聴くって楽しいね!って思える豊かな時間だったな~。

 

Fryders Presents
"Time Between VOL.2"
11/27(土)
open11:30 start12:00
adv ¥2,500 door ¥2,800
at 渋谷7th Floor
【出演】Fryders / アポンタイム

 

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というわけでフライダーズを観に渋谷のセブンスフロアへ。秘密のミーニーズと同様、フライダーズも名前も存在ももちろん知っていたけど(なりすレコードだし夏秋文尚さんプロデュースだし)、私の音楽キャッチ力が長らく低調にあり触れる機会のないままだったバンドのひとつ。7月の秘密のミーニーズ新譜発売記念LIVEのときに対バンに予定されていたもののメンバーの体調不良で観られず残念だったけど(でもピンチヒッターのみんみんさん&青木さんもおもしろかったので結果オーライ)、本日リベンジかなった!

 

■アポンタイム

先攻はアポンタイム。Vo&G、B、Kb、Dr、の4人のバンド。全員のところにマイクが立ってて、始まるなり4人で歌い始めたのステキだ!ボーカルの三輪さんの声とギターとメロディが屈託なくのびやかに広がっていってとても気持ちいい。4人のハーモニーもとてもバランスがよくて、きっと演奏とともにコーラスワークもかなり時間をかけて作りあげているのだろうなーと思う音。三輪さんがMCで、フライダーズとの出会いはかなり昔の国立の地球屋というライブハウスでのオープンマイクの日で(アポンタイム結成前で三輪さんはソロで参加)、そのときフライダーズの演奏が印象に残って以来「グッドミュージックを奏でる同志と思っている」というような話をされていた。でもほんとにアポンタイムの音楽はグッドミュージック大通りのど真ん中。人生過ごすならやっぱりこういう音が流れている世界がイイ。演奏もじつに自在で、あのキーボードからこんなニューオリンズな音が?とKbの方のプレイにビックリしたりしつつの楽しい時間だった!

 

■フライダーズ

さて私にとってお初のフライダーズ。メンバーがステージに出てきて楽器の準備をしている、そのときの個々のささやかな音出しを聴いているだけでもう『好きな音』ってわかる感じがしちゃった、このそれぞれの音が混じっていっせいに鳴るバンド、私ぜったい好きに違いないよって。果たして音出しから傾れていった1曲目、ゆったりと静かな曲調の中にひそむ熱っぽさにあてられる。知らなかったけれどVo&Gの佐藤ユウキさんは12弦の人なのかー、そんなの変態(ホメてます)なのでイイに決まってる…。そして思っていた以上にフライダーズはギターバンドだった。佐藤さんと青木さんのギターの絡みが、重くて甘くてカッコイイ…!先日ソロで聴いたみんみんさんのキーボードはバンドサウンドの中でこう鳴るのか~、かっけーぞー。

 

今日のライブ、なるべく行きたいなと思ったのは、フライダーズがセカンドアルバムを録音してたことをTwitterで知っていたので、きっとバンドの音の鳴りがいい状態なのではと思ったから。佐藤さんはMCで、「録音のときもマスクしてたのでメンバーのマスク無しの顔見るの久しぶりです」と(!)言っていたけれど、バンドとしてとっても息の合った状態なのが聴いてても感じられる気がした。佐藤さん、夏秋さんのこと「なくてはならない人で」って話もしてた。ファーストのとき、自分たちでは入れないつもりだった曲を「これやったほうがいいよ」とアドバイスもらって録音して、その時はピンときてなかったけど今になってその意味がわかる(大意)、とか。今回も「そろそろセカンド作ろうと思ってて」とメールしたら「ちょうど昨日ファースト聴いてたよ!」と熱いメールをもらって今回もお願いすることになった、など。来年の4~5月頃予定と言っていたかな。

 

佐藤さん、生まれは岩手だそうで、(育ちは東京だと言っていたから私の思い込みなのだろうけど)なんとなく北の空気を感じるボーカルとサウンドだなって。個人的に北方に親しみを感じる私の心にしっくりくる。それにしてもツインギター最高だー。青木さんは秘密のミーニーズのときと使ってるギターは同じなのに、当たり前だけどまったく違うサウンドでフシギ。でもどちらのバンドでもいい響きは変わらず…たまらん…。よい曲いっぱいあった。アンコール最後の曲だったかな、ベースの音色にも泣きそうになっちゃった。いいサウンド奏でるいいバンド。間奏や後奏になると佐藤さんがドラムのほう振り向いて、メンバーで心通わせつつ弾くのが楽しい感じが伝わるのもとてもよかった。フライダーズ、CD聴こう、曲覚えよう、セカンド出たらそれも聴こう、ライブまた観に来よう。

 

いいバンドがいい音鳴らして歌ってる風景は、やっぱり私たちのチカラになる。そういう人たちがこの世界で音楽を続けてくれてることって、音楽奏でられない私にとってもすごくすごく大事なこと。そう思った"Time Between VOL.2"でした。渋谷をあとにする足どりも、心も、軽やかだった。アポンタイムとフライダーズのみなさん、素敵な時間をありがとうございました!

 

そうだ、フライダーズからライブ予約特典でお土産にいただいたCD-Rもとってもよかった!1曲は、昨年のコロナ禍でのステイホームの時期にメンバー間のリモートでやりとりして録音した曲だそうで、佐藤さんは「まあよかったら聴いてみてください」なんて軽い感じで言っていたけれど、シロウト耳にはそんなリモートな状態で作ったとは思えなかったな~。ミュージシャンってスゴイ。

 

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