月夜のドライブ

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こまっちゃクレズマ、山田晃士&流浪の朝謡 @下北沢440

画像水曜の夜、こまっちゃクレズマ観に、下北沢440行ってきました。もう、こまっちゃクレズマのカッコよさったらなかった…!ちょっと鳥肌立っちゃうぐらい。

 

6月4日(水) @下北沢440
『流浪クレズマ』

■山田晃士&流浪の朝謡[山田晃士(vo,g),福島久雄(g),伊藤啓太(b),ロジャー高橋(ds),渡辺隆雄(tp)]
■こまっちゃクレズマ[梅津和時(sax,cl),多田葉子(sax),松井亜由美(vl),関島岳郎(tuba),ゲスト:原さとし(banjo),夏秋文尚(ds)]
19:00/19:30
\2500/\3000(2drink別)
 

 

この日のライブは山田晃士&流浪の朝謡さんのほうがホストバンドということで、こまっちゃクレズマが先の出番でした。

 

■こまっちゃクレズマ

私は2度めのこまっちゃクレズマ体験。5月の新宿行けなかったからなー。1月にはじめてこのバンドを観たとき(梅津さんを見るのも初めてだった)本当に楽しくて楽しくて、今日のライブも心から楽しみにしていたのだけど、やーもうハンパないカッコよさでした…。今思い出しても鳥肌立っちゃう。

 

前回観た1月は、こまっちゃクレズマにドラマー夏秋さんがはじめてゲスト参加したライブだったと思うんだけど、それから何度かのライブ参加を経て、夏秋さんのドラム、はっきりと、あのときの50倍ぐらいカッコよくなってた!もう、ほんとびっくりした。バンドってこういうことなんだなー…。時間と体験を共有することでしか生まれないもの。もう今日の夏秋さんの音は、「こまっちゃクレズマのドラム」以外の何物でもなかった。ジャック達とも西村バンドともesqともちがう、でも、夏秋さんそのものとしか言えない音。ほんと驚いたし感動した…。

 

1月のときより演奏時間自体は短かったような印象で、前回のような長いドラムソロはなかったものの、それ以上に、こまっちゃクレズマの音にビシッとハマッたフレーズの嵐で、ため息の出るようなすばらしさ。特に3曲め(たぶん「RUMELAJ」というナンバー)のドラムは、崩壊寸前のカッコよさでした。参った…。それと「マイムマイム」もヤバかった。ドラムの音の気持ちよさに意識吹っ飛びそうになった。夏秋さんのスネア必殺すぎる…。最後「ウェスタン・ピカロ」の曲中ソロも、思い出すだけでドキドキが止まらない。はー、ほんとヤバい…。キケンです。

 

と、(ついついドラムばかり見がちになりつつも)こまっちゃクレズマをとっぷりと堪能。梅津さん、見れば見るほどすてきなミュージシャンだなー。ひょうひょうとした人柄がにじみ出るMC、音楽を心から楽しんでるのが伝わるすばらしいステージング、そしてやさしさとユーモアとクレイジーさのあいだを自在に行きかう演奏。多田さんは相変わらずキュートでパワフルでかわいい~。このふたりのクラリネット+サックス、もしくはサックス×2、時には歌だったり口笛だったり…は楽しくもすさまじい。「ウェスタン・ピカロ」のイントロ、朝焼けのようなデュオの音色を聴くときに感じるこの恍惚こそ、こまっちゃクレズマの醍醐味なんだろうな…。松井さんのヴァイオリンの音は、静かに鳴っていたかと思うとふと情熱的に零れ出してどきっとする。関島さんの姿は私の席からはよく見えないながら、とにかくテューバの音はずっと鳴りっぱなし。ブラボー、低音。次の日の朝、無事韓国に飛び立てたでしょうか?ゲストのバンジョー原さとしさん、ウェスタンシャツにテンガロンハット、長身のナイスガイでしたー。楽器弾ける人はだいたいなんでも尊敬の対象だけど、バンジョーなんてモスト尊敬インストゥルメント。琴みたいな音から速弾きまで、いろんな音を出す手元をうっとりと眺めてしまった。

 

ああほんとうに楽しかったしすばらしかった。こまっちゃクレズマ、またすぐにでも観たいし何度でも観たい。ちょっと比類ないカッコよさですコレ…。そうそう、メンバー紹介のMCで梅津さんが夏秋さんを紹介するときに「ゲスト!…といっても、“ゲスト”としてはこれで最後かもしれませんが…。というのは、正式メンバーにならないかと誘ってるところなので…。ま、なかなか、契約金の問題とかあるんですが(笑)」と冗談めかして言ってたけど、わ~どうなんだろう!?夏秋さんが叩くこまっちゃクレズマ、こんなおそろしくカッコイイ音がこれからも聴けたら、夢みたいだなー…。

 

■山田晃士&流浪の朝謡

やまだこうし、あんど、るろうのあさうたい、と読むバンド。これがまたすごかった。おもしろかったー。芸達者な人っているものだなあと。シルクハットにフリフリシャツで登場したフロントのボーカリスト・山田晃士さんがいろんな意味で凄い!言葉でうまく説明できる自信がないんだけど、とりあえず公式サイトはコチラ。バンド名から純和風な歌モノを想像してたらぜんぜんちがった。シアトリカルでヨーロピアンで情熱的でゴシックで、しかも笑えるという(笑)。売買ブルースとか巳年の歌とか歌ってたかな。冗談のような世界なのにボーカルがめちゃめちゃ歌うまくバンドの音がやたらしっかりしてるのも可笑しくてすばらしい。やー楽しかった。機会があればまた観たいなと思った。

 

 

両バンドともとても楽しくて、いい夜だったー。それにしても…いろんな場所で聴くたび夏秋さんの演奏には驚かされるけど、こまっちゃクレズマは、今までとはまたちがうまったく新しい夏秋さんを観るようで、すごくドキドキする。いいバンド、楽しいステージ、すばらしい音。次のライブが楽しみだー。