月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

『一色進お好みトークベストVOL.1』を聴いた

画像ジャック達のアルバム『HILAND』本編にブッ倒れまくってて、初回購入特典だったこのトークベストにはなかなかたどり着けずにいたのを、昨日の夜中、運動会の出場選手配置(←委員長のシゴト)考えながら、聴いてみた(VOL.1のほう)。いや、夜中に聴くもんじゃないっすね…、ヘッドフォンつけて2時とか3時とかの丑三つ時に「ククク…」とか言って、ソレ、怪しすぎだろう…。まあ昼間聴いたからといって怪しいのには変わりないと思うけど。

 

全部で11トラック、03年12月の初ライブ(!)から05年12月のバンブルビー・クリスマス・ディナーショウまでの一色さんのMCが入ってる。音楽ならともかく、一色さんのトークをミックスしてトラック番号まで振った夏秋さん、ご苦労さまでした…(笑)。1~5までのクロコダイルの初期のライブ(といっても03年から05年だからわりと最近)と、7の難波ベアーズは、私は行っていないライブ。録音状態も悪かったりするけど、こんなのよく残してたね~、特に初ライブのMCなんかは、何だかじーんとしちゃった。(じーんとするとこじゃないと思うが…。)まだ本人たちもバンドに対して半信半疑…いや一信九疑ぐらいかな…、そんな感じなんだけど(笑)、まさにここからジャック達は始まったんだなーって。

 

なんだかね~もう、一色さん、いとおしい!!こうして聴くと一色さんのMCってべつに巧いって感じでもないんだよね、止まるしスベるし落ちないし(笑)。でも、それを超えてあまりあるこの圧倒的な可笑しさ、なんなんだろう。一色進という人の人間性なのかなあ。ホント、みんな一色さんが大好きだし、みんなに愛されてるよね。じーん…。(いや、じーんとするとこじゃないと思うが…。)

 

初期のライブのMC聴いてて、ファーストのころから一色さんは「アルバムは○月ごろに出したいと思ってます」と言ってたんだな~ってのがおかしかった。個人的には、2年前、けすいけくんとこのライブレポで読ませてもらってワクワクと想像した、難波ベアーズでのMCが聴けて感激。でも今さら思ったけど、大阪のお客さんに「東京から品川までご乗車」のおもしろさって、ピンとこないかもよ、一色さん!?あと、05年10月の赤坂グラフィティの「もこみち達です!」も、記録としてなんとなく貴重(笑)。最後のバンブルイベントのMCはやっぱり最強におかしい。「奥歯にピザが挟まった…」はその後ごく狭い範囲での流行語だったしね(笑)。

 

でもね~夜中にこうしてクスクス笑いつつ、結局のところはなんだか胸を打たれちゃった。03年12月、デビューシングルを引っさげるでもなく、シーンに騒がれるでもなく、なんとな~く冗談のように初ライブをしてみたジャック達ってバンドが、たった4年であんな傑作セカンドアルバムを作りあげるロックバンドにまで成長しちゃったってことに。この4人がここに集まらなかったら、どこにも起こらなかったバンドのマジック。そして“なにげなくなんとなく”の道のりに見せかけといて、もちろんここに至るまでには、このシャイでブッキラボー揃いのメンバーの底に、「いい音楽」への並々ならぬ希求とトライがあったであろうことに、ね。

 

この4年。たった4年で、あのファーストとセカンドを物すバンドって、やっぱり奇跡的じゃないかな。一色進の楽曲をバンドでそれなりに演奏する、という程度のレベルでなら4年で2枚も可能だとは思うけど、『MY BEAUTIFUL GIRL』と『HILAND』がそんなお茶濁し的発想からはるか離れた場所にあるアルバムであることは明らかで、この中に並べられた、この4人でなければ生まれ得ない楽曲の個性とクオリティには、ある種のバンドだけが手にできる奇跡を感じるから。

 

…って、たかが特典のトークベスト一枚でどこまで語るんだ、私(笑)。でもほんと、勝手ながらいろんな感慨を感じちゃう「VOL.1」でした。続きはまた「VOL.2」で。その前にレコ発ライブかな?