月夜のドライブ

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神園さやか、ジャック達 @ 赤坂グラフィティ

画像すっかり遅くなっちゃったけど、あの日曜のことをカンタンに。ほんと、この日は行けるかかなり怪しかったのだけど、最強のB級ロックバンド・ジャック達がアイドル・さやか姫のバックをつとめるだなんて、こんなレアなライブ行かないわけにいかないじゃん…。ってことでムリヤリ討ち入ってきた。

神園さやか バースデイライヴ2007』
ゲスト:ジャック達+西村純(Key)fromヨシンバ
2007.07.29(日) at 赤坂グラフィティ
open 11:30 start 12:00

 

■開演前

しかし日曜の真っ昼間に出かけることになるとは思わなかったなあ、赤坂グラフィティ。開場時間すぎておそるおそる中へ入ってみると(いや別に恐れることもないのだが)、わ~、いわゆるロックのライブとは見事に違うぜ客層!っていうかほぼ男性ばっかだ…。演歌アイドルさやかちゃんだけあって、年齢も幅広~い…(たぶん)。ジャック達のライブの客層もいつも相当ビミョウだけど、ここに至ってビミョウ同士が混じってもうわけのわからないことに(笑)。うはは、こんな謎めくオーディエンスのひとりになれて光栄、来てよかったー(笑)。

 

ちなみにごく普通のロックファンは神園さやかちゃん知らないよね、05年のバンブルビー・クリスマス・ディナーショウを観た人以外は…。(公式サイトはコチラ) 私ももちろんバンブルライブのときがはじめてだったのだけど、そのときは「ゴスロリ演歌」のふれこみで、黒に白フリルのゴスロリ衣装に身を包んださやかちゃんが、「おじいちゃん」という演歌をカラオケで歌っちゃうというパフォーマンスに面喰らったのだった。と同時に、彼女の礼儀正しい立ち居振る舞いに演歌歌手の矜持を見て、感心もしたっけ。でもそのさやかちゃん、ここ最近はポップス路線へとシフトしてるとのこと。

 

■第1部・ジャック達

で、まずはステージにジャック達登場~!バンブルライブでジャック達を体験済みの人もいたからか、さやかファンからもめっちゃ熱い歓迎を受ける4人!うはは。「あとで美しいものが出てきますから、ちょっとだけガマンして聴いてください(笑)」みたいな一色さんのMCあり、ギャーン!とこのイントロ、うわ「乙女座ダンディライオン」だ、かっちょええーーー(泣)!!このギターのリフとドラムのパターン、何度も言うけどカッコよすぎる。で…。次に「EASTEND JUKEBOX」とアナウンスあり、もう2曲めでいきなりドキドキが最高潮に。とにかく、私が今いちばん好きな夏秋さんのドラムといったら、ハッキリとこれ、だから。最近のライブで聴くこの曲の彼のドラムは、私のことを世界の果てに連れて行ってそのまま置き去りにしてしまうぐらいの凄まじさ。ダメだ…、気失いそう…。

 

そういえばこの日のジャック達のセットリスト、このあいだの代官山と1曲もかぶってなかったね。最初の「乙女座ダンディライオン」やこのあとやった「Easy To Fall」、「STRANGE MOVE」や後半での「PICNIC FAMILY」、全体にB級歌謡ロック的というか、ファニーなロックンロールナンバー中心で、さやかちゃんっぽくもあり、赤坂グラフィティっぽくもあり。それに、ジャック達の演奏もいつになくアウトラインがパキッとしてたような。というか、キハラさんのギターがキマリまくってた!

 

あの~、あれだよね(以下しばらく妄想です…)、思うにジャック達って、夏秋さんとピートさんのリズム隊は、理知の風吹かせる天秤と水瓶のコンビだけあって(いや関係ないかもしれないけど)、いつも淡々とあんな感じでまず調子崩すことないし、逆に一色さんは調子整うってことがないし(笑)、そうなるとキハラさんのギターがその日のジャック達の調子を決めるのかなー、なんて。もちろんリードギターはバンドの華だから印象強くて当然なんだけど、特にキハラさんって、いいときと悪いときの差がわかりやすい気がするから、ね(笑)。で、この日は調子よかったんじゃないかな~。あ、私はどっちのときのジャック達もそれぞれに大好きなんだけどね(←ジャック達バカ…)。

 

この日はね、すごいよ、ジャック達の曲にさやかちゃんファンのみなさまの手拍子がついちゃってたから!裏打ちじゃないヤツ(笑)。や~、もうなんだか素敵。みんなホントジャック達を温かく見守り、その音楽を楽しんでたなあ。いつもなにかと難癖つけてばっかりのひねくれたロックファンとしては、ちょっとわが身を反省させられるぐらいのピュアな楽しみ方だったよー。そんな中、ジャック達もすっごくゴキゲンに演奏してるように見えた。あー楽しい~。

 

■第2部・神園さやか+ジャック達

5曲ほどやったところでいちどバンドは捌けて、しばしの休憩タイムを挟み、いよいよさやかちゃんコーナー!おお、最初のこの曲のイントロは…「木綿のハンカチーフ」じゃないっすか!うっわーーーねーねーねーーー夏秋さんがこの曲叩いてるよ!キハラさんがあのフレーズ弾いてるよ!と超常現象を見ちゃったぐらいの勢いでコーフンしてると、サビの「♪いいえ あなた~」のところで、後方の男性陣から「さーやか!さーやか!」の野太いさやかコール(笑)!わははは!もう最高!!楽しいよー!別のところでは「エークボ!エークボ!」って(笑)。あーもう、いいなあ。

 

そのあとも「唇を熱く君を語れ」とか「I DON'T KNOW」(Babe!「アーイドンノー、ロンリネス、君のロンリネス♪」ってやつ!)とか、まさかジャック達とこの曲が結びつくとは…という曲のオンパレード。夏秋さんが叩く「フレンズ」だよ!?キハラさんが弾く「DOWN TOWN」だよ!?『えーっと、夏秋さんは今つまりユカリさんをやってるってことか?』とか『レベッカのドラムって誰だっけ~』とか『キハラさんが弾いてるこのフレーズってそういや村松さんなのか?達郎か?』とか、もうグルグルいろんなこと考えながら聴いちゃったー。たのしー。サポートで参加のヨシンバ西村純さんのキーボードがまた、バリバリ80年代っぽい音色で大活躍。それとねー、キハラさんのギターがずっパマリ!!キハラさんのギターって、いい意味で大衆的で、変なこだわりがなく開かれてる感じがすごくいいなとふだんから思ってるのだけど、その持ち味って、こういう歌謡曲やポップスにものすごく合うんだなーと発見。そうか、だからキハラさんが弾くとジャック達はよりジャック達的なるもの、になるんだなー。とか、勝手に感動…。

 

そしてさやかちゃんは(当たり前だけど)歌うっまいなーーー。ヘタなのを雰囲気でごまかすその辺の歌手の逆で、うまくてまっすぐで素直。(ちなみに一色さんはヘタなのを隠さず素直。)それから前記事でも書いたけど、さやかちゃんのMCってのがちょっと天才的なキラメキがあるんだよね~。とても敏捷で機転のきくMC。そしてさりげないプチ毒。おもしれー。あれは天性のものなんだろうな。

 

■Happy Birthday

途中、そう「フレンズ」の前だったかな、「次は『フレンズ』をやります」と言って、音を待つさやかちゃんに、バンドが差し出したイントロは「Happy Birthday To You~♪」、それとともにケーキがステージに運ばれるというサプライズ。ところが、歌う一色さんがキーを取るの失敗して、誰もこれまで聴いたことのないようなハッピーバースデイソングになってた(笑)。頼むよーーー、一応ボーカリストなんだから(笑)!!そこからしばし、ファンの撮影タイムとプレゼントタイムになっちゃって、その光景も凄くて、おっかしかったー。もうさやかファンのみなさま、バンバンこれでもかってプレゼント渡しまくっててすげー(笑)。いやもーファンのあるべき姿でしょう、美しい…。

 

■第3部・ふたたび神園さやか+ジャック達

2部が終わってもういちど休憩をはさんだ第3部に、すごいものが待ってた。ジャック達だけで1曲「PICNIC FAMILY」を演ったあと、ナナナナント!さやか sings ジャック達!「アルバムを聴いて、私がいちばん気に入った曲です」と、「恋はこりごり」を“喫煙席”バージョンで。タイトな演奏をボーカルで壊すのがB級ジャック達の魅力だけど、さやかジャックはキュートでタイトでマジうま~!カッコよかったー。

 

でも、なによりも、この日私が震撼としちゃったのは、一色さんの曲にさやかちゃんが詞をつけた「地図にない道」。もう、ほんとにすごい曲だった。カッコよかった…。三拍子のポップロックで、しかもえらい難しいメロディなんだけど、それを波を乗りこなすように歌い上げるさやか姫と、バンドの演奏は、ほんとに感動モノだった。ジャック達BBSで、一色さんがさやかちゃんの詞を「すげーいい、初めて書いたとは思えない」と言っていたから、詞もつとめて聞こうとしていたんだけど、ああ、ほんと、いいねー。一色さんのメロディのよさをずっと前から知り尽くしてたような言葉の選び方、そして乗せ方。ああ、ほんとにびっくりした、この曲。カッコよすぎた。これは、CDにしてほしいなー。また聴きたいし、なんどでも聴きたい!!!!

 

もう、その新曲だけでめいっぱい感動しちゃって余力ないぐらいだったけど、「愛のさざなみ」がきちゃってまたブッ倒れる。そうだ、バンブルのときもやったんだよねコレ。素直に考えれば島倉千代子→さやかちゃんの演歌ラインだけど、もちろんロックバンドが演奏するロックバージョンだから頭に思い浮かぶのはカーネーション。この解釈を発想する直枝さんの凄さをあらためて感じつつ、ジャック達バージョンもカッコよかったーーー!

 

■アンコール

アンコールまでたっぷり驚かせてもらった、これまたグラフィティっぽい「君の瞳に恋してる」だったんだけど、ここで出たさやかちゃんファンのスタンディング&振りが凄かったよ~!蛍光棒(というのか?)を腕につけて、ふりふりふり、ばきゅーん、とかって!わーわーわーみんなでやってるー!スゴーーーイ、楽しい~っ(笑)!

 

 

…と、ジャック達とさやかちゃんと客席までを等分に見てしまったぐらいの楽しみっぷり。あー驚いた、珍しかった、おもしろかった!もうね、「さやか達」サイコーでした!ステージ上のさやかちゃんも、ジャック達+西村さんの5人も、終始楽しそうだったなー。ほんとはもっともっといろいろ書きたいことあったんだけど、とてもじゃないけど書ききれない~。さやかちゃん+ジャック達、ぜひぜひまたの公演を希望します!これ、ヘンな魅力があるよー(笑)。ほんと、来てよかった。さやかちゃん、それからこれだけのカバー曲の演奏を(慣れない10時入りで)こなしたジャック達のみなさま、お疲れさまでした!

 

 

*セットリスト(工市蝋さんにお借りしました~。ありがとうございます!)

【第1部~ジャック達】
乙女座ダンディライオン
EASTEND JUKEBOX
EASY TO FALL
MY BEAUTIFUL GIRL
STRANGE MOVE(変な引越し)

【第2部~神園さやか+ジャック達(+西村純)】
木綿のハンカチーフ
唇よ熱く君を語れ
フレンズ
初恋
I DON'T KNOW

【第3部~神園さやか+ジャック達(+西村純)】
PICNIC FAMILY(ジャック達)
恋はこりごり
地図にない道
DOWN TOWN
LOVI'N YOU
愛のさざなみ

【アンコール】
君の瞳に恋してる Can't Take My Eyes Off You