夏秋さん×高浪さんで、スリーカード。…あー、(C)nakamura8cmさんのこのフレーズ、いちど使ってみたかったんだ～。使えてウレシー！（←たぶんまちがった昂揚感。）というわけで、サイキン夏秋文尚さんカテゴリーでマニアックなのやっていなかったので久々に。ドラマー夏秋さん参加のトラックが入ってる8ｃｍCD、左から古い順に、『いつも上機嫌』高橋ひろ、『ぼくのマリーWARS!!』宮村優子 with 岩田光央、『DA・DI・DA』田原俊彦、です。
 まずアニメ系から。『ぼくのマリーWARS!!』（96年）は、nakamura8cmさんのこの記事で存在を知ってひとしきり悔しがり、その後めでたく手に入れた一品。ホント何やってんでしょうね、いい大人が…。このCDについての詳細は師匠の記事を読んでいただければそれでOKなのですが、1曲めの「ENDLESS PARTY」が高浪敬太郎さん編曲で、バックを固めるミュージシャンたるや、ドラムス夏秋冬春、ベース沖山優司、ギター鈴木智文、フルート川口義之…、と湾岸バカを悶えさせてあまりある豪華さ。そして、破壊的にパワフルなみやむーの歌はそのすべてをひとりで逆ベクトルに持っていっちゃっててすごい。3トラックめに入ってるカラオケのほうが、智文さんのナイスなアコギや川口さんの素敵なフルートを落ち着いて鑑賞できるかも…。 |
 田原俊彦さんの『DA・DI・DA』（96年）は、「DA・DI・DA」、「HEARTBREAK RAIN」の2曲が入っているのだけど、どちらも作詞・松井五郎/作編曲・高浪敬太郎。どうして田原俊彦と高浪さんがここで結びつくことになったのかはよくわからないんだけど…。「DA・DI・DA」も「HEARTBREAK RAIN」も、50’ｓテイストのロックンロール（ロッカバラッド）、プラス、ちょっぴりピチカート・ファンク風味というか…。「DA・DI・DA」のイントロなんか、マラカス持ってる小西さんが踊ってそう。で、このシングル盤もミュージシャンが豪華です。「DA・DI・DA」のほうは、オルガン久米大作、ベース中原信夫、ドラムス夏秋冬春、Eギター鈴木智文、パーカッション帆足哲昭（←ホアチョさんだよね！）、クラリネット＆サックスJake H.Conception。カップリングのほうではオルガン中西康晴、ベース沖山優司、ドラムス夏秋冬春、Eギター鈴木智文、とか。夏秋さんのドラムやっぱしカッコイイです。 |
 楽曲としてはこれがいちばん好きなので、これをいちばん最後に。高橋ひろさんの『いつも上機嫌』（93年）。チューリップに在籍してたこともある高橋ひろさんが、ソロになって最初に出したアルバム『君じゃなけりゃ意味ないね』と同時発売のシングルだったみたい。表題曲・カップリング曲ともに、高浪敬太郎さんの編曲。このシングル盤にはクレジットは掲載されていないのだけど、アルバムのほうを参照すると、「いつも上機嫌」のバッキングは、ドラムス夏秋冬春、ベース沖山優司、Eギター斉藤誠、Aピアノ河合代介…等で、コーラスにひろさん本人＋高浪さん＋寺本りえ子さん、なんてことになってます。高橋ひろさんの甘い声にドゥーワップ風の厚いコーラスがかぶってくるこの曲、ほんとに素敵で、「ポップス」とはこういうもの、というお手本みたい。いつも思うことだけど、なんでもない顔した普遍的なポップスを生み出すことほどシビアな作業ってないんだよね。高橋ひろさんみたいな（もしくは堂島孝平くんみたいな、黒沢健一さんみたいな、杉真理さんみたいな、楠瀬誠志郎さんみたいな、こないだ書いた三谷泰弘さんみたいな…etc）こういう王道ポップスがここまでクオリティ高くいてくれないと、裏街もうまくやさぐれられない。それが音楽界全体のクオリティってものじゃないかなって思う。…当時ニュースにもなったけれど、高橋ひろさんは、05年に41歳の若さで亡くなってしまった。あまりにも早すぎるよね。 |
というわけで夏秋さんと高浪さんの名前が並ぶ8ｃｍシングル3枚、でした。表題曲3曲はカラオケ収録なので、それだけ並べて夏秋さんのドラムに集中してみたり。どれもポップでさりげないドラミングなのだけど、シンバルの音とか、ふっと顔を出すクセのあるパターンとか、やっぱり同じ人が叩いてるんだなーと感心。夏秋さんのドラム、ほんと聴いてるだけでシアワセになるなー。…ってコレ、盆栽の枝ぶり眺めたり錦鯉の模様を愛でたりするようなのに近いのか…。
夏秋さん×高浪さん関連といえばこんなのもありました。→ウクレレカフェカルテット「赤ワインと☆♀○♂」
