月夜のドライブ

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シネマ、堂島孝平@東京キネマ倶楽部

画像やー昨夜行ってきましたよ、ウグイス谷!メッチャ濃い夜だったー。すっごい楽しかったー。とんでもなくキラキラポップだったー。もう何から書いていいかわかんないし、絶対全部なんて書けない!あんなメンツのあんなライブ観られること、もう二度とないだろうなー。まとにかく、この顔ぶれよ。凄すぎる。

 

堂島孝平 presents SKYDRIVERS HIGH Vol.03』
堂島孝平&Hi-Tension Please!:堂島孝平(vo,g)、八ツ橋義幸(g)、小松シゲル(dr)、tatsu(b)、渡辺シュンスケ(kb)
★シネマ:松尾清憲(vo,g)、鈴木さえ子(dr)、一色進(b)、錦織幸也(g)、小滝満(kb) (サポート)小泉信彦(kb)
★ゲスト:鈴木慶一ムーンライダーズ)、ROLLY

(以下、コーフンしすぎて長文になっちゃいました…だってすごかったんだもん…。)

 

大雨の鶯谷で、ひっさびさ(ライダーズ@野音以来)のとりりん&とりりんの同僚Kさんと待ち合わせ。私は初めて行く東京キネマ倶楽部。駅からほどない距離のハコなのだけど、ちっちぇーエレベーターが二基しかないのと、雨のせいで、入場はなかなかはかどらず。ここは元々キャバレーか何かだった場所だそうで、昭和レトロな場末のゴージャス感が独特ぅ。今夜はシネマのギタリスト錦織さん(らぶ~)を見る気満々の私、こないだのロフトで錦織さんの位置右のほうだったから、今日も何となく右めに陣取る。ちなみにとりりんは「シゲルくんとシュンくん目当て(はあと)」と言い切っていた(笑)。ステージ上はすでにマイクスタンドが林立していて、ドラムも2セット。「第3部」への期待がいやがうえにも高まる…。

 

堂島孝平

どんな構成でいくのかなーと思ってたら、最初に登場したのは堂島くんセット!ナマの堂島くん観るのは去年2月のカーネーション対バン以来だなー。アコギをかき鳴らしながら「♪I still thinking about you~……1曲目からみなさんの参加型でいきたいと思います!」と、いきなり客席のコーラスを求める堂島くん、もーつかみはバッチリ(笑)。ホント堂島くんって、MCも歌も達者で唸っちゃう。こんな素晴らしいメロディ書けて、ギターも弾けて、顔かわいくて、声甘くて、喋りが上手で、バク転までできちゃって(この日はしませんでしたけど)、こんなポップスター他にいないよなー。こういうアーティストを同時代に持てていることは、音楽ファンすべての誇りだと思う。またバックのHi-Tension Please!の演奏が、このメンツ見りゃ当然のことながら、強力で素晴らしすぎ。小松シゲルくん(from NONA REEVES)のドラム、激しくてカッコよかったなー。(当然、とりりんはメロメロ。)カーネーション他のサポートでも引っぱりだこの渡辺シュンスケくん(from cafelon)のキーボードも、いつもながらメロウで素敵。(当然、とりりんはメロメロ。)このバンドどこをどうとっても「ロック」で、それが堂島くんのポップさと重なって、とんでもないスケール感。やっぱりバンドサウンドっていいなーって、つくづく。堂島くんセット、たっぷり1時間ぐらいやって終了~。

 

■シネマ

ほんの少しの時間を挟み、いよいよ次はシネマの登場!ムーンライダーズ30周年企画をキッカケにした新宿ロフトの奇跡の再結成ライブから半年。そのあいだに、『GOLDEN☆BEST』の発売があったり、ロフトのライブを観た堂島くんからの対バンのオファーがあったりで、この夜のライブになったというわけ。すげーなー、音楽ってイキモノなんだなー。1曲めは「スイッチ・オン(LET'S SHOW BEGIN)」。その前のHi-Tension Please!の演奏が凄かったんで、正直、全体の音圧が下がる印象はあったんだけど、あの独特のポップでアバンギャルドな動きをする音符たちが、目の前でナマで飛ばされるエキサイティングさは何物にも替えがたい。

 

っていうか、錦織さん、カッコイイんですけどーーーー!!(結局それかよ!)今日の錦織さんは、ダンガリーのシャツに赤いタータンチェックのネクタイ、ブラックジーンズ、でやっぱりモッズ風。一色×松尾がいつ果てるともないMCを繰り広げているあいだにも、まったく素知らぬ顔でギターの調整とかしてるクールな姿(笑)、もうカッコよすぎ…。そしてギター!レスポールストラトキャスター(たぶん…)を持ち替えて弾く彼の、繰り出すソロのカッコイイこと!!ちょっと遠かったので仔細には鑑賞できなかったけど、左指がフレットの上から下を激しく行き来し、右指が嘘のような動きで弦に触れて同時にアームを操作する、その細くて長くて色白の指を観てるだけでドキドキ~。うっとり~。ラブ~。当時のシネマでは解散間際の参加だった錦織さんだけど、今やこのギターなしではシネマの音は成り立たないだろうなと確信する貢献度。いやーこのギターもっともっと聴きたいよーーーー!いっそタイツも再結成してくんないかなー(ぼそっ)。

 

さえ子さんのドラムは左後方にセッティングされてて、演奏中はほとんど見えず、だったけど、ブラックの衣装で麗しいお姿~。最初の方こそちょっと固いかなって感じもあったけど、だんだん気迫が増してきて、最後のほうのドラミングとか凄かったよ!それにさえ子さんのコーラスのキュートさったら。♪ララララ、ラララ♪とか♪P,R,I,S,O,N,E,R…♪とか何度聴いてもかわいくてセクシーでドキドキするー。これこそシネマならではの魅力だよね。小滝さんは私の位置からはスピーカーに隠れて完全に見えず~(残念)。シネマのキーボードの音はやっぱり独特で、今あまり聴かない感じのニューウェーヴな音、逆に新鮮!と思った。

 

そしてシネマといえば、の(そうなのか?)、一色×松尾の掛け合い漫才…じゃなくてMC!いやー一色さんメチャ飛ばしてました~。私なんか「大丈夫かなー」とハラハラしちゃったよ(笑)。でも、いつもながらのすべり気味(笑)のMCも温かく受け入れられ、妙にウケてたねー。あーおっかしかったーーー、笑った笑った。懲りずにまたやってたよ「コクチモモコ」(笑)!もーMCのこと書いてたらそれだけで終わっちゃうんで割愛しますけど、「甲斐バンド」「ベースの方は少し黙っててください」「その人は出ないんですけど」…などなど、詳細聞きたい方は直接私まで(笑)。途中、堂島くんも参加しての演奏があったんだけど、一色さんのMCの飛ばしっぷりに困った堂島くんが、松尾さんに向かって「どうすればいいですか?(笑)」松尾「…次に行こう」というやりとりもウケた(笑)。でも、後半の「火事」ボケはマジで会場を爆笑に陥れてたね!あーグッジョブでした(詳細は私まで・笑)。(ってベースの話はないのかい!)

 

その堂島くん参加曲は、堂島くんが松尾さんと近づくキッカケになった(堂島くんが杉真理さんのライブを観に行ったとき、松尾さんがゲストでこの曲を歌ったのだそう)という名曲「電話・電話・電話」!堂島くんのボーカルはやっぱり、このポップな曲に見事にハマッてた。そしてその後ゲスト・鈴木慶一さんが加わり「雨のチャイナタウン」。慶一さんがステージに現れるだけで場内「おおっ」とどよめき、2コーラスめで♪雨が降る~♪とあの独特のボーカルが入った瞬間、大げさじゃなくステージの雰囲気一変するぐらいのオーラ。掛け値なしのロックスターだなー。

 

それにしてもつくづく、シネマの楽曲の奥深さに恐れ入る。ナマで演るのはちょっと無理があるんじゃないかと思えるような、複雑でシアトリカルな曲ばかり。それをナマで演っちゃうとんでもなさ。「バラの女」圧巻だった!エキサイティングなコード進行、変拍子の激しさ、ギターソロの華麗な旋律、マジ震えるよ。「クリームソーダ・ベイビー」のドラムもずっしり重くてカッコよかったなー。この日のシネマ、あとになればなるほど演奏よかった感じがする。やっぱり単発ではもったいないなーこれほどのバンド。…と思ってたら、なんと「ニューアルバム」が出るらしいよ(驚)!新作!しかも慶一さんプロデュース!21世紀の時空、いったいどうなってんだよ…。いやー激しく楽しみです。

 

■第3部

もうここまででお腹いっぱいもう入りませんってぐらい大満足だったのだけど、アンコールという名の第3部が凄かった…。拍手に導かれて、まずは堂島くんバンドが再登場、そしてシネマ。うわ~小松くんとさえ子さんのツインドラムだなんて、レアだなー。そして何やったと思う?(って私はこの曲知らないんですが)堂島くんがKinKi Kidsに書いた曲、「カナシミブルー」!元曲はわからないんだけど、めっちゃカッコいいアレンジ、ラウドで重たいメロディアスハードロックだー!で、この間奏でシュンくんの印象的なピアノに至ると間髪入れず堂島くんの「今日のゲスト、ROLLY~!!」の紹介が入り、ROLLY、ステージ左手上方のミニステージから、レスポールめちゃ弾きで登場~!うわカッコエエーーー!絨毯敷きの階段(そんなものがあるこの会場もスゴイが)を降りてくるその姿がゴージャスすぎて笑える!また衣装が、細い身体にピッタリくっつくスケスケ黒の上半身(しかも背中開き)に、花柄の黒タイツが下に見えるスリット入りの黒ズボン、みたいな(詳細はどうなってるのかよく分からず)悶えるコスチューム。うーん、素敵すぎる。ROLLYって初めてナマで見たけど(たぶん)、ギタープレイ、想像以上だった。いやブッ倒れましたマジで。で、ビジュアルそれだけブッ飛んどきながら、喋り始めると普通に人のいい感じの大阪弁で、おっかしかったなー。

 

で、さらに、ここで慶一さん呼び入れられる、ですよ!この第3部では、一色さんもギター(例のピンクのサイケテレキャス)に持ち替えてたんで、前一列に並ぶ並ぶギター!左から、一色進、鈴木慶一堂島孝平松尾清憲ROLLY、錦織幸也、八ツ橋義幸、計7本だよ!ぎゃーーーもう、ギタリスト好きにはたまらない~、ヨダレ出そう~。この並び観られただけでも今日来た甲斐があった…。特に、右側の専門職3人のギターは、シビレたーーー。ROLLY×錦織さんのバトル、終始凄かったよー。ああ、貴重なもの観たなー。で、慶一さん参加でムーンライダーズの曲、なんと「MODERN LOVERS」、レアだー!さらにそのあと!鈴木さえ子さんがドラムを離れて前のマイクに立って、「SOMETHING IN THE AIRだってー。慶一さんがすぐ隣でコーラスつけて、うわ、サイコ・パーチズじゃんー、泣ける…!小松くんの重たいドラムにギター7本(笑)、間奏ではさえ子さんがキーボードブースに走りこんでソロ弾いたりもして、プログレッシヴ風味のこの曲、カッコよかったよー。さらにさらに!家が電器屋さんだったROLLYが、修理したラジオでこの曲聴いて一気に松尾ファンになったという、松尾さんのソロ曲「愛しのロージー!ああ名曲~~~。ホントこの日は出てくる曲出てくる曲、極上メロばかりでね、シネマ~堂島くんという道筋にある、王道ポップロックの素晴らしさを痛感した。こういう音楽家たちが、どしどしいいメロディを世の中に送り出してくれることの幸福。ROLLYがいちばん最後に「世界中で今の瞬間、この東京キネマ倶楽部がもっとも正統派で良質なポップスを演奏してる場所じゃないでしょうか」と言ってたけど、来てる人みんなそう思ってたと思う!で、最後は堂島くんの曲で締め。右のほうでギュインギュインとギターを炸裂させてる職人たちを尻目に、左のほうでは一色さんと慶一さんがお気楽な感じで背中合わせでギター弾いたりしてるのがお茶目で笑えた。

 

は~。もうタメイキ。いろんな意味ですっげーライブだったな。こんなライブを仕組んで形にし続ける、堂島くんという人の実行力と音楽への惜しみない愛に、本当に頭が下がる。あのギタリスト×7人の異様な並び(笑)は忘れられないなー。そして、錦織さん、ホントカッコよかった~…(まだ言ってる)。いや外見もですけど、ギターがね。シビレた。終わってみれば3時間超、あまりにも濃いライブでした。ミュージシャン&スタッフのみなさん、素晴らしい時間と空間をありがとう!

 

*なんとなくセットリスト

(すごくいい加減かもです、とくに堂島くんの曲タイトルは全然自信なしでスミマセン)

堂島孝平
Still
スカイドライバー
てんでバラバラ
なんて悲しい歌聴いているんだろう
So She, So I
Freedom
高速の男
LUCKY SAD
45℃
ルーザー

シネマ
スイッチ・オン(LET'S SHOW BEGIN)
グッバイ・ハートブレイク
ベルベット・パーラー
HOTEL
電話・電話・電話(with 堂島くん)
雨のチャイナタウン(with 慶一さん、堂島くん)
君のプリズナー(with 慶一さん、堂島くん)
夜のCafé
バラの女
クリームソーダ・ベイビー
愛しのクリスティー

アンコール(堂島バンド&シネマ&ゲスト)
カナシミブルー(with ROLLY
MODERN LOVERS(with 慶一さん、ROLLY=つまり全員)
愛しのロージー(全員)
サンキューミュージック(全員)