月夜のドライブ

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ジャック達、捏造と贋作、川喜多美子@代々木Zher the ZOO

画像は~。ただいま。特濃4.2みたいな日々は4月で終わりかと思ってたらとんでもないよ。いや濃かったなーーーー、今晩のライブも!ほんと時空が歪んでるよ、2006年のトーキョーシティ。それにしても、ジャック達が…。カッコよすぎてジャック達じゃないみたいだったよーーー(泣)!!いやいつもカッコいいんだけど、今日は特別カッコよかった!えーんどうしよう。

recommuni presents「レコロケ4」
D-DAY/TIGHTS レコ発ライヴ @代々木Zher the ZOO
捏造と贋作
川喜多美子(D-DAY)
ジャック達

寝る時間なくなるので、もーほんと手短に、感想など。

 

実は、この日の早朝、ふとんの中の5歳児が身体熱くて、熱計ったら39.6度だったときは、『8月から続いた私のジャック達ライブ連続参戦(東京のみね)も、前回で終わりか…』と思った。園で溶連菌感染症が流行ってたんで絶対それだと思ったし。でも午前中病院行ったら、そうじゃなくてただの風邪だったので、結局ライブに来ちゃったんだけどね。って、女性セブンに「バカッ母」とか書かれそう…。ええジャック達バカですよどうせ。で、小雨の中、代々木Zher the ZOOへ。整理番号けっこう早かったので、今日は迷わず前の方で見ちゃいました。スタンディングだったし、前回の吉祥寺が後方観戦だったぶん。もーおかげで堪能。は~。

 

■捏造と贋作

さんざん噂には聞いていましたが、初めて観ました!うひゃースゴかった!「捏造と贋作」という名前とか上野耕路さんのイメージから、勝手に、もっと冷徹で批評的な音楽を想像してたんだけど、イカレてて胡散くさくていかがわしくてブチ切れてて、や~最高におもしれー!「ニューウェーヴ情熱系」って感じですか(←適当)。し、しかし…。私は右の方で見てたんだけど、めめめ目の前であの上野耕路さんがキーボード弾いてるぅぅぅ…!この嘘のような状況にブッ倒れそう。しかもギターにブラボー小松さん、ボーカルをとるは久保田慎吾さん、だよ? ああ…クリバカと東京ブラボーの記事を眺め倒してた80年代のに自慢したい…。「捏造と贋作」は、ボーカル、ドラム、ベース(ロンサムストリングスの松永孝義さん!余談だけど今日のライブで出たベーシスト、これまたみんな渋かったなー、松永さんに光永さんにピートさんって…)、ギター、キーボード、ホーン×3、コーラス、ダンサーを加えた10人の大所帯。いやホント、最初っから最後までうれしくなるぐらいのイカレっぷり!久保田慎吾さん初めて拝見しましたが、もうこれぞボーカリストっていう、きらびやかなまでのクレイジーさ炸裂してて素晴らしい!「息が続かない」とか「俺に若いカラダをくれ!(笑)」とかMCしながらも、終始疾走するマジなバカバカしさ。そして手堅いドラムとベースをバックに、ド派手に鳴るホーンとギターとキーボード。サウンドをヘンテコさ2割増ぐらいにするニューウェーヴィ~な女性コーラス。慎吾さんよりも目立ってるかもってぐらいの(上野さんよりは確実に目立ってる)、女性ダンサーの踊りがまたイカレっぷりに拍車をかける。あー、こういうの見ちゃうと、世の中に蔓延するお行儀がよくて品行方正な自称・ロックなんて、片腹痛くて聴いてられなくなっちゃうね。内向きに縮小する世の中を蹴破って大きく外にはみ出す、いかがわしくて得体の知れないパワー、実に痛快なパフォーマンス。こういうのがなきゃね。音楽の世界には。

 

■川喜多美子(D-DAY)

D-DAYについては、本当に何も知らなかった私。川喜多美子さんが「パンクのアイドル」とか言われてたけれど、当時、どんな存在のバンドだったんだろう?(私みたいな人間こそ再発アルバム買えばいいのか。)今日のバンドは、ベースが光永巌さん、キーボードにライオン・メリィさんってことで、またここで私はドキドキしなきゃじゃないかー、忙しい(笑)!今度は、目の前にメリィさんだよ!もーね、繊細な指先…信じられないぐらい。メリィさん、フォーマルなスーツが似合ってたなあ、ステキ。キーボード弾きながらフリスクを数粒ケースから出して口に放り込んでたのにも感嘆(だって弾いてる合間にだよ?)。そして、こないだのマリ子さんバンドのときに、その甘いたたずまいにすっかり私の「恋に落ちたら指定」(どんな指定だよ…)となった光永巌さん、キャー、やっぱりステキ~。もーこの甘さは罪ですね…。「16年ぶり」という川喜多美子さんは、きゃしゃで歌声の可愛らしい女性。でもね、最初こそちょっぴり慣れない様子だった彼女が、1時間にも満たないステージの中で、驚くぐらいのオーラを放つボーカリストに急激に変貌する様が、ほんと目に見えるようだったんだ!客席にも当時のファンが多数いたみたいだったけど、それも頷けるコアな輝き。D-DAYの元の音楽も知らないのだけれど、ポップな透明感を持った歌と過激に突っ走る演奏の、「絶」にして「妙」な取り合わせ。2006年の空気の中では、とても新鮮。こういうのもなきゃね。音楽の世界には。

 

■ジャック達

野球DJ・中嶋勇二さん(一時期タイツのドラマー)の進行MCを挟み、お待たせ!ジャック達!あ~ドラムもギターも近くてウレシイ…。夏秋さんの「チチチッ…」っていうシンバルの調整音だけでもードッキドキ。Zher the ZOOってステージ面積が結構広いんだけど、捏造と贋作は10人だったからギッシリで、それがD-DAYで5人になって、さらにジャック達はキーボードレスの4人だから、妙に広~ッ。でも、キハラさんのギタープレイにはこれぐらいないとね!

 

で、夏秋さんのカウントで始まった1曲め、なんと「スーパーソニック・トースター」!やーこれが口切りとは、カッコよすぎるぜジャック達!キハラさんのギターから放たれるフレーズの甘美さに、あらためてうっとりする。ものすごく「響き」を大切にするギタリストだよね、キハラさんって。この繊細さと、あの激烈さの幅が、いつ観ても不思議で魅力的だなあと思うのだ。と思ううちに2曲め「月光」。あーうれしい。このあいだ聴けなかったから…。キハラさんのこれまた素敵なスライドギター。

 

(以下順不同だけど)「I KNOW,SHE KNOWS」、ピートさんのベースがたどるせつない旋律に、泣きそうになる。このメンバーの、この音のバランス。いいバンドだなあ…。それから、今日も演ってくれた「MY BEAUTIFUL GIRL」「WHAT'S NEW LOVE SONG」。ジャック達のライブ、私は今日で7回めだと思うんだけど(ずいぶん観てるような気がしてるけど、たかだかまだ7回なんだなあ)、この2曲はたぶん、毎回必ず演奏されてると思う。でもね、私、何度聴いてもやっぱり、初めて聴いたときみたいに心の奥が痛くなる、この2曲。なんて力をもった歌なんだろう…。「WHAT'S NEW LOVE SONG」の間奏の、夏秋さんの淡々としたスネアの音に乗っかる、一色さんのギターの素っ気ない音と、キハラさんのギターの甘くやわらかな音。ああ、ため息。大好きだよー(泣)。

 

この「WHAT'S NEW LOVE SONG」のあとで一色さんがしてくれた打ち明け話「お気付きかもしれませんが、この曲のイントロ、前回のライブからものすごく安定しました!なぜかっていうと、この曲コードがAなんだけど、カッコイイと思ってずっとEを弾いてたんだよ。でも試しにAを弾いてみたら、イントロが一気に安定(笑)!やっぱコードAの曲はA弾かなきゃね~」に大笑い!ライブで聴く「WHAT'S NEW~」いつもイントロが不思議な音だなーと思ってたらそうだったのね…(笑)。その、コードを元に戻したせいだけじゃないと思うけど、とにかく今日のジャック達、どうしちゃったの?って思うぐらいカッコよかったんだよ!!いや、私にとってはいつどんなときでもカッコいいバンドなんだけど、今日はなんだか演奏がいつも以上にビシッとキマリまくっちゃって、なんかマジにカッコよさで勝負してるバンドみたいだった!(ちがうのかよ!)

 

「キャンセル」だよ、もう凄かったよ。聴くたびおそるべき進化の速度で凄いことになってるよ、この曲。イントロあれだけメロウに始まっといて、あの壮絶な間奏に突入するなんて、ジャック達ならではの音の飛び道具、マジ参る。キハラさんのギター、夏秋さんのドラム、ピートさんのベース、一色さんの歌とギター。世界中でここにしかない、彼らだけが鳴らせるバンドサウンドを、私、リアルタイムで体験してるんだなあ。泣きそう。ラスト「恋はこりごり」の疾走感!夏秋さんのドラムにクギづけになる。カ・カッコイイ…。

 

あ~ダメだ、書ききれないや、朝になっちゃう。アンコールがまたすごかった(タイツの曲を…!)んだけど、その感想はあらためてゆっくり。とりあえずセットリストだけ書いときます。あー生きててよかった、2006年。こんな組み合わせのこんな曲を、ナマで聴くことがあるなんて…。って、4月から何回、私このセリフつぶやいてるだろう。現実が妄想を追い越してる。

 

ミュージシャン&このライブを企画してくださったスタッフのみなさま、アリガトウ。あとは、ジャック達がこれ以上カッコよくなっちゃわないか、それだけが心配だなー。(←余計なお世話)

 

*セットリスト(ジャック達のみ)

スーパーソニック・トースター
月光
MY BEAUTIFUL GIRL
I KNOW,SHE KNOWS
WHAT'S NEW LOVE SONG
キャンセル
恋はこりごり

(encore)
STRANGE MOVE
いつかどこかで(with 光永巌、川喜多美子)
ハロウィン(with 光永巌、川喜多美子、松尾清憲鈴木さえ子