月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

東京アンダーグラウンドから帰れない

昨日の「ムーンライダーズ×シネマ×ポータブルロック」live発表の衝撃でなんだか胸がドキドキしちゃってるし、そこに、ここんとこずっと続いてる東京アンダーグラウンド・ロック(←勝手に命名)周辺への旅も重なっちゃって、もー帰ってこれません。不帰還宇宙船。仕事なんか手につかないよ、困ったな。

 

ちょっと前にね、ジャック達BBSで、一色進さんがこんな思い出話しててすっごいウケたんだ、勝手に引用~。

(~前略~) 帰りの電車のなかで思い出してたのは、むかしパルコで行なわれた、 「東京コレクション」っていうライブの打ち上げの情景だった。 出演は、メトロと東京ブラボーとクリ・バカだった。 その打ち上げでたまたま、オレとヨタロウとカンちゃんとシンゴが一緒のテーブルで、 ヨタロウが何も臆せずにこう切り出した。 「今日は東京の3大ヴォーカリスト揃い踏みで素晴らしいコンサートだったな!」、 ふつうこういうことは他人が言うもんだ。 でも、残りの2人も当然といった顔でうなずいてる。そういう時代の話だ。 オレは、「おいおい、目の前にタイツの歌うたいもいるんだけどなあ。」と思ったが、 まあ、思っただけだ。(~後略~)

おっかしー。一色さんの文章サイコーだなー。(この文章全体は、スッゴイいい話なので、よかったらジャック達BBS の1/13付を読んでね。)ここの登場人物ってのは、「メトロファルス」の伊藤ヨタロウさんと「東京ブラボー」の高木完さんと「クリスタル・バカンス」の久保田真吾さん(今は「慎吾」なのかな)、それと“東京の3大ヴォーカリスト”に入れてもらえなかった(笑)「タイツ」の一色進さん。うーん、あまりの錚々たる顔ぶれに、書いててクラクラする…。もちろんそのころ(このライブってたぶん83年の5月のこと、メトロファルスのHPによると…)私は、東京の片田舎の冴えない高校生でしかなかったので、実物に触れる機会とも遠く、こういう名前たちをただ雑誌の中で見て、憧れてただけだったんだけどね。

 

画像ぼんやりした携帯画像でスミマセンが、コレ。「ミュージック・ステディ」って雑誌の83年5月号。23年前って、ほとんど4半世紀前じゃんかよ…。でね、このグラビアページの右に載ってるのが「東京ブラボー」、左に載ってるのが「サニィ久保田とクリスタル・ヴァカンス」なのだ。4半世紀前の田舎の高校生、この見開きになんだかわけもなく魅かれててねー。何度眺めたかわかんない。だって、どっちもバンド名がカッコいいじゃん!で、影響を受けた田舎者、高3の文化祭のときに作ったバンド(この私がギタリストだぜ、あー笑える)の名前を、「東京フラッシュ・カンパニー」ってのにしたの、忘れられないなあ。「東京ナントカ」って響きがカッコよくてどうしてもそうしたかったんだよね。って、隣が茶畑で自転車20分漕げば所沢球場に着いちゃうような田舎の、どこが「東京」なんだよ!(笑)でもさ、結局彼らの音を聴く機会にまでは、行きつかないままだったなー。田舎者で小心者なんで、クロコダイルとかツバキハウスとかに出てるようなニューウェイビ~でアヴァンギャルディ~なバンドって、どうもおっかなくってね。

 

画像でも私、こんなCD買ってたことに気付きました(笑)。マッスルビート。っていうか、マッスルビートのボーカルが久保田真吾さんだったなんて、今初めて気付いた…。『ROCK'N ROLL PLANET』、89年のアルバムらし。く~、これも89年かよ…。たぶん、タイツ『ラジオ・デリカテッセン』、メトロファルス『グッドモーニングMrタリスマン』あたりで盛り上がりに盛り上がってた自分内「東京メトロサウンド」ブームの流れで買ったんだろうなー。メンバーが「久保田真吾(Vocal)、ブラボー小松(Guitars)、サンダー(Bass)、泉水敏郎(Drums)」だって、シビレるなあ…。で、何十年ぶりかわかんないけど聴いてみるわけですが、うはは、結構カッコイイ!泉水さんのドラムとブラボー小松さんのギター、るせー!ってぐらい炸裂してて笑える。曲調は王道ロックなのにどっかチープな感じがするのも、東京メトロって感じでいいな~。っていうか今急に思い出しちゃったんだけど、私、泉水敏郎さんのソロアルバムとかも持ってたような気がするな…アナログ箱の奥に…。

 

なんだか、東京アンダーグラウンドの穴ぼこに落っこちてなかなか出られないよ、どうしよう!でもね、エイティーズのエッセンスを胸いっぱい吸い込んでクラクラするのもすっごいイイ気分なんだけど、それより何よりもっともっと今の私にとって大事なのは、今、目の前で起こってること、なんだ。つまりは例えば「ジャック達」。その辺は、一色さん自身の思いと、痛切なほど同じなんだ!って何言ってんのかよくわかんないよね、まいいや、その辺はまた書くぜ!