月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

The SUZUKIでしつこく祭り

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世間にあきれられながら、しつこく続きます夏秋さん祭り…。昨日から聴いてるのは、湾岸の文科系不良中年兄弟、The SUZUKIですよー。文科系で不良で中年でしかも兄弟って、目も当てられないユニットだ…。だから好きなんだけど。97年の『Everybody's in Working Class』、このバッキングにも夏秋さん参加してまっす。これはもーメチャクチャ愛聴盤。せつなさ、情けなさ、粗っぽさという、ムーンライダーズの中での鈴木家担当部分が思いきり前面に出ていて、大好き。

 

このアルバムには、慶一さんの「Romeo,Juliet & Frankenstein Ⅱ」、博文さんの「Iron Rain」という、私を復活不能のメロメロ状態にする2大名曲が入っているんだけど、この2曲についてはまたゆっくり書くとして…。ここに収録されているライブ音源の「朝日のない街」(94年のライブらしい)と「Victoria」(同じく95年)、夏秋さんのドラムがめちゃカッコイイーーーー(泣)。言うまでもなく前者はアニマルズの、後者はキンクスのカバーなんだけど、慶一さんの訳詞(「Victoria」なんかはもうオリジナル日本語詞)のセンスは最高。(そのことは前にnakamura8cmさんもここで書かれてましたね。)アニマルズやキンクスの、カッコよさだけじゃなく、どうしようもないゴクツブシ感が出てる詞。優等生にはなかなか書けない、こんなの。

 

これ聴いてるとつくづく、夏秋さんのドラムって、シンプルで粗雑なバンドサウンドに合うんだなーって気がするんだよね。The SUZUKIにしても、博文さんのソロにしても、グランドファーザーズにしてもジャック達にしてもそうなんだけど、とにかくサウンドが粗くていいかげんなとこがメチャクチャカッコよくてロックでさ。そういう自由度の高いバンドサウンドの中でこそ、夏秋さんのドラムって最高の鳴り方するんだって気がする。何というかさ、夏秋さんのドラムって、周囲への目配りがすごーくありつつ、最終的には全然人の言うこと聞いてない感じがしておかしいんだよね。そこがすっごく好き。

 

って、この人何言ってるんでしょう状態ですね…。楽器オンチな上に妄想ぎみなんで…。スミマセン。もちろん言うまでもないけど、「粗雑」も「いいかげん」も「粗っぽい」も、私の中ではぜーんぶ最上級のホメ言葉。ただひたすらこういう音を聴きたくて、私は音楽聴いてるようなものだもん。

 

あーヤバイっす、ほんと…。まともに日常生活送れてない気がする…。ま、いいや。今はただ音に身をまかせて。私はこういう音楽に果てしなく恋し続けるんだろうな、バカみたいに一生。

 

*『Everybody's in Working Class』The SUZUKI