月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

ジャック達が好き。青山さんが好き。

画像相変わらず、ジャック達にココロ奪われたままの私であります…。どんぐらいかっていうと、寝る前に必ず「WHAT'S NEW LOVE SONG」と「MY BEAUTIFUL GIRL」を聴いて、そのままいい夢につなげようとしてるバカさ加減…。でもそんなバカが私だけかと思ったら、音楽への深い愛と知識を併せ持つハイパー20代(←もうちょっと気のきいた言い方ないのか…ゴメン)であるところのけすいけさんが、ジャック達の音にブッ倒れちゃったらしい(→こちらの記事)。うふふ、いいよね~。って、ともに言い合えることが私もすっごくシアワセ。当たり前だけど、いい音楽って年齢を越えるんだなあ。とはいってもけすいけさんは私なんかの100倍ぐらい音楽に詳しい方なのだけれど。「欠落した部分がものすごくチャーミングに光り輝いている」「無性に可笑しいけど物悲しい、愛とロマンと生き様を感じる素敵な歌声」…ああ、私もほんとにそう思う。それと、つくづく「ロックバンド」が好きなんだというのも同じ。けすいけさん、今日のジャック達ライブ@難波ベアーズに参戦するのだそう、ううううらやましいーーーーっ。ぜひ楽しんできてね。

 

そういうワケで、私はひっそりと“ひとり夏秋さん祭り”続行中~!(そろそろいいかげんにしろって言われそう…。)といっても、今聴いてるのは前から散々騒いでるこれね、青山陽一さんの最新作にして大名盤の『ODREL』。いやもー(泣)。何度聴いても、聴けば聴くほど、ほんと鳥肌モノだよ、このアルバム…(泣)。名曲「Free Bird」、う~震える。この最初の青山さんのギターってば。なんでアコギ1本でここまでグルーヴィーなんだ!で、伊藤隆博さんのアコーディオンがひゅ~んと鳴って、こっから入る夏秋さんのドラムの、おっそろしいまでのカッコよさ…!もう昨日からこの箇所で何回「うぁーカッッッコイイ…」とつぶやいてることか。マジ失神しそう、こんだけで…。千ヶ崎さんのベースがまた途中からとんでもないことになってるし。どっか連れてかれちゃいそうなバンドサウンド。うわーん(泣)。

 

それにしても、聴くたびに発見があって、大好きな部分がどんどん増えていくアルバムだなあ。冒頭のアルバムタイトルチューン「ODREL」は、伊藤さんのトロンボーンと川口さんのテナーサックスが入っていて、アルバムの中でもソウル色が強い曲だと思うんだけど、こういう音を、ただの憧れや真似事じゃなく、ちゃんと自分の内部から生まれる“日本人のスウィート・ソウル”として鳴らしてるミュージシャンって、実は稀有な気がする。それこそ、青山さんと、田島貴男さんぐらいかも。さすが、昔「Amazing Soul Brothers」を演ってたふたりだけあるんだなあ、と今思い至った。青山さんと田島さん、イメージは正反対なんだけどね、ふふ。

 

イントロなしで始まる「Rainbow」(イントロなしで始まる曲って好きなのが多い、ビートルズなんて殆んどそう)のカッコよさにも、今さらだけど唸る。夏秋さんのシンバルの音、メチャクチャ好きだー、カッコイイーッ!あと、伊藤さんのウーリッツァーの音もしみじみイカすよね。私はどうも一度にいろんなことを味わう能力がないみたいで、後からずるずるといろんなことに気付いていいなあと思い続けるんだな。

 

初めて聴いたときから大好きだった「Tarantula」も、ここにきてまたさらにいいなあと。私は基本的に歌モノ好きで、インストゥルメンタルの曲って退屈しちゃうことが多いんだけど(たぶん聴きどころがわかってないんだろうな)、これは好き好きー。すんごくスリリングでドキドキする。夏秋さんのシンバルとスネアの音が色っぽい…。川口さんのフルート入るのもポイント、このサイケデリック風味に今の私はシビレまくる~。

 

あとね。これも何度も書いてるけど、最後の「Are Domo」、このさりげなさにしてこの圧倒的な存在感、なんだろ。「Come And Go」(アルバム『Jaw』)の冒頭の「好印象の…」っていう歌詞を青山さんが独特のブツ切り方で歌うのについて、けすいけさんが「“こ”って!?」と書いてたのに私は大爆笑だったんだけど、その青山さんの手腕はこの「Are Domo」でも遺憾なく発揮されてる。これ、歌詞カード見ないと「おーん、しんふう、つーのわ、いつにあーーーーった」って聞こえる。まったく意味不明(笑)。正解は(クイズじゃないっつーの)、「音信不通のあいつに会った」なんだけどね。なんちゅーことだ、おもしろすぎ青山さん。でも冗談ではなくて、青山さんは最初から、博文さんや直枝さんとはまた別のやり方で「日本語の詞」と格闘しているのだなと思う。そしてその成果は、アルバムを出すごとに、より豊かに実っているように思うんだよね。

 

いやもう、ほんとヤバい…。あー青山さんのライブすんごく観たくなってきた。それは10月3日まで待て、だな。夏秋さんのドラムも聴きたい。9月20日の西村さんのソロライブで聴けるし、10月10日のジャック達で聴ける。あー私ってシアワセ!こんなにいい音に囲まれてる!!

 

*『ODREL』青山陽一