月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

ライブが近づいてきちゃったよ

ムーンライダーズのツアーが、日曜日から始まってる。それだけでもう、東の空の下でドキドキしちゃってる私。まあツアーといっても東名阪だけで、2003年にもそれはあったわけだけれど、やっぱり新譜を引っさげてとなると意味合いが違うものね。

 

私にとってムーンライダーズは、間違いなく「ナマ」で見るのが最高にカッコイイバンド。何しろ前にも書いたように(→「86年、ドントラのライブ」)、普通に「好き」というレベルだったムーンライダーズに、完全にココロ奪われ人生支配されることになっちゃったのは、彼らをナマで見たから、なのだ。

 

ライブの醍醐味って、いろいろあると思う。録音物でとことんまで練られた曲たちがステージでどのように再現されるのか(もしくは破壊されるのか)見てみたい、とか。老練なバンドの演奏テクニックを近くで拝みたい、とか。ナマ音に身をまかせてひたすら踊りたい、人生最大のアイドルにキャーキャー言いたい、「LOVE博文」と書いたうちわを客席で振り回したい…。いや、最後のはウソですけど。(そういう計画もあったけど、どうするよ、とりりん?)

 

もちろん私にとってのムーンライダーズのライブは、そういう意味合い(うちわは除きますよ)も多分に含んではいるのだけど。でもね、いちばん近い言い方は、「彼らの生きざまを浴びたいから」、なんだ。…って書くとアタマ悪そう…。もちろん、神格化して有り難がろうというのとも、違うのだけど。

 

一部では頭脳派みたいなイメージ(殆んど80年代に作られたイメージだと思うけれど)(そして、そのイメージは別に悪いことでもなんでもないけれど)(さらに言うと、彼らは頭脳派というよりむしろ思索派なんだと思うが)があって、汗臭いロックの対極にあるように言われるムーンライダーズだけれど。でも、彼らの音って、絶対に、彼らの肉体を通ってこないと生まれない音なんだと思ってる。有能な科学者と酔狂なパトロンがいて、ムーンライダーズのすべての音を解析してそのパターンどおりの音楽を生み出せる「ムーンライダーズ2号」というロボット(センスのない名前だ…)を作り出したとしても、絶対に、ムーンライダーズの音楽は、そこからは鳴り響かない。

 

そのことをね、感じられるのが、彼らのライブなのだ。キャリアが長いくせにちっとも「権威」にならなくて、バカみたいにいつもstruggleして、どこかに落ち着こうとなんてしないでいつまでも終わりのない旅を続けている、そういうムーンライダーズの掛け値なしのロック魂を、じかに浴びることができる場。それに打たれたくって、私は彼らのライブに足を運ぶのだと思うな。

 

今回は、かしぶちさんがお休みということが、本当に残念。でも、矢部さんは、スタイルこそかしぶちさんと全然違うかもしれないけれど、日本のロックを底から支えるミュージシャンとして、きっとムーンライダーズが信頼してやまないドラマー。それはそれで思いきり楽しみたいと思います!

 

うーん、ほんとにドキドキしてきた。ヤバイ。まだ3日先なんだけど。