月夜のドライブ

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ガカリョウDVDに爆笑してキュン

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ムーンライダーズ武川雅寛さんと白井良明さんのユニット「ガカンとリョウメイ」のDVD「江戸ィな僕らのコラボリズム・イカシタ三夜」を見ました~。もうずっと前に届いていたのに、今に至っちゃったー。急いで送ってくださったであろうスタッフの方、ゴメンナサイです。昨年の9・10・11月に、Blue Jay Wayで行われたガカリョウライブ×3回の様子をまとめたDVD。一夜ぐらいはお邪魔したいと思っていたのに結局行けなかった私のような者には、うれしいDVDでっす。く~。

 

が、見始めるや、ひとりでPC(=唯一のDVDプレイヤーなので)の前で大笑いする怪しい人になってしまいました。ガカリョウのお二人はもちろん、コラボの相手であったポカスカジャンナポレオンズ三遊亭好太郎さん、サイコー!ジャンルは違えども、みんなプロの仕事人だなあとつくづく恐れ入る。「人を楽しませる」ってことの奥深さと、そこにかけるいじましくも果敢なプロ根性に感動。ホント、「芸」であり「術」であり「芸術」であると、しみじみそんな印象のコラボレーション。

 

ガカリョウの音楽とゲストの芸の絡むコーナーが、本当に素晴らしいのですよ。ムーンライダーズメドレーに合わせて、ナポレオンズが次々にその曲にちなんだ手品を見せる「ミューマジック(by良明さん。これを連呼して「本人だけが気に入ってますね」とパルトさんにツッコまれてた!)」は、お腹痛くなるほど笑ったー。次々と、6曲も~。どんなふうに企画してリハーサルしてここまで仕上げたんだろうと考えると、その馬鹿馬鹿しくも素晴らしい努力に敬服しました。いやほんとスゴイ。好太郎師匠との「寿限無」も、その意気のピッタリさが芸として美しく泣けた。ガカリョウのお二人がそれぞれ手品や落語に挑戦する姿も見モノなんだけど、ポカスカジャンはもちろんナポレオンズのボナさんや好太郎さんまでギター弾いてる!何という双方向に芸の開かれたコラボ。

 

特にワタシ的にキたのはやっぱポカスカジャンかなー。もうばっちりハマりすぎなくらい~、音楽面でもお笑い面でも。ポカスカジャンって、(彼らを一度もナマで見たことがない私が言うのもナンだけど、)栗コーダーカルテットに感じるのと同じような「ロック」を、感じるのだよなー。システム化された商業ロック(商業ロック、ってのも変な単語だが)にはない、本当のやさぐれたロック魂が、むしろこんなところにあると。3人ともすごくステージばえのする見てくれなのに、キレイにまとまろうとしてないところがいいっていうか。ライク・ア・ローリング・ストーンな感じ。ガカリョウ+ポカスカジャン、どのナンバーもおっかしいのだけど、のんちんの「マーメイドブルース」は、はちみつぱいをほうふつとさせる武川さんのバイオリンの音色と、その哀愁サウンドに逆行する内容、ともに泣けた~ッ(詳細はネタバレになるので伏せますが)。いやしかし田島貴男にもガカンとリョウメイにも「LSD絵描き歌」をやらせちゃうポカスカジャンって実はすごい存在かも…。(田島さん+ポカスカジャンは糸井さんの「ほぼ日」のココで見られます。)

 

このDVD、撮影があの!カーネーションの!大田譲さん!ってとこも意外なポイント。撮ってる人だからもちろん映像では出てこないけれど、インナースリーブや、DVD収録の「映像監督紹介」に、写真でちらりとお姿載ってます、かっちょいー。青山さんのPVを撮ったヒックスヴィルの中森さんといい、大田さんといい、表現者の才能はひとところにとどまらないのだなあ。でもたしかに、同じミュージシャンだと、音楽家ならではの撮りどころ・撮られどころがピンときていいのかもしれない。このDVDでは、原宿を歩く武川さんと白井さん(相当怪しい二人組だ)の映像が、都会のかすかな季節の移り変わりとともに、かなりキュンときちゃうのだ。

 

あ。ガカリョウの「音楽」の話をほとんどしていないことに気付いた…。どうも音楽以外のインパクトがありすぎて。グッときてたまらないお二人の音楽と、素敵なファッションなどについては、また別の機会に~。 

 

*「江戸ィな僕らのコラボリズム」DVD ガカンとリョウメイ